「断捨離と生前整理の違いって何だろう?」と思っていませんか?
生前整理と聞いて、いらないものを手放す「断捨離」をイメージする方もよくいらっしゃいます。
しかし、実は「生前整理=断捨離」というわけではありません。
今回の記事では、生前整理業者として働く私が「断捨離と生前整理の違い」について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
結論から言うと、断捨離と生前整理は別ものです。
「生前整理っていらないものを捨てることでしょ?」と思っている方も多いのですが、厳密にいうと少し違います。
まず、生前整理は、断捨離が全てではありません。
生前整理でやるべきことは、断捨離以外にもいくつかあります。
しかし、生前整理で行う断捨離は、どのご家庭でも家中丸ごと行うことが多く、メインの作業に見られがち。
そのため、「生前整理=断捨離」と思いやすいのです。
実際には、断捨離以外にもやることがあるのですが、それは後ほど説明しますね。
次に、生前整理における断捨離の意味合いも、一般的な断捨離と少し意味合いが違ってきます。
そもそも断捨離とは、ものを手放すという行為だけでなく、ものにとらわれず生きていく考え方そのものを指します。
今、そして未来の自分のために、生活の「質」を上げ、心も豊かにする整理方法のことです。
一方、生前整理で行う断捨離は「自分の死後、残される家族や親族のため」という意味合いが大きくなります。
断捨離そのものは、「死」に向けて行うものではありません。
あくまでも「今、そしてこれからの未来を自分が快適に生きる」ために行うことです。
生前整理では、未来と死後に基準を合わせて「自分の人生を見つめ直すため」「残される人の負担を減らすため」身の回りの整理をすると言えます。
一般的な断捨離では「所有物」が焦点に当たりますが、生前整理における断捨離では、大きく4つ整理するべきことがあります。
・所有物
・情報
・思い出
・人間関係
順番に見ていきましょう。
まずは、所有物の断捨離です。
所有物を減らすことで、転倒や事故のリスクも減らすことにつながります。
人ひとり分でも、所有物の総数はかなり多いと言われているので、まずは所有物の整理から始めましょう。
実際、クリーンケアで遺品整理のお手伝いをさせていただいているとき、お客さまのほとんどが故人の方の所有物の整理で苦労されているように感じます。
あらかじめ、ご本人がある程度まで整理しておくことで、ご家族の心と体のストレスを減らすことができます。
こちらの記事では、生前整理における「ものの断捨離」のコツを紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
生前整理で断捨離する方法・ポイント・タイミング・注意点!普通の断捨離の違いも解説
生前整理では、情報の整理も大切な断捨離のひとつ。
情報とは、以下のようなものが当たります。
・印鑑や通帳、契約書類などの貴重品の保管場所
・銀行の口座情報
・契約中のサービス(Wi-Fiや電気会社、生命保険など)の支払い情報
・SNS、ショッピングサイトなどのログイン情報(IDとパスワード)
自分が亡くなった後、最終的に解約したり、継続したりなど行動するのは遺族の人になります。
なるべく負担をかけないように、情報はわかりやすくまとめておきましょう。
他にも、情報の整理をしていると、今利用しているものと、していないものが改めてはっきり見えてきます。
スマホやパソコン1つだけでも、中にはたくさんデータが入っているもの。
これからの生前整理では、このようなデジタル内にあるデータについても整理する「デジタル終活」にも取り組みましょう。
具体的な方法は以下の記事をご覧ください。
デジタル終活とは?手順や注意点は?便利なサービス・アプリも紹介
デジタル終活はSNSにも必要!手順や方法・アカウント放置のリスクについて紹介
1番断捨離しにくいものが、ご家族やご友人との写真が入ったアルバムや、お子さまの作品など、思い出の品々です。
基本的に、思い出の品は無理に処分しなくても良いと私は思っています。
他の品々と違い、思い出のものは二度と手に入らないからです。
ただし、場所をどうしても部屋を圧迫してしまうのならば、スマートフォンで写真に撮り、「データ化」して保存することをおすすめします。
データ化することで、場所も取らず、写真も作品も色あせることなく全て残せるからです。
写真に撮ったものの、普通のゴミとして捨てにくいものはお寺で供養するという方法もあります。
こちらの記事では具体的な供養の方法について紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
【遺品整理】遺品をお清めする5つの方法|それぞれの違いや費用もご紹介
他にも、生前整理では人間関係の断捨離を行うのも良いでしょう。
人間関係は、人生の質に大きく影響を与えるもの。
普段から接していて苦痛を感じる相手とは、生前整理をきっかけに身を引くのも良いかもしれません。
自分を大切にしてくれる人、自分にとって大切な人だけと過ごすことで、自分らしく生きることができるはずです。
ここまで紹介してきたように、生前整理では断捨離の作業にとても時間がかかります。
そのため、早めに始めておくことをおすすめします。
ポイントは、体力があるうちに少しずつ。
クリーンケアのお客様の中には、20代で始められた方もいらっしゃいます。
私個人としては、生前整理は早く始めて損することはないと思います。
こちらの記事ではそれぞれの年代別に、生前整理を始めるメリットを紹介しています。
ぜひタイミングの参考にしてみてください。
20代から生前整理を始めよう|若者だからこそのメリットを解説
【生前整理】30代で始めてOK|30代だからこそのメリットとやるべきことを解説
【生前整理】40代で始めるのは早い?5つのメリットとやるべきことを紹介
【生前整理】50代から準備しよう|5つのメリットとやるべきことをご紹介
「生前整理=断捨離」と思われるほど、断捨離は生前整理の中でもメインの作業である理由を説明してきました。
しかし、生前整理でやるべきことは断捨離以外にもいくつかあります。
・お金を整理する(財産目録を作る)
・遺言書を作成する
・エンディングノートを作成する
「ものが減れば、あとは楽」ということはありません。
ご自身の財産の相続についても、できるだけ事前にご自身で考えることで、ご遺族への負担を減らすことにつながります。
こちらでは、より具体的に生前整理でやることの全体をご紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
断捨離以外にも、生前整理でやるべきことを紹介してきました。
もしかしたら「断捨離だけでも、やり切れるのか心配なのに、こんなにやることがあるのか」と不安に思ったかもしれませんね。
そんなときは、生前整理の専門業者に相談してみてください。
たくさんの現場をみてきたプロの目線から、具体的なアドバイスをもらうことができます。
とくに部屋の片付けでは、不用品の仕分けや処分も丸ごとお任せできるので、ご自身やご家族の負担もかなり軽減できるはずです。
関西圏にお住まいの方は、私の所属するクリーンケアにぜひお気軽にご相談ください。
断捨離と生前整理の違いについて紹介してきました。
生前整理にも、断捨離の要素は含まれます。
ただし、生前整理における断捨離では「自分だけではなく、残される家族のため」という意味合いが大きくなるのがポイントです。
断捨離を完了するには、時間もかかりますし、体力も必要とされます。
生前整理を始めようと思ったら、まずは断捨離から始めるのも良いでしょう。
断捨離以外にも、生前整理でやるべきことはいくつかあります。
困ったことが出てきたら、気軽に生前整理業者に相談してみてください。
私が勤務しているクリーンケアでは、年中無休で無料相談を行っております。
どんな事情でも親身になって、ご対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
また、関西圏外以外の遠方のご依頼にも対応可能です。
・月間整理依頼100件
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