「一人暮らしの人は、どんな生前整理をすればいいんだろう?」と悩んでいませんか?
厚生労働省の調査によると、2019年の「高齢者が住む世帯」のうち、一人暮らしをしている高齢者は約27%近くを占めているという結果が出ています。
1980年代では約13%だったことから、高齢者の一人暮らしは増えていると言えます。
今夫婦で暮らしていらっしゃる方も、伴侶の方が旅立たれたら、一人で生活する可能性がありますので、決して他人事ではありません。
今回は、生前整理業者の私が「一人暮らししている方の終活でやるべきこと」について解説。
一人暮らしならではの注意点や、困ったときの相談先なども紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
生前整理の目的は、自分の老後を快適に過ごすための準備と、亡くなった後、子どもや親、親戚などの遺族への負担を減らすことです。
そのため、一人暮らしの方であっても、生前整理でやることは一般的なものと大きくは変わりません。
下に簡単にまとめてみました。
◆ものの整理
・所有物を整理し、不要なものを捨てる
・ものを減らし、怪我や事故のリスクを減らす
◆情報の整理|デジタル終活
・印鑑や通帳など、貴重品を整理し、保管場所を決める
・パソコンやスマートフォン内の電子データ(パスワードなど)を整理する
◆財産の整理
・今の財産を把握する
・老後の生活に必要な資金がありそうか確認し、今の生活を見直す
◆遺言書の作成
・特定の人に財産を渡したい場合に作成しておくことで、遺族間のトラブルを予防する
◆エンディングノートの作成
・大切な人に伝えたいメッセージを書く
・葬儀や葬式、介護の希望を書いておく
・情報の整理でまとめた情報を書いておく
一人暮らしとは言っても、亡くなった後の手続きはどうしても誰かにお願いすることになります。
生前の間に準備をしておくことで、この手続きはとてもスムーズに進めることができます。
ご自身の生活だけでなく、亡くなった後のことも責任を持って考えておきましょう。
こちらの記事で、それぞれの作業についてより具体的に紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
生前整理でやることは幅が広いため「一人で全部できるだろうか」と心配するかもしれませんね。
もし、不安なことがあれば、積極的に生前整理業者に相談してみてください。
たくさんの現場を見てきたプロの視点から、効率よく生前整理を進めるための的確なアドバイスをもらうことができます。
とくに「持ちものの整理」では、ものの仕分けから部屋の片付け、不用品の処分まで丸ごとお願いできるので、心理的にも身体的にもストレスを軽減できるのもポイントです。
関西にお住まいの方は、ぜひ私の働くクリーンケアにご相談ください。
先ほど、一人暮らしをしている人も、生前整理でやることは基本的に同じだと紹介してきました。
ここからは、一人暮らしならではの気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
ただし、一人で暮らしている人の中でも、親族や親戚などの身寄りがいない人は、また少し気をつけるポイントは変わってきます。
これは後ほど説明しますね。
一人暮らしの生前整理で気をつけるポイントは5つあります。
・居住スタイル
・万が一のときの備え
・ペットの今後を考える
・孤独死を防ぐ工夫
・老後資金の備え
順番に見ていきましょう。
一人暮らしの方の生前整理は、「今の住居」によってやることが変わってきます。
・賃貸物件
・戸建、分譲マンション
順番に見ていきましょう。
賃貸物件に一人で暮らしている場合は、亡くなった後、相続人がスムーズに退去の手続きが取れるように準備しておきましょう。
借りている人が亡くなっても、相続人には「退去するまで賃料を払い続ける」という義務が発生するからです。
すみやかに手続きができるように、以下のことをエンディングノートにまとめておきましょう。
・大家さんの連絡先
・ガス、電気、水道などの公共料金の連絡先
戸建てや分譲マンションなど「持ち家」で一人暮らしをされている方は、「本人が亡くなった後、建物(部屋)をどうするのか」お子さんや親族など、相続人と話しておきましょう。
死後に住む親族がいないと、「空き家」になる可能性が高いからです。
空き家は管理費や税金がかかるだけでなく、犯罪の温床になってしまうこともあります。
空き家にしない選択肢には、以下のようなものがあります。
・中古物件として売る
・賃貸物件にする
・家を解体し、更地にして土地を売る
他にも、生きている間に不動産を処分して、お子さん世帯と同居したり、賃貸物件に引っ越すという選択肢もあります。
自分自身の老後生活を考えた上で、相続人とも相談した上で決めましょう。
