「20代で生前整理を始めるのって早すぎるのかな?」と悩んでいませんか?
結論からいうと、早すぎることはありません。
楽天インサイトが行った調査でも、20代の約37%が「終活を意識している」と答えています。
ただし、20代の方が行う生前整理は、50代や60代の世代の方が行うものと、メリットもやるべきことも違ってきます。
そこでこの記事では、日頃から生前整理のお手伝いをさせていただいている私から見た「20代で生前整理を始めるメリット」について解説。
さらに、20代の生前整理だからこそやっておくべきことも説明します。
ぜひ参考にしてください。
目次
20代で生前整理をしようと思っても「さすがに早すぎるでしょう」「もう20年先でも良いのでは?」と周りから言われているかもしれません。
しかし、20代で生前整理を始めると次の4つのメリットがあります。
・体力、判断力が十分にある状態で取り組める
・人生の目標、計画の準備(再設計)ができる
・ものを減らすことで、暮らしやすくなる
・万が一に備えられることで、家族や自分の不安も減らせる
順番に見ていきましょう。
20代で生前整理を始めると、体力、判断力が十分にある状態で取り組めます。
生前整理は思いのほか、重労働です。
ものの整理や仕分け作業で判断力を消耗しますし、不用品を運び出すのも体力が必要になります。
私たちクリーンケアのお客さまの中にも、高齢になってから整理を始めたことで「ものを運んでいるとき、ケガをしてしまった」「本人の判断能力が低下してしまって、途中までしかできなかった」というケースをよくみかけます。
体力も判断力も維持しやすい20代の間に、少しずつでも始めておくのはとても大切なことなのです。
20代で生前整理を始めると、人生の目標の準備(再設計)をすることができます。
生前整理には、これまでの人生を振り返ることで、自分の未来について考えるきっかけを作る役目もあります。
若いうちに将来について向き合うことで、「自分が本当にしたいことは何か」が明確になるからこそ、理想の人生を歩むための準備ができます。
20代で生前整理を始めると、日頃の生活が暮らしやすくなります。
早めに「自分にとって必要なもの」だけに囲まれる生活を送ることで、毎日を気持ちよく過ごせるからです。
不要なものに囲まれていると、ストレスになることもあります。
【今すぐ解消】物が多いとストレスになる5つの理由|解決策もご紹介
現在の暮らしを心地よくすれば、その時間を積み重ねた未来もより良いものになるはずです。
20代には限りませんが、生前整理をすることで「万が一」に備えることができます。
若くても病気や事故によって突然亡くなってしまったり、意思疎通が難しくなることは十分あり得ます。
入院の際、保険やお金などの手続きがご自分でできなくなったというケースも少なくありません。
生前整理で、重要書類の場所やネット銀行のパスワードなどをまとめておけば、ご家族やご友人に頼むことになっても、スムーズに助けてもらうことができます。
準備しておくことで、ご家族もご自身も「何かあっても、準備しているから大丈夫」と不安も減らすことができるのです。
20代で生前整理をするメリットについて、紹介してきました。
もしかしたら「やっても良いことは分かったけれど、具体的に何したらいいんだろう?」と思われたかもしれません。
ここからは、20代の生前整理だからこそやっておきたいことを紹介します。
・所有物の整理をしよう|空間の整理
・人間関係の整理を進めよう
・財産の見直しをしよう|今後のライフプランの計画
・情報の整理を進めよう
順番に見ていきましょう。
20代の生前整理では、まず所有物の整理をしましょう。
不要なものを捨てて、必要なものだけを残すようにします。
他にも、印鑑や通帳、クレジットカードなどの貴重品、重要な書類は、一つの場所にまとめておきましょう。
整理され、ご自身にとって大切なものしかない空間で過ごすことで、日常生活の質も向上させられるからです。
私の経験上、ほとんどの人は、歳を重ねると「もう二度と手に入らないかも」と思いやすくなるため、ものを捨てにくくなってしまう傾向が高いです。
20代のうちに「ものをためこまない」習慣を作っておきましょう。
所有物の整理の仕方については、こちらの記事を参考になさってください。
生前整理で断捨離する方法・ポイント・タイミング・注意点!普通の断捨離の違いも解説
【ミニマリストになりたい方へ】ミニマリストになるための3つのステップと、知っておきたい注意点
