近頃、汚部屋が原因でアレルギーを発症する方が増えています。
家にいると次のような症状が出ている方は、もしかすると部屋の中の掃除が行き届いていないことが原因かもしれません。
「咳がよく出る」
「花粉の時期を過ぎたのに、くしゃみや鼻水が止まらない」
「目や身体が痒くなる」
汚部屋は心身にさまざまな悪影響を与えるため、いっときも早く改善することが大切です。
今回は、「汚部屋がアレルギーの原因となる理由」や「汚部屋を自力で片付ける方法」について解説します。
ゴミ屋敷清掃のプロとして働いている私の知見もまじえながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
汚部屋とは、何ヶ月も掃除をしていなかったり、物やゴミで床が見えなかったりする部屋のことをいいます。
汚部屋をそのまま放置し続けると、次のようなアレルギーを発症する可能性が高まります。
・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性結膜炎
・気管支ぜん息
・アトピー性皮膚炎
これらのアレルギーを発症した結果、くしゃみや咳が出続けたり、目や皮膚が痒くなったりといった症状が出ることも珍しくありません。
そもそも、なぜ汚部屋がアレルギーの原因となるのでしょうか。
その理由は次のとおりです。
長いあいだ掃除をしていない汚部屋には、ハウスダストが多く漂っています。
そのハウスダストは、アレルゲン(アレルギーを発症させる原因)となります。
そもそもハウスダストとは、次のような目に見えにくいゴミの総称です。
・ホコリ
・糸くず
・カビ
・ダニの死骸や糞
・花粉
・ペットの毛
汚部屋には、これらの細かなゴミが積り重なり、たくさん舞っています。
とくにダニは、ハウスダストによるアレルギーの原因になりやすいといわれます。
もちろん人やペットが生活しているかぎり、ハウスダストの発生をゼロにすることはできません。
しかし、こまめに掃除をすることで、家の中にあるハウスダストの量を減らすことは可能です。
汚部屋に住んでいるからといって、必ずしもアレルギー症状が出るわけではありません。
しかし汚部屋での生活が長引くほど、アレルギーを発症する可能性は高まります。
なぜならアレルギーは、アレルギー物質への許容量を超えた時に発症するからです。
この話はよくコップの水にたとえられます。 アレルギー物質への許容量はコップです。
ハウスダストなどのアレルゲンに触れるたびに、そのコップに水が溜まり続けると考えてください。
水が溜まったコップはいつか溢れます。そのとき、アレルギーを発症するのです。
つまり汚部屋で生活し続けているということは、コップに水が貯まっていく生活を続けることになります。
生まれ持ったコップの大きさは人それぞれ異なります。
コップが小さかった場合は、想定よりも早くアレルギー症状が出てもおかしくはありません。
汚部屋が心身に与える悪影響は、アレルギーだけではありません。
汚部屋に住み続けることは、次に紹介するようなデメリットもあります。
汚部屋は、アレルギー以外の病気まで引き起こす可能性があります。
何ヶ月以上も掃除をしていない汚部屋には、ゴキブリやハエなどが発生していることもあります。
これらの害虫は、人間にとって有害なウイルスや菌をばらまきます。
そのうえ汚部屋に積もったホコリは、病原菌の住処となります。
このような状況であっても、免疫力の高い方であれば病気にならずに済むかもしれません。
しかし汚部屋に住んでいる人は、食生活や睡眠が乱れて免疫力が低下しているケースも多くあります。
キッチンに物が溢れている場合、自炊をすることも難しく、カップ麺やコンビニ弁当などに頼りがちです。
また、ベッドや布団の上にまで物がある場合、十分な睡眠を取れなくなっている場合もあります。
眠るためのスペースが確保できているとしても、ホコリや湿気などの影響で十分な睡眠が取れない可能性もあるでしょう。
汚部屋に住んでいると、ケガをしやすくなります。
床に落ちている物やゴミを踏んで、足を切ってしまったという話はよく聞きます。
また、物を踏んだ瞬間に足を捻ってしまったり、滑って転んでしまったりすることも考えられるでしょう。
地震などの災害時には、ケガだけではなく命の危険に迫られる可能性も否定できません。
普段はどこに何があるのか把握できていたとしても、地震が起これば物は散乱してしまいます。
散乱した物に足を取られて身動きが取れなければ、スムーズに避難することすら難しくなります。
一概にはいえませんが、汚部屋がうつ病などの精神疾患の原因になる可能性も考えられます。
なぜなら汚部屋は、ストレスや自律神経の乱れの原因となるからです。
物やゴミが散らかった部屋にいると、目から多くの情報が入ってきます。
また、無意識に片付けていないことへの罪悪感もわいてきます。
害虫の発生などにも怯えなくてはならないうえ、異臭が発生すればご近所トラブルとなる可能性も考えなければなりません。
すると、家にいるにもかかわらずリラックスできず、ストレスが溜まっていくのです。
結果として心が荒んで、掃除をする意欲を失い、ますます部屋が汚れていくという負のスパイラルに陥ります。