一人暮らしをしている人は、生前整理で以下のような「万が一の備え」もしておきましょう。
・緊急連絡先を共有しておく
・緊急ブザーを借りる
一人暮らしの方は、急に倒れてもすぐに救急車を呼ぶことができません。
手遅れになってしまわないように、親族や友人以外にも、マンションやアパートの大家さんや管理会社、職場の人にも連絡先を知らせておきましょう。
また、緊急ブザーを携帯しておくのも一つの手。
使用すれば、電話に出れなくても、自動で警備会社に通報されます。
ブザーは自治体によっては、無料で借りることも可能です。
費用はかかりますが、民間の企業からレンタルもできるので、検討してみてください。
一人暮らしの方の中には、ペットを飼っている方も多いです。
生前整理では、ペットの今後の「お世話先」についてもしっかり考えておきましょう。
実際クリーンケアでも、長期入院された後、亡くなられた一人暮らしの方の遺品整理をさせていただいたとき、お部屋でペットが発見されたケースもありました。
親戚にお願いするのか、NPO法人やボランティア団体などにお願いするのか、自分がお世話できなくなった後のことも責任を持って準備しておきましょう。
こちらでは、ペットについて生前整理で準備しておきたいことについて詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてください。
【生前整理】ペットについても忘れず考えよう|準備しておきたい3つのこと
一人暮らしをしている方は、生前整理で孤独死に対する対策も考えておきましょう。
前提として「一人で亡くなる」ことは、悪いことや不幸なことではありません。
一人暮らしの先にある、自然の摂理の一つです。
しかし、「一人で最期を迎えること」に不安や恐怖を感じていたり、「死後、誰かに迷惑をかけるのが嫌だ」という方も一定数いらっしゃいます。
そんな方は、対策として積極的なコミュニケーションを取るようにしましょう。
・近所の人や友人、子どもたちと交流を取る
・役所に一人暮らしであることを伝えておく
・訪問サービスを利用する
いざというときに安否確認をしてもらえるので、安心できるはずです。
一人暮らしの人は、生前整理で「老後資金の備え」についても考えておきましょう。
老後も快適に過ごすために、お金は必要不可欠です。
老後、働けなくなってから「全然足りない!」と困らないように、自分でできるところは責任を持って対策しておきましょう。
老後に必要なお金は、一人ひとり違いますが、豊かな生活を送るには2,000万円必要という話もあります。
こちらの記事では、老後資金の計算方法や貯め方などを紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
老後資金の目安はいくら?本当に必要な金額・準備する方法を解説
最後に、一人で暮らしている人の中でも、お子さんや親族など身寄りがいない場合に考えておくべきことを紹介します。
身寄りがなく、現在一人暮らしをされている方は、次の2点について準備しておくことをおすすめします。
・お墓や葬式の生前予約をしておく
・成年後見人制度:本人が判断できなくなった場合、代わりに手続きをしてくれる
一人暮らしでも、身寄りがいる人は緊急時に対応してもらえますが、身寄りがない人は現実的に難しいケースがほとんどです。
そこで、元気なうちにお墓や葬式などを生前予約しておけば、突然のことでも、「手続きをしてくれる誰か」の負担を少しは軽減できます。
また、自分の代わりに財産や介護などのサポートをしてもらう「成年後見人制度」の手続きをしておくのも良いでしょう。
こちらの記事では「身寄りがない方の終活」について詳しく紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
【終活】身寄りのない方がやるべきこと|注意点や、困ったときの相談先も解説
一人暮らしの方がしておきたい生前整理や、一人暮らしならではの注意点について紹介してきました。
一人暮らしの方は、急に動けなくなってしまっても、なかなかすぐに気づいてもらえません。
「老後安心して暮らす」ためにも、元気な今のうちに生前整理を進めることが大切です。
一人で進めることに不安を感じたら、生前整理業者にも相談してみてくださいね。
私が勤務しているクリーンケアでは、年中無休で無料相談を行っております。
どんな事情でも親身になって、ご対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
また、関西圏外以外の遠方のご依頼にも対応可能です。
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ぜひ経験豊富な私たちにご相談ください。