
「両親の生前整理はいつまでにするべき?」
「生前整理といっても、何をすればよいのか分からない…」
「生前整理は業者に依頼するべき?」
私は遺品整理業者として働いているため、ご両親の生前整理についてこのような相談を受けることが多くあります。
実は生前整理は、早く始めるほど得られるメリットが多くなります。基本的にやるべきことも決まっているため、難しく考える必要もありません。
今回は生前整理をするタイミングや、具体的に何をするべきかについて紹介します。
業者に依頼するメリットについても解説しますので、ご両親の生前整理を手伝う時間が取れない方もぜひ参考にしてください。
目次
「生前整理はご両親が70代のうちが好機」といわれています。
その理由は、ご両親が70代のうちは心身にまだ余裕のある場合が多く、生前整理をスムーズに進めやすいからです。
ただ、70代という数字にこだわる必要はありません。思い立ったときがチャンスです。
できるだけ早いうちから生前整理始めることで、以下のようなメリットが得られます。
生前整理をしていない状態でご両親に万が一の事態が起こった場合、冷静な判断ができないケースは珍しくありません。
結果として手続きの漏れや間違い、家族間での意見の食い違いなどが発生する場合もあります。
しかしご両親の意識や考えがはっきりとしているうちに本人の意向や手続きの方法などを聞き出しておけば、こういったトラブルを防止することが可能です。
ご両親にもしものことがあったとき、葬儀や納骨、名義変更、相続、形見分けなど遺族がやるべきことは多くあります。
残念ながら「そのとき」がいつ来るのかは、誰も正確に予想できません。
いざというときに慌てないためには、できるだけ早いうちから生前整理を進めておくことが大切です。
ご両親が亡くなられたときに多くの方が負担を感じる作業は、「遺品の整理・処分」です。
ご両親が何十年も暮らしてきた実家には、家財道具や日用品、貴重品などたくさんの物が遺されています。
こういった物を整理するには、時間も体力も必要です。 何も準備していなければ、ご両親が遺した物の価値や扱い方が分からず困ることもあるでしょう。
また、通帳や不動産の権利書などの重要書類が見つからなくて困ることも考えられます。
しかし生前からご両親と一緒に物の整理を進めておけば、このような負担は大きく軽減されます。
生前整理をすることは、ご両親にとってもメリットがあります。
たとえば家の中の物を整理することで、ご両親が残された人生を健康的かつ安全に暮らすことが可能です。
実家の中が物で溢れている場合は、片付けや掃除をすることで必要な物が取り出しやすくなり、日常生活の不便が解消されます。
室内も衛生的になり、健康的な生活を送れるでしょう。
また、積み上がった物を整理・処分すれば、落下によるケガを防止できたり、災害時の避難経路を確保したりすることも可能です。
生前整理といっても、何から手を付ければよいのか分からない方も多いかもしれません。
生前整理でするべきことは、「物」「情報」「心」の整理です。
それぞれの内容は以下で詳しく紹介します。一つずつ着実にこなしていきましょう。
物の生前整理とは、ご両親の所有物のうち必要な物を残し、不要な物を処分する作業のことです。
具体的な手順として、まずはご両親の意見を聞きながら以下のように物を仕分けします。
・日常で使っている物
・使わないが残しておきたいもの
・価値があるもの・貴重品
・必要か不要か迷う物
・必要ない物
上記のうち「必要ない物」は処分します。
「日常で使っている物」や「価値があるもの・貴重品」は分かりやすい位置に収納しましょう。
「使わないが残しておきたいもの」や「必要か不要か迷う物」に関しては、ご両親の捨てる意志が固まるまでは保管しておきます。
空き部屋などの日常で使わないスペースに保管しておくと、生活導線を圧迫する心配がありません。
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情報の生前整理とは、万が一の場合にそなえて、ご両親が以下のような情報を残しておくことです。
・延命処置の希望について
・介護が必要になった場合の方針について
・葬儀、納骨、お墓について
・もしもの場合に連絡してほしい相手先
・保有する資産や財産について
・相続や遺言書について
・デジタル情報や契約サービスの情報
これらの情報は、エンディングノートとして一冊にまとめておくこともできます。
エンディングノートは見つけやすい場所に収納しておくと、万が一の場合にすぐに見つけられます。
また、定期的に読み直すことで、状況が変わった場合に修正することも可能です。
いきなりエンディングノートを作成するのが難しい場合は、まずは財産関係の重要書類を整理するところから始めてみるとよいでしょう。
エンディングノートとは?書き方・メリット・注意点などについて解説!
