「遺品整理中、できるだけ親族間で揉めないように手続きを進めていきたい」と思っていませんか?
遺品整理は慣れない体験やあふれる故人への思いなどで、精神的なストレスが非常に大きいもの。
クリーンケアでも、元々仲の良かった親族たちが遺品整理でのトラブルをきっかけに絆が壊れてしまったというケースをいくつか見ていきました。
故人としても、ご自身の遺産をきっかけにご家族やご親族が争う姿を見るのは苦しいことでしょう。
そうならないためにも、事前に起こりやすいトラブルを知っておき、対策をとっておくことは非常に大切です。
そこでこの記事では、遺品整理業者である私が「遺品整理中に起こりやすい親族間のトラブル」について解説。
トラブルを防止するための対策も合わせてご紹介します。
目次
遺品整理で起こりやすい親族間トラブルは、主に6つあります。
・1.思い出の品を処分してしまった
・2.遺品分け(形見分け)
・3.誰が遺品整理をするか
・4.業者に依頼したときの費用分担
・5.一人で遺品整理を始めた
・6.相続関連のトラブル
順番に見ていきましょう。
まずは、「思い出の品を捨ててしまった」というトラブルです。
遺品整理が難しいと言われるのは、人によって「ものの価値」が違うところにあります。
ほとんどの人から「不用品」と思われたものでも、たったお一人だけにとって価値のあるものだったというケースはよくあることです。
一度処分してしまったものは取り戻せません。
そのため、「どれくらい金銭的な価値があるか」という視点だけで遺品整理を進めると、ご親族同士の価値観の相違によってトラブルになる可能性が高いようです。
2つ目は、形見分けに関するトラブルです。
形見分けとは、故人の遺品を親戚や親しい友人の元に贈ること。
不用品を譲渡するというわけではなく、故人が財産と同じように大切に扱っていたものや貴重品が関わってくるため、トラブルが起きやすくなります。
◆例
・価値の高い品物を誰がもらうのか揉めた
・形見の品を勝手に持って行かれた
・生前にもらうと約束していたのに、違う人に渡されてしまった
形見分けを行う際は、基本的なマナーや手順を守って行うことをおすすめします。
こちらの記事では、形見分けのマナーを紹介しているので参考になさってください。
形見分けの基本的なマナー!誰に・時期・贈る物・贈り方・お返しやトラブルも解説
3つ目は、誰が遺品整理をするかというトラブルです。
とくにご家族やご親族の方たちが、遠方に住まれている場合に起こりやすいように思います。
遺品整理は、ただの片付けではありません。
故人の思い出の品に触れることで、感情が揺れ動いたり、親族間への気遣いなどで精神的な負担がとても大きくなります。
さらに、故人が多趣味で遺品が大量に残されていると、不用品を仕分けするための判断力も、体力も消耗します。
どう片付けていいか分からない状態だと、積極的に片付けしにくいもの。
最終的に遺品整理の押し付け合いになってしまい、険悪なムードになってしまうケースも少なくありません。
先ほどは、家族や親族で遺品整理した場合のトラブルを紹介しましたが、遺品整理を業者に依頼した場合でも、親族間でトラブルが起こることもあります。
よくあるケースが業者に支払う費用を「誰がどれくらい払うか」という費用分担の揉めごとです。
遺品整理の費用は、業者によってさまざま。
中には数十万円いくこともあり、決して安いとは言い切れません。
「私は葬儀の手配をやったけれど、あなたは何もしなかったんだから、遺品整理料金は多めに出すべきだ」「ほとんど関わりがなかったのに、こんなに出すなんて納得できない」と金銭を巡るトラブルが起きやすいようです。
お一人で遺品整理を始めてしまったことで、親族間のトラブルに発展することがあります。
何度も言いましたが、ご家族やご親戚全員が同じ価値観だとは限りません。
ご自身では価値のない不用品だと思ったものが、他の方にとって思い出の品だったというケースはよくあることです。
他にも、「これには金銭価値はないだろう」と自己判断して処分した品が、相続遺産として計上するべき品だったというケースもまれにあります。
相続人たちが遠方に住んでいて、なかなか全員集まる時間を作れないという場合は注意しましょう。
最後は、相続関連のトラブルです。
原則、遺品は相続人の相続財産になります。
つまり現金や金品だけでなく、土地や借金も全て相続されます。