なお、その反対に、精神疾患が原因で片付けや掃除ができない場合もあります。
その場合は、まずは病気のケアや治療を優先したうえで、住環境を整えていくことが大切です。
片付けられない原因はうつ病?!片付けたいけど動けないときの対処法を紹介
汚部屋がアレルギーや病気の原因となりうる以上、早急に片付けや掃除をすることが大切です。
とはいえ汚部屋に住んでいる方は、片付けや掃除が苦手な場合も多いのではないでしょうか。
そこで、自力で汚部屋を片付けるときの手順やコツを紹介します。
最初にやることは、不要な物の処分です。
なぜなら汚部屋の片付けでもっとも時間がかかるのは、不用品の処分だからです。
手順としては、次のとおりに実践してみてください。
1. 確実に要らない物(ゴミなど)を処分する
2. その他の物を「要る」「要らない」で仕分けする(迷う物は「仮置きボックス」で1ヶ月だけ保存)
3.「要らない」に分類した物、1ヶ月保存したけど使わなかった物を処分する
まずは、「確実に要らない物から」から処分すると作業に迷いがでません。
具体的には、明らかにゴミだと分かるもの。たとえば、ペットボトルや食品の空容器などをまとめて捨ててしまいましょう。
次は、その他の物を仕分けし、要らないと判断した物を処分します。
その際は、服などの専有面積が大きなものから手を付けると、達成感が味わえて片付けのモチベーションを維持しやすいでしょう。
もし捨てるかどうか迷う物がある場合は仮置ボックスを作って、1ヶ月だけ保存しておく方法もあります。
1ヶ月経って使っていない物は、不要である可能性が高いので捨てましょう。
ただし何でも仮置きすると片付かないので、「1年以上使っていない物は捨てる」「簡単に入手できる物は迷わず捨てる」など、自分なりの処分ルールを決めて取り組むとスムーズです。
なぜ、あなたは片付けられない?【3タイプ別】片付け上手になる方法
不用品を処分した後は、物の収納場所を決めることが大切です。
なぜなら物の定位置を決めておかないと、すぐに物が散乱して汚部屋に逆戻りしてしまうからです。
コツは、使用頻度に合わせて収納場所を決めることです。
よく使う物は出し入れしやすい位置に収納しておくと、散らかりにくくなります。
あまり使わない物は、手の届きにくいところに収納してもかまいません。
物が多い場合はベッド下や、クローゼット奥側などのデッドスペースを有効活用できないか考えてみましょう。
物を整理整頓できた部屋には、今まで隠されていて見えなかったホコリなどが目立つはずです。
最後に掃除をして、これらのハウスダストや汚れを取り除きます。
順番としては、最初にホコリを落としてから次に掃除機をかけ、最後に拭き掃除をします。
洗剤やメラミンスポンジなどを利用して拭くと、よりきれいに汚れが落ちます。
この機会に、しっかりとアレルゲンを取り除きましょう。
とはいえ忙しくて汚部屋を片付ける時間がない、という方もいるかもしれません。
また、片付けや掃除が苦手だったり、不用品の処分方法が分からなかったりして、作業がはかどらない場合もあるでしょう。
そういったときは、プロへ依頼するのも一つの方法です。
当社のような専門業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。
ゴミ屋敷清掃を専門としている業者なら、物の整理から処分、片付け後の掃除まで全て任せられます。
また、動かしにくい大きな家具や重い物を移動させたり、運び出してもらったりすることも可能です。
経験豊富なスタッフの手にかかれば、足の踏み場のないくらい物やゴミが溢れた状態でも1日~数日で作業が完了します。
一度きれいに片付けてもらえば、日々少しの手間できれいな状態を維持することが可能です。
業者とはいえ、汚部屋を他人に見せることに抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし私たちのようにゴミ屋敷清掃を専門とする業者なら、人それぞれ、さまざまな事情があることを理解しています。
仕事に追われて掃除ができない、物を溜め込んでしまう癖がある、など汚部屋が発生する原因はさまざまです。
また、害虫が発生していたり、異臭が発生していたりなど、部屋の状態もさまざまです。
そんな場合でも経験豊富な業者であれば、嫌な顔をせず親身になって最適な片付けプランを提案してくれるはずです。
ぜひ安心して、相談してみてくださいね。
最後にもう一度、汚部屋とアレルギーの関係についておさらいしましょう。
・汚部屋にたまったハウスダストは、アレルギーの原因になる
・汚部屋での生活が長引くほど、アレルギーになる可能性も高まる
・汚部屋はアレルギー以外の病気やケガ、精神疾患の原因にもなる
・汚部屋を片付けるときは、物の処分から始めるのがコツ
・物の収納場所を決め、掃除でハウスダストを取り除くことも大切
もし自力では片付け・掃除が難しい場合は、専門業者に相談してみることをおすすめします。
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