「遺品整理と不用品回収の違いって何?」
「遺品整理は専門業者でないと頼めない?」
「どんな基準で遺品整理業者を選べばいい?」
遺品整理を業者に依頼しようと考えたとき、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は遺品整理業者と不用品回収業者は、同じように見えても作業範囲やサービス内容に明確な違いがあります。
今回は不用品回収業者と遺品整理業者の違いを解説したうえで、「どちらを選ぶべきか」「どのような業者を選ぶべきか」を解説します。
遺品整理業者として働いている私の経験もまじえながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそも遺品整理と不用品回収には、はっきりと異なる点があります。
具体的に、以下のような点はとくに大きく違うといえるでしょう。
遺品整理業者と不用品回収業者の基本的な違いは、その作業範囲にあります。
・遺品整理業者…「遺品」の仕分けや処分、作業後の簡単な清掃など遺品整理全般を請け負う業者
・不用品回収業者…「不用品」の処分を請け負う業者
どちらも、廃棄・買取・回収など何らかの形で「物を処分する」という点では同じです。
ただ、遺品整理の専門業者は、遺品を仕分けるところから作業を始めるのが一般的です。遺品整理業者によっては、作業後の簡単な清掃なども請け負います。
一方で不用品回収業者は物の処分を代行する業者のため、基本的には遺品の仕分けや清掃といった作業を行いません。
遺品整理業者と不用品回収業者では、作業に対する姿勢や心遣いも異なります。
・遺品整理業者…故人、遺族の気持ちに配慮して遺品を整理、処分する
・不用品回収業者…効率的に不用品を処分する
遺品整理業者では、ご遺族や故人のお気持ちを汲み取ったうえで作業を進めます。
たとえばお仏壇に手を合わせるといった遺族の気持ちに配慮した行動は、適切な教育をうけた遺品整理業者ではあたり前です。
遺品を整理・処分するにしても、故人や遺族の意思を確認したうえで行うなど、大切な遺品として扱います。
一方で不用品回収業者では、扱う品物をあくまで不用品として扱います。
それが遺品かどうかにかかわらず、効率的に処分するのが主な仕事です。
対応はスピーディですが、遺品整理業者のような細やかな配慮は期待できません。
遺品整理業者では、不用品回収業者にないサービスも提供しています。
具体的な内容は業者によって異なるものの、たとえば以下のようなサービスを提供している遺品整理業者は多くあります。
・重要書類や貴重品の探索
・遺品の梱包
・形見分け品の配送手配
・回収した遺品の供養やお焚き上げ
遺品整理でやることは、遺品を仕分けして処分するだけではありません。
ときには財産関連の証書など重要な品物を探したり、形見分けの手配をしたりといった作業も必要となります。
不用品として処分する品物についても、故人の思いが詰まっているから供養したいと思う場合もあるでしょう。
私が働く遺品整理業者を含め、多くの遺品整理業者ではこういったご遺族の要望を満たすサービスを提供しています。
そうすることで、少しでも肉体的・精神的な負担を減らして頂けるよう工夫しているのです。
遺品整理業者と不用品回収業者の違いが分かったとしても、実際にどちらへ依頼するべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
そのような場合は、以下の基準で選んでみてください。
もし以下のような細かな要望があるのなら、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。
・そもそも何をすればよいのか分からない
・遺品の仕分けや整理から手伝ってほしい
・大切な遺品として丁寧に扱ってほしい
・遺品を整理する際のアドバイスがほしい
・遺言書やエンディングノートの内容に従って対応してほしい
遺品整理業者は遺品整理のプロです。
突然のことで何をすればよいのか分からない場合でも、遺品整理業者に相談すれば作業計画を立ててもらったり、アドバイスを受けたりすることが可能です。
正しい知識を有した業者であれば、遺言書やエンディングノートの内容に従った作業を依頼することもできるでしょう。
いずれにしても遺品整理ならではの疑問や悩みがある場合は、遺品整理を専門とした業者に相談してみることをおすすめします。