相続人同士で納得し合って分割できればいいのですが、財産の評価額に納得できなかったり、「この土地をもらってもしょうがない」と誰も相続したがらなかったとき、トラブルが起こることがあるようです。
相続トラブルは、決して富裕層だけの話ではありません。
裁判所のデータによると、遺産分割事件の約35%が相続財産1000万円以下、約43%が相続財産5,000万円以下の家庭での事案と報告されています。
一般家庭でも、相続トラブルが起こる可能性は十分に高いということです。
こちらでは、遺品整理で起こりやすい相続関連のトラブルについて、対策についてもより詳しく紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
【一般家庭も注意】遺品整理中に起こりやすい相続トラブルって?トラブルを防ぐための対策もご紹介
遺品整理で起こりやすい親族間トラブルについて、紹介してきました。
遺品整理中にトラブルが起こると、どうしても冷静さを失ってしまいます。
そのため、仲の良かった親族同士でも縁を切るようなトラブルに発展しかねません。
親族間トラブルを防ぐには、遺品整理を行う前に以下のような対策を知っておくことが大切です。
・1.遺品整理を行う前に、親族間で話し合う
・2.遺品整理はできるだけ、親族全員で行う
・3.遺品整理中にもこまめな話し合いを
・4.遺品整理業者に依頼する
順番に見ていきましょう。
1つ目の対策は、遺品整理を行う前に親族全員としっかり話し合っておくことです。
親族が集まる葬儀後や、四十九日の法要後に、以下の内容についてお互いの意見を話し合うと良いでしょう。
・いつ、誰が、遺品整理をするのか
・業者に頼む場合の費用はどうするのか
・遺産をどのように分けるのか
・形見分けで希望する品はあるか
自分の意見を伝えるだけにならないよう、相手の意見にも耳を傾けるように努力しましょう。
遺品整理の時期については、こちらの記事で紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
遺品整理を始めるタイミングとは?遅くなると起こりうるトラブルや、始める前の注意点についてご紹介
2つ目の対策は、遺品整理はできるだけ、ご親族全員で行うようにすることです。
先ほどもトラブルのお話で紹介しましたが、お一人で遺品整理をすると、体力的な負担も大きくなりますし、他の親族にあらぬ疑いをかけられかねません。
全員が難しいなら、複数人でもかまいません。
ご親族の皆さまが、納得できる形で遺品整理に取り組みましょう。
3つ目の対策は、遺品整理中にも親族間でこまめな話し合いをすることです。
明らかなゴミ以外のものをご家族やご親族に無断で捨ててしまうと、後でトラブルになりかねません。
財産的な価値が感じられないものでも、処分する前に「これって捨てていいと思う?」と必ず確認しましょう。
最後は、遺品整理業者に依頼することです。
話し合いの結果、遺品整理を行えそうな人がいなかったり、親族間同士で進めるとトラブルが起こりそうだと予測できるのであれば、プロに依頼して進めるのも一つの手。
業者が間に入り、1つ1つ遺品の確認することで、親族全員にとって公平に遺品の内容を整理できるはずです。
また、業者ならものの仕分けだけでなく、ゴミの処分や遺品の供養、部屋の清掃まで丸ごとお任せできます。
こちらの記事では、遺品整理業者に依頼するときの流れについて紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
関西で遺品整理業者を探している方は、ぜひ私たちクリーンケアにご相談ください。
遺品整理中に起こりやすい親族間トラブルについて、トラブルの内容や対策を紹介してきました。
遺品整理中の親族間トラブルは、その後の関係にも強く影響を及ぼしかねません。
起こりうるトラブルを想定し、対策を知っておくことで、悲しいトラブルを予防しましょう。
ご親族やご家族だけで遺品整理するのが難しい場合は、ぜひ遺品整理業者に相談なさってください。
私たちクリーンケアでは年中無休で相談を行っています。
それぞれのご家庭の状況や目的に応じて、最適だと思われる作業をご提案させていただきます。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
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