20代の生前整理では、「人間関係」の整理も進めましょう。
人間関係は、人生の質に大きく影響を与えます。
「この人は、私のことを大切に扱ってはいないな」と感じる人は、生前整理を気にキッパリと身をひいてみましょう。
接していて苦痛を感じる相手がいると、ご自身の身を守るために、どうしてもその人のことばかり考えてしまうもの。
人間関係を整理することで、大切な人に感謝する環境に変えることができます。
自分らしく生きるために、20代のうちから、今後の自分の人生で「何が必要なのか」「何を大切にしたいのか」心の整理を進めていきましょう。
生前整理では、財産の見直しも行いましょう。
とくに20代では「誰かに残す」ためよりも、「これからの人生」「理想とする人生」のために、いくら必要になりそうか確認してみることをおすすめします。
例えば、結婚やマイホームの購入、やりたいことや夢の実現など、これからのライフイベントにどれくらいお金が必要になるかを計算し、貯金や仕事、生活の見直しを行いましょう。
最後に、20代の生前整理では「情報の整理」を進めましょう。
とくに一人暮らしの方は、契約している電気会社やインターネット会社への支払い情報をまとめておきます。
また、契約書類の置き場をまとめておくのも大切です。
情報をまとめるときは、市販のエンディングノートを利用することをおすすめします。
普通のノートでも問題はないのですが、なくされてしまう方も多いからです。
エンディングノートなら、表紙のデザインも目立ちますし、重要な項目がすでにプリントされているので、書き忘れもしにくくなります。
エンディングノートの選び方については、こちらの記事をぜひ参考になさってください。
エンディングノートとは?書き方・メリット・注意点などについて解説!
他にも、スマートフォンやパソコン、SNS情報の整理も行いましょう。
スマートフォンやパソコンには、Amazonや楽天のようなネットショッピングの契約情報だけでなく、銀行口座やクレジットカードのような貴重なデータも入っています。
ご自身で操作できなくなったとき、ご家族が解約しやすいように、IDやパスワードはエンディングノートにまとめて整理しておきましょう。
他にも、個人情報の漏洩を防ぐためにも、使わなくなったSNSのアカウントは削除したり、使わなくなったネットショップや有料サービスはないか見直して、解約しましょう。
このように、20代の生前整理ではデジタル終活にも取り組みましょう。
デジタル終活とは?手順や注意点は?便利なサービス・アプリも紹介
デジタル終活はSNSにも必要!手順や方法・アカウント放置のリスクについて紹介
エンディングノートには、ご自身の希望を書くこともできます。
20代でも、医療の希望は書いておきましょう。
「事故や病気になったとき、延命治療を希望するのか」、他にも臓器提供を考えていらっしゃる場合は、その意思を残しておきます。
「ご自身の口で希望を伝えられない事態」になったときを想定して準備しておくと、日常生活も今より安心して送ることができるはずです。
20代のうちに進めておきたい生前整理の内容について紹介してきました。
もしかしたら「部屋のものが多すぎて、一人では対処できないかも」と思ったかもしれませんね。
もし生前整理について不安なことが出てきたら、生前整理(遺品整理)の専門業者に相談してみてください。
お片付けのプロの視点から見た具体的なアドバイスをもらえますし、不用品の仕分けや処分も丸ごとお任せできます。
関西圏にお住まいの方は、私の所属するクリーンケアにぜひお気軽にご相談ください。
20代で生前整理を始めるメリットや、やっておきたいことを紹介してきました。
本格的に生前整理を始める60代や70代と違い、20代の方はこれから体験するイベントの方が多いです。
そのため「より良い最期を迎える生き方」と考えてもピンと来ないかもしれません。
20代の生前整理では「死への準備」というより、「これからの未来をポジティブに自分らしく生きるための準備」と考えて取り組むと良いでしょう。
もし、生前整理で困ったことが出てきたら、専門の業者に相談してみてくださいね。
私が勤務しているクリーンケアでは、年中無休で無料相談を行っております。
どんな事情でも親身になって、ご対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
また、関西圏外以外の遠方のご依頼にも対応可能です。
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