心の生前整理とは、「残された人生をいかに有意義に送るか」「幸せな最後を迎えるためにどうするべきか」などを考えることです。
心の生前整理は本人がすることであり、ご両親以外の家族が強制できるものではありません。
ただ、物や情報を整理するなかで過去を振り返り、自然に心の整理がついてくることは多いものです。
ご両親に充実した余生を過ごしてもらうためにも、ぜひ早いうちから生前整理を始めてみてはいかがでしょうか。
いざ生前整理をしようと思っても、ご両親の協力を得られなかったり喧嘩になったりしてスムーズに進まない方もいるのではないでしょうか。
実はその原因のほとんどは、子どもの視点から作業を進めてしまうことにあります。
親子で生前整理をする際は、ぜひ以下の点に気をつけてください。
生前整理はお子さんの都合で強制的に進めず、ご両親の気持ちに配慮することが大切です。
ご両親と離れて暮らしている場合、会える時間は限られています。そのため作業を早く進めたいと考えがちです。
しかし生前整理を急かしてしまうと、ご両親が自分の存在を否定されたように感じる可能性もあります。
物の処分を無理強いすることで、思い出の詰まった品物をぞんざいに扱われたと感じる場合もあるでしょう。
そもそも現代に育った私たち世代と親世代では、物に対する思い入れも異なります。また、年齢を重ねることで環境が変わることへの抵抗感も増えくるものです。
生前整理を提案するときはご両親の気持ちになって考え、どうすれば協力してくれそうかを考えてみましょう。
生前整理に対するご両親の抵抗感を減らすには、具体的なメリットを伝えることが有効です。
たとえば実家の物を整理・処分する場合、ご両親にとって以下のようなメリットが考えられます。
・物を整理することで、必要な物を探しやすくなる
・家の中が片付けば、安全に暮らせる
・家の中が清潔になれば、孫を連れてきやすくなる
・不用品を売れば、お金になる可能性がある
メリットの説明とあわせて、生前整理を提案するタイミングを工夫してもよいでしょう。
もしテレビで災害の被害が報道されているときに防災上のメリットを説明すれば、説得力が増します。
また、孫の話題が出たときに家の衛生状態が心配だといえば、孫のためならと決意してくれるかもしれません。
生前整理の中でも物の片付けや整理は、負担が大きな作業です。
もし十分な時間や労力をかけられない場合は、遺品整理業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
私が働いているような遺品整理業者では、ご実家の片付けや生前整理のお手伝いもさせて頂いています。
遺品整理業者に依頼すれば、以下のようなメリットを得ることが可能です。
ご両親が何十年も暮らした実家を片付けるには、数ヶ月~半年はかかるのが一般的です。
ご両親と離れて暮らしている場合は何度も通う必要があり、なおさら長い期間がかかる可能性もあるでしょう。
しかし遺品整理業者に依頼すれば、物の仕分けや整理、掃除といった作業が1日~数日で完了できます。
大きな家具や重い物の移動も任せられるうえ、不用品の処分や引き取りもまとめて依頼することが可能です。
生前整理において、物の仕分けや処分をめぐって親子間で言い争いになってしまうケースは多いものです。
親子だとつい口調がきつくなってしまうことも原因の一つでしょう。
しかし遺品整理業者という第三者が間に入ることで、冷静に作業を進められます。
しっかりとした遺品整理業者なら、礼節やマナーをわきまえたうえで一品ずつ確認を取りながら物を仕分けしてくれます。
経験豊富な業者であれば、物の仕分けや処分についてはもちろん、生前整理全般について客観的なアドバイスをもらうことも可能です。
プロの意見を聞きながら生前整理を進めたいという方も、業者の活用を考えてみてください。
ご両親の生前整理を考えたときは、ぜひ以下のポイントを意識して進めてみてください。
・早いうちから生前整理をすることでトラブルを防止でき、遺族の負担も軽減できる
・生前整理はご両親にとってもメリットがある
・生前整理でやることは「物」「心」「情報」の整理
・生前整理をするときは、ご両親の気持ちに配慮して協力を仰ぐことが大切
もし体力的・精神的な負担が大きな場合は、無理をせず遺品整理業者の利用を検討してみましょう。
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