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お役立ちコラム
敬礼するハートくん

2021.07.28
ゴミ屋敷整理のお役立ちコラム
 

【放置しないで】汚部屋を生むセルフネグレクト|原因と対策を解説

セルフネグレクトと汚部屋の関係性について検索中ですね。

 

セルフネグレクトとは、自分自身への関心がなくなった状態のこと。

 

「自己放任」とも言われていて、体や家を綺麗にしたり、自分自身の健康のために行動することをやめてしまいます。

 

ここでは「どうしてセルフネグレクトになったら、汚部屋になってしまうのか」その理由をしっかり解説。

 

合わせて、セルフネグレクトの方が汚部屋を脱出するための方法や、セルフネグレクトを防ぐための対策をご紹介します。

 

もしあなたにとって大切な人が「前まで綺麗好きだったのに、部屋が散らかるようになってる…」と思ったら、ぜひ参考にしてください。

 

「セルフネグレクト」が汚部屋を生む理由

 

セルフネグレクトの方が自分の部屋を汚部屋にしてしまうのは、「自分」を大切に扱うことをやめてしまっているからです。

 

セルフネグレクトになると、「自分自身へのお世話」をしなくなります。

 

「きれいな部屋で過ごしたい」という誰でも持っているはずの欲求がなくなってしまうことで、掃除や洗濯、ゴミ捨てなど「部屋を整える」こともどうでもよくなっているのです。

 

セルフネグレクトは汚部屋の他に、ゴミ屋敷、孤独死、自殺の原因になることも

もしかしたら「部屋が汚れるくらいならいいか」と思ったかもしれませんね。

 

でも、実はセルフネグレクトはかなり危険な状態です。

 

汚部屋を放置することでゴミ屋敷化したり、最悪のケースとして孤独死や自殺の原因になったりするとも言われています。

 

実際、2011年の調査(シンクタンク「ニッセイ基礎研究所」)によると、孤独死した方の約80%がセルフネグレクトだという結果が出ているのです。

 

セルフネグレクトの恐ろしいところは、どんなに部屋が汚れても「なんとかしよう」と思わず、「もうこのままでいい」という考えになってしまうところ。

 

「放っておいてほしい」という気持ちが強くなるので、周りからのサポートも拒否しがちになり、周りの人との関係も薄くなってしまいます。

 

また、そもそも自分へのケアを放棄しているので、不摂生な食生活を送っても何も感じないと言われています。

 

自分を大切にしない生活を続けることで、そしてSOSを出すことすら面倒に感じてしまうことで、発見が遅れて孤独死に繋がるのです。

 

セルフネグレクトの特徴【チェックリスト】

セルフネグレクトが危険な状態だとお分かりいただけたでしょうか。

 

セルフネグレクトは明確に定義されていませんが、いくつかの特徴があることが分かっています。

 

ここでは、セルフネグレクトの兆候とされるものを集めてチェックリストを作成してみました。

 

◆チェックリスト

・食事の栄養バランスを考えなくなった

・最後にいつ掃除機をかけたのか、覚えていない

・ゴミを部屋に捨ててしまう

・シャワーすら浴びなくなった(浴びることを面倒に感じる)

・髪型や服装など、身だしなみを整える気が起きていない

・汚れに気がついても放置している

・疲れを感じても、眠れない

・体調が悪くても病院に行かない

・新聞や郵便物を、ポストまで取りに行くことも面倒に感じてしまう

・休みの日も家に閉じこもっている

・家族や友人がいない(または疎遠になっている)

・周りからのサポートを拒否する

・ベッドや布団の上の近くまでしか動かない

 

あくまで目安ではありますが、3つ以上当てはまる場合、セルフネグレクト予備軍の可能性があると言われています。

 

身近な人や大切な人に当てはまる場合は、注意してケアしてあげる必要があるでしょう。

 

セルフネグレクトの人が汚部屋を脱出するには「充実感・達成感」が必須

 