一方で、ただ単に物の処分を行ってほしいだけであれば、不用品回収業者に依頼することも可能です。
ただし不用品回収業者に依頼する場合は、遺品の仕分けなど処分以外の作業を自分で行う必要があります。
ご家族が存在を知らなかった貴重品が、遺品の中に含まれているケースは珍しくありません。
遺品の処分をまとめて依頼した結果、廃棄するべきではない品物が含まれていても気づかない場合がある点には注意が必要です。
また、不用品回収業者で引き取った物はあくまで不用品として扱われるため、大切な遺品として扱ってほしいのであれば利用を避けたほうが無難でしょう。
不用品回収業者は大量の不用品を引き取ってくれる点では頼りになりますが、それは遺品整理業者も同じです。
ご自身の要望を整理したうえで、ぜひ後悔のないような選択をしてください。
先ほども紹介したとおり、きめ細やかなサービスや心遣いを望むのであれば遺品整理業者の利用がおすすめです。
とはいえ、どんな業者を選べばよいのか分からない方も多いでしょう。
最低限以下のような点に気をつけて選べば、安心して依頼できる遺品整理業者を見つけることが可能です。
ぜひ参考にしてお近くの優良業者を探してみてください。
遺品整理士とは、遺品整理士認定協会という民間団体が設けている資格です。
遺品整理士の資格は、遺品の取り扱い方や関連する法律についての知識を有する人だけに与えられます。
専門的な教育を受けた遺品整理士に任せれば、故人の思いが詰まった遺品を粗末に扱われるリスクがありません。
また、各種の法令を遵守する必要性も認識しているため、不法投棄や不当請求などのトラブルを避けることができます。
遺品整理士ってどんなお仕事?資格を持っている業者に依頼するのがおすすめ!
遺品整理士認定協会から「優良事業所認定」を受けている業者であれば、なお安心して依頼できます。
そもそも遺品整理士認定協会は、遺品整理業界の健全化を目的に運営されている団体です。
その団体から優良事業所として認定を受けているということは法規制を守り、遺品整理業務を適正に行っている証拠。対応も丁寧な場合がほとんどです。
認定を受けている業者の対応で問題があった場合は、協会が厳正に対処することも明記されています。
なお協会から認定をうけた優良事業所は以下のページに一覧で表示されているので、お近くの優良事業所を探してみてください。
遺品整理の現場は遺品の種類も遺族の事情もそれぞれ異なるため、臨機応変な対応が必要です。
したがって経験豊富な業者のほうが頼りになるうえに、作業もスムーズに進みます。
また、取り扱い件数の多い業者であれば、トラブルが起こる可能性も低くなります。
残念ながら一部の悪質な業者では、貴重品の紛失などのトラブルが発生していることも事実です。
しかし、そういった悪質な業者は満足度が低いうえに悪い口コミも出回ることから、おのずと取り扱い件数も伸び悩むものです。
業者のホームページやブログで実績を確認したり、口コミを検索したりして経験が豊富かどうかを確認しましょう。
遺品整理業者を選ぶ際は、ホームページやパンフレットで作業内容や料金の目安が明記されているか確認しましょう。
一口に遺品整理業者といっても、作業内容が全く同じわけではありません。
希望するサービスを受けられることがあらかじめ確認できれば、よけいな出費を抑えられます。
また、不当請求や高額請求といったトラブルも、料金の目安が分かっていれば避けられるものです。
ただし優良な業者でも品物の量や間取りにより料金が変動する場合もあるため、依頼前に訪問見積りに来てもらうことをおすすめします。
見積書を受け取った際に、作業内容や料金の内訳を確認しておくとなお安心です。
最後にもう一度、遺品整理業者と不用品回収業者についておさらいしましょう。
・遺品整理業者は、遺品整理にまつわる作業全般を行う
・不用品回収業者は、不用品の処分のみを行う
・遺品整理業者には、貴重品の探索や遺品の供養など独自のサービスがある
・何をすればよいか分からない場合でも、遺品整理業者なら相談できる
・遺品整理業者は資格や取り扱い件数、料金を確認したうえで選ぶ
遺品整理は、故人との思い出を整理したり、遺族の今後の生活を考えたりするうえで重要なイベントです。
もし細やかな配慮や全面的なサポートを望むのであれば、遺品整理を専門とする業者に依頼することをおすすめします。
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