「生前整理を始めようと思っているけれど、できるだけ抜かりなく進めたい」と思っていませんか?
生前整理と一言で言っても、やるべきことは幅広くあります。
早めに全体像を把握するためにも「生前整理には、どんな悩みが出てきやすいのか」知っておきたい方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、生前整理業者で働く私が、お客さまとお話していた中でよく出てきた「生前整理についての悩み」をご紹介。
合わせて、それぞれの解決法も紹介していきます。
ぜひ参考になさってください。
目次
生前整理の悩みとして1番多いのが「所有物が多すぎて、どこから手をつけて良いか分からない」というもの。
生前整理で1番体力も時間も使うところは、所有物の断捨離です。
不要なものを処分して、必要なものだけを手元に残し、さらに整頓することで今後の生活を暮らしやすくします。
しかし、ものが多いご家庭の場合、家中ものだらけで、どこから手をつけたらいいか分からず途方にくれてしまう方も。
家を丸ごと片付けるときの手順としては、以下のようになります。
①自分の部屋(実家、親の家を片付けるケース)
②キッチン、廊下、リビングなど生活でよく利用する場所
※一戸建ての場合、1階から2階の順でも良い
こちらの記事を読んでる人の中には、自分だけでなく、親の生前整理として実家の整理をしている方もいらっしゃるかと思います。
その場合、まずは自分の部屋から片付けると良いでしょう。
子どもの私物なら、親御さんも抵抗を感じにくいので、スムーズに片付けが進むからです。
綺麗になった部屋を見ることで、親御さんも片付けの気持ちよさを実感でき、片付けに積極的になることがあります。
次に、キッチンや廊下、リビングなど「生活していてよく利用する場所」を片付けます。
これらの場所を片付けると、ものを避けずに歩きやすくなったり、ものが取りやすくなったり、探す時間がなくなったりすることで、日常生活が快適になります。
この小さな「暮らしやすさ」を何度も経験することで、片付けのモチベーションが上がっていくのです。
ただし、「ものをただ捨てるだけ」の断捨離は、時間が経って後悔するケースも少なくありません。
ものを断捨離するときの具体的な手順については、こちらの記事を参考にしてみてください。
生前整理で断捨離する方法・ポイント・タイミング・注意点!普通の断捨離の違いも解説
生前整理で家を片付けるとき「家族や友人との写真、子どもの作品、コレクションなど、思い出のものを捨てられない」という悩みを抱えている方も多いです。
前提として、大切なものをどうしても捨てられないときは、残しておいてもかまいません。
思い出の品は、その他の品と違って、二度と手に入らないからです。
ただし、残しておくことで部屋中を圧迫してしまい、生活に支障が出るケースもしばしば。
その場合、以下のような方法をおすすめしています。
・知人、他人に譲る
・写真に撮って、データ化して残す
・供養をお願いする
捨ててしまうのが忍びないものに対しては、人に譲ることで「次につないで手放す」こともできます。
また、作品やプレゼントについては、写真に撮ってデータ化しておけば、空間のじゃまをせず、全て残すことも可能です。
さらに、「普通にゴミとして捨てるのが心苦しい」というときは、お寺で供養をお願いすることもできます。
普通に捨てるよりも、心のわだかまりがなくなるはずです。
こちらの記事で、具体的な供養の方法を紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
【遺品整理】遺品をお清めする5つの方法|それぞれの違いや費用もご紹介
他にも、「生前整理でたくさん出てきたものを処分する方法が分からない」という悩みも少なくありません。
基本的に生前整理でものを処分するときは、自治体のゴミ回収を利用します。
他には、時間がかかってもよければ、人に譲ったり、フリマアプリやリサイクルショップで出品したりする方法もあります。
しかし、ときには「これ、どうやって捨てたらいいの?」と処分に困るものが出てくることも。
また、不用品の分別も全て自分で適切に処分しようとして、調べるのに時間と手間がかかったというケースもよくあります。
もし面倒に感じるのであれば、生前整理業者に依頼すると効率的です。
生前整理業者なら、処分するものの分別や処分まで、丸ごとお願いできます。
もっと処分方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説していますので、参考になさってください。
大量の粗大ゴミを処分する5つの方法|メリットやデメリット、注意点を解説