セルフネグレクトの人が汚部屋を脱出するのに不可欠なのは、「充実感・達成感」です。

 

セルフネグレクトの方の多くは、「自分はダメな人間だ…」と思ってしまいがち。

 

そのため、1番は周りが「心のケア」をサポートする必要があるのですが、同時に環境も整えていく必要もあります。(「心のケア」については後ほど説明しますね。

 

少し強制的にでも「整った部屋」に住むことで、「心地いいな…」という充実感が生まれるからです。

 

この充実感が、汚部屋の再発を防いでくれます。

 

ここでは「今、片付けができていない状態」でも充実感を感じつつ、部屋を綺麗にするための方法を2つご紹介します。

 

いつまでに片付けるのか決める

まずは、いつまでに片付けるのか「期限」を決めましょう。

 

散らかった部屋は期限を決めないと、どうしても先延ばしにしてしまいがち。

 

「何日以内に片付ける」という期限を決めることで「目標を決めて、やり切れた」という達成感を持ちやすくなります。

 

おすすめは、燃えるゴミの日の前日までに終わらせるような目標にすること。

 

まとめたゴミをすぐ出せるので、綺麗になった部屋を実感しやすくなりますよ。

 

気が乗るところから片付けてみる

散らかった部屋を見渡すと「どこから片付けたらいいんだろう…」と途方にくれてしまうもの。

 

そこで、片付けは気が進むところから始めてみましょう。

 

「少しでも進んだ」という実感が自信につながります。

 

まずは、部屋のドアの周りからなど、狭い範囲からで大丈夫です。

 

逆に、いきなり汚れが多いところから始めると、すぐに「綺麗になった」と実感しにくいので、おすすめできません。

 

お風呂場やトイレ、キッチンのような水回りは最後の方で取り掛かりましょう。

 

また、汚部屋を脱却した後は「汚部屋を生み出さない習慣」を作ることも大切です。

 

こちらの記事では、汚部屋を改善するための習慣を作る方法について詳しく紹介しています。ぜひ参考になさってください。

 

汚部屋を改善する6つの方法とは|絶対に汚部屋脱出できる裏ワザも紹介

 

片付け・清掃の民間業者へ相談するのも1つの手

もし、身内だけで片付けるのが大変な場合は、片付け代行や清掃の業者に頼るのもおすすめです。

 

片付けや清掃専門の民間業者をおすすめする理由は、何より「対応のスピードが早い」こと。

 

そして片付けの実施だけでなく、不用品の処分や清掃まで、しっかりスタッフさんが相談に乗ってくれます。

 

相談から最後まで丸投げできて、ストレスを最低限に抑えることができるのです。

 

「自分たちだけだと大変かも…」と少しでも感じている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

 

清掃会社は、並列して遺品整理の事業を行っている会社も多いです。

 

こちらでは遺品整理業者を利用した場合の費用や、メリットなどをより詳しく紹介しています。ぜひ参考になさってください。

 

遺品整理とは?費用相場・メリット・いつから始めるか解説|大阪の遺品整理業者クリーンケア

 

もしお住まいが大阪や兵庫など関西圏であれば、私が所属するクリーンケアへ、ぜひご相談ください。

 

どのような事情でも、丁寧にご対応させていただきます。

 

「セルフネグレクト」を引き起こす原因とは?

 

汚部屋だけでなく、孤独死まで引き起こすセルフネグレクト。

 

そんな恐ろしいセルフネグレクトを引き起こす原因は、「無力感」や「孤独感」だと考えられています。

 

人生において、無力感や孤独感は以下の5つの場面で感じやすくなると言われています。

 

・老化

・家族との死別

・認知症

・退職

・金銭的な困窮

 

これらはどれも特殊なことではありません。

 

普通に生きている人でも、これらのきっかけがあれば、誰でもなる可能性はあります。

 

それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

老化

セルフネグレクトの原因の1つが、老化による身体機能の低下と言われています。

 

・視力が落ちてよく見えない

・関節が硬くなって、動かすと痛い

・体力の低下

 

体がうまく動かせなくなると、今まで難なくできていたことがテンポよくできなくなります。

 

やりたいこと、やるべきことに対して体がついていかないと「自分はこれすらできなくなってしまった…」という無力感が生まれます。

 

この無力感によって「自分には価値はない」と思ってしまい、セルフネグレクトになってしまうのだそうです。

 

家族と死別による孤独感

配偶者や子どもなど、家族を亡くした場合も、セルフネグレクトになりやすくなると言われています。

 

長年連れ添った人がいなくなったことで「喪失感」や「孤独感」が生まれるからです。

 

何を目的に生きたらいいか、人生の目的を見失ってしまい、心の糸がプツンと切れてしまいます。

 

セルフネグレクトは「若いから大丈夫」ということはありません。

 

年齢に関係なく、誰でもセルフネグレクトになる可能性があります。

 

もし、若くして両親のどちらかが亡くなり、1人だけが残されてしまった場合は、注意してください。

 

認知症

認知症もセルフネグレクトの原因の一つと言われています。

 

認知症になると、判断力が低下するため、生活環境が悪くなっても自覚しにくくなるからです。

 

また、適切な判断ができなくなることで「今やるべきこと」が分からなくなります。

 

人生へのやりがいを感じられなくなることで、自己評価が下がり、セルフネグレクトになってしまうのだそうです。

 

実際、内閣府の調査でも、セルフネグレクトのうち50%以上の人が認知症だったことが分かっています(セルフネグレクト状態にある高齢者に関する調査―幸福度の視点から報告書)。

 

退職

退職もセルフネグレクトの原因にあげられます。

 

自分はもう必要とされていない」という大きな喪失感を抱きやすいからです。

 

とくに男性に多く見られるようです。

 

やりがいを奪われると、生きるための目的を失い、やる気も起きなくなってしまうもの。

 

そんな自分に対して「なんの価値もない人間なんだ」と思ってしまい、自分へのケアを放棄してしまうのだそうです。

 

金銭的な困窮

さらに退職によって、収入が途切れることもセルフネグレクトの原因と言われています。

 

栄養バランスの取れた食事を取ったり、病院で治療を受けたりなど、健康的な生活を送るにはお金が必要です。

 

しかし、そもそも自分に使えるお金がないと、自分へのケアができません。

 

自分をケアしたくても、ケアするための手段がないことで、セルフネグレクトになることもあるのだそうです。

 

実際は原因が分からないこともある

ここまでたくさん原因を説明してきましたが、実はセルフネグレクトの原因の30%ほどは「特別なきっかけはない」「不明」と言われています(内閣府調査)。

 

本人が分かっていないところに原因があると、気づかないうちにセルフネグレクトになることもありえます。

 

そのため、セルフネグレクトにならないよう対策することが大切です。

 

「セルフネグレクト」にならないようにする対策

 

今幸いにセルフネグレクトではなかったとしても、セルフネグレクトは年齢に関係なく、誰でもなる可能性はあります。

 

ここでは、セルフネグレクトを防ぐための対策をご紹介します。

 

本人に「危険な状態」と自覚してもらう

もし、あなたの大切な人に「セルフネグレクトを引き起こす原因」で紹介したことが起きた場合、まずは本人に「今の状況は、セルフネグレクトになる可能性がある」ことを自覚してもらうようにしましょう。

 

完全なセルフネグレクトになる前に「こういう状態は危険なんだよ」と本人に理解してもらうことで、本人も意識的に「気をつけないと」と思えるようになります。

 

例えば、ただ危険だというのではなく、「なんで危険なのか」という根拠も合わせて伝えましょう。

 

・栄養バランスが後回しなので、不健康からの病気になりやすい

・人と合わないことで、孤独死するリスクも高い

 