主にお子さん側の悩みとして「両親に生前整理してほしいけれど、話をはぐらかされる」というものもよくあります。
お子さんの立場で考えると、なるべく早く取りかかりたいもの。
しかし、親御さんの立場からすると「自分が死んだ後の話をしてくれ」と言われているように感じたり、「捨てたくないのに」と納得できていないことを無理やりさせられているように感じていることが多いです。
この両者の考えの食い違いによって、話し合いが進まなくなってしまうケースは少なくありません。
生前整理そのものは、家の中の事故や親族間のトラブルを防ぐための作業です。
そのため、本当は親にとっても、子どもにとっても大切なことと言えます。
かと言って、子どもが無理やり押し進めると、今の家族間の関係を傷つけてしまう可能性もあります。
完了までに時間もかかるので、お互いが納得できる生前整理ができるように、言葉を選んで、慎重に行うことをおすすめします。
こちらでは、より具体的に説得する方法を紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
生前整理が進まない親を説得する方法|コツや注意点もご紹介
生前整理を始めようとした方の中には、「生前整理って部屋の断捨離でしょ?」と生前整理でやるべきことがよく把握できていない方もいらっしゃいます。
断捨離以外にも、生前整理には幅広くやるべきことがあります。
以下にまとめてみました。
・お金の整理(財産目録の作成)
・遺言書の作成 ・情報の整理(デジタル終活)
・エンディングノートの作成
人が亡くなった後、誰も何もしないままで大丈夫というわけにはいきません。
どうしても、残された側が行うことがいくつか出てきてしまいます。
生前整理は、本人のためというのはもちろん、残された大切な人への負担を減らすためにも行う作業なのです。
断捨離だけではなく、財産の整理や口座情報のまとめなど、ご自身でできることは少しずつでも進めておきましょう。
こちらの記事では、より詳しく、生前整理でやるべきことを紹介しています。
こちらも、介護を受けるご本人の悩みというより、お子さんや配偶者などの悩みとしてよく聞くお悩みです。
介護が必要になるとき、事前から準備をしていたという方はあまり多くありません。
そのため、急にそのタイミングになったとき、ご本人がどのような介護をしてほしいか明確でなかったり、介護する側が「どこに相談すればいいのか」知らなかったことで、戸惑ってしまうケースも非常に多いです。
介護のタイミングで困る前に、生前整理としてできることは、次の3つになります。
・どんな介護をしてほしいか、お互いに話し合っておく(伝えておく)こと
・「まだ必要になってない今このタイミングで」介護について調べておくこと
・介護の邪魔にならないように、部屋を整理しておくこと
具体的な介護の相談は、基本的に地域包括支援センターで受け付けています。
「まだ大丈夫」と思っていると、いざというときに一気に負担がかかってしまうもの。
「いつか自分にも起こるかも」という意識で、今のうちから行動しておきましょう。
ここまで、生前整理のときに出てきやすい悩みについて紹介してきました。
しかし、これらと同じ悩みが必ず起こるというわけではありません。
実際には、想定していなかった悩みが出てきてしまう可能性も十分あります。
もし、どう対応したらいいのか分からないときは、生前整理業者に相談してみてください。
さまざまな現場を見てきたプロの視点で、どうやって生前整理を進めるべきか的確なアドバイスとサポートをしてくれます。
とくに片付けでは重たいものの運び出しや、処分まで丸ごとお任せできますし、いつまでに完了するかも明確になるので、体や心のストレスも軽減できます。
関西にお住まいの方は、私の所属するクリーンケアにご相談ください。
生前整理で出てきやすい悩みと、それぞれの解決法について紹介してきました。
生前整理を始める前、「抜かりがあったらどうしよう」とゴールが見えなくて始められないということも少なくありません。
しかし、生前整理の全体像や、起こりやすいトラブルの対処法を知っておけば、一歩を踏み出しやすくなります。
もし取り掛かり始めてから、困ったことが出てきたときは、気軽に生前整理業者に相談してみてください。
私が勤務しているクリーンケアでは、年中無休で無料相談を行っております。
どんな事情でも親身になって、ご対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
また、関西圏外以外の遠方のご依頼にも対応可能です。
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