意図をしっかり伝えることで「自分をこんな心配してくれているんだな」「自分は大切にされているんだから、自分も自分を大切にしよう」という気持ちが生まれ、セルフネグレクトを防ぐことにつながります。

 

こまめに連絡、面会する

合わせて、こまめに連絡、面会もするようにしましょう。

 

セルフネグレクトは、当の本人は意外と気づきにくいもの。

 

そのため、周りの人が「セルフネグレクトの兆候がないか」チェックすることが大切です。

 

電話で連絡したり、定期的に様子を見に行ったりするなど、長期間1人きりにさせないように心がけましょう。

 

他にも、サークル活動への参加を勧めたり、趣味を見つけたりするように促すのもおすすめです。

 

人との関わりを産むだけでなく、生きがいを見つけることができるかもしれません。

 

本人が孤立しないようなサポートを心がけましょう。

 

また、面会したタイミングで、一緒に部屋を掃除する機会もあるかもしれません。

 

こちらの記事では、相手を気遣いながら部屋を片付けるコツについて紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

 

実家が片付かないときの対処法!喧嘩にならず進めるコツは?どこから手を付ける?

 

自己解決が難しい「セルフネグレクト」を治す方法

 

もしセルフネグレクトになってしまった場合、本人の意思だけで治すことはかなり難しいと考えられています。

 

基本的に自己解決ではなく、周りがサポートしつつ治療して解決することを目指しましょう。

 

最後に大切な人がセルフネグレクトになってしまったとき、どうすればいいのか対策を紹介していきます。

 

まずは本人の気持ちを聴こう

まずは、本人が「今」どんな気持ちでいるのか、本人の想いにしっかり耳を傾けましょう。

 

そのとき、本人の行動や発言を否定せず、しっかり「気持ちを受け止める」ことが大切です。

 

心配でどうしても「それは違うでしょ」「なんでそんなこと言うの!」と、怒ってしまいたくなることがあるかもしれません。

 

しかし、セルフネグレクトの人はすでに「もうどうでもいい…」という気持ちが強くなっているので、心も閉ざしてしまいがちなのだそうです。

 

そのため、こちらが心配してサポートを提案しても受け入れないことがあります。

 

人が心を開けるようになるには、ゆっくりでも信頼関係を作ることが大切です。

 

そのためにも、まずは話を聞き、本人の気持ちを受け止めるように心がけましょう。

 

医師や地域包括センターへ相談しよう

認知症など、精神疾患があることが分かっている場合は医師や地域包括センターなど専門家に相談しましょう。

 

認知症は現在、完治させることはできません。

 

しかし、治療によって進行を遅らせたり、緩和させたりすることはできると言われています。

 

もし本人が身内の人からのサポートを拒否しても、医師のような専門家の意見なら素直に受け入れるケースもあるそうです。

 

1人で抱え込まず、専門家の意見を仰ぎましょう。

 

さらに病院で診断を受けたら、地域包括センターなどの相談機関で「今後はどんな支援をしていけばいいか」相談してみてください。

 

地域包括センターは誰でも無料で相談できます。

 

セルフネグレクトを考慮しつつ、本人に必要な介護サービスを提案してくれるので、積極的に利用しましょう。

 

【まとめ】まとめ汚部屋を引き起こす「セルフネグレクト」を放置しないで

 

汚部屋以外にも、孤独死を引き起こすことのあるセルフネグレクト。

 

もし大切な人が「セルフネグレクトかも?」と心配になった方は、孤立した生活を送っていないか、こまめに連絡するようにしてください。

 

セルフネグレクトを完全に解決することは難しいですが、周りのサポートで緩和していくことはできると言われています。

 

どうか1人で抱え込まず、地域包括センターなど福祉の手も借りてください。

 

「治療やケアと同時に部屋も片付けたいけど、どこから手をつけたらいいか分からない…」という場合は、ぜひ私の所属するクリーンケアにご相談ください。

 

どんな事情でも、スタッフが丁寧にご対応させていただきます。

 

電話だけでなく、メールも24時間対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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