「親の遺品整理をしていたら、部屋から大量の写真が出てきた」ということは珍しくありません。
しかし、いざその写真を整理、処分しようとなると「どんな写真を残すか?どうやって整理するか?」悩む方は多いでしょう。
さらに、「思い出がよみがえって処分しづらい」と感じるのは当然のことです。
それほど、写真の処分には葛藤を抱えるもの。
そこで今回は、遺品整理で出てきた写真の整理方法(取っておくべき写真)と、処分方法について解説します。
目次
遺品整理で大量の写真が出てきたら、「アルバム1、2冊」にまとめるのがおすすめです。
遺品整理で、大量の写真が収まったアルバムが出てくるのは、よくあること。
ただ、残念ながら「紙に印刷された写真」は場所を取ります。
保管する場所があればいいのですが、写真は置いておくと劣化が進みますし、何よりも、多く保管しても見返さなくなる可能性も。
そこで、残す写真の量の目安として、「アルバム1、2冊」をおすすめしています。
一方で、実は遺品整理における写真は、「遺品整理で処分した物で、一番後悔しているのが写真」という方が多いのも事実。
では、遺品整理での写真はどのように整理をしていけばいいのでしょうか?
まず、遺品整理で「取っておくべき写真」の例をそれぞれまとめました。
ぜひ、これらの例を参考になさってください。
【それぞれ10枚だけ残す】
・親の若いころの写真を10枚だけ
・自分と親が一緒に写っている写真を10枚だけ
【年代や好み別に少しずつ残す】
・年代ごと(親の若いころ、自分が子どものころなど)少しずつ残す
・自分の子どもや孫の代まで残したいものを残す
・自分が残したいと感じたものを残す
・自分が見たときに直感で好きなものを残す
【その他の残し方】
・「これだけは!」というもの
・家族のルーツ、先祖、歴史が分かるものを責任感から残す
・何度も見返したくなる、思い出がよみがえる、懐かしい気持ちになれるから残す
・特別な写真(冠婚葬祭、旅行に行った写真)
実際に、「この写真は残す」と決めて、試行錯誤をしながら整理していった結果、最終的に「20枚だけ残した」という方も。
注意点として、少しでも迷いがある写真は、保留として残しておきましょう。
なぜなら、繰り返しお伝えしますが、写真の処分は、「遺品整理で一番後悔が残るもの」だからです。
心の整理が落ち着いてから、再度チェックするといいでしょう。
このように、はじめに「こういう写真は取っておく」と決めておくと、遺品整理もスムーズに進みます。
写真の処分は、「一番後悔が残る」と繰り返しお伝えしていますが、その際、写真は1枚ずつ確認しながらおこないましょう。
実際に、遺品整理をしようにも、仕事や普段の生活の忙しさにかまけてしまい、
「どうしてあの写真を処分してしまったのだろう」
「もっとゆっくり確認したほうが良かった」
と、後になって後悔する方は多いです。
また、1枚ずつ写真をアルバムから剥がして確認していくことで、故人と自分自身の生い立ちや、歴史に立ち返ることができます。
写真の整理を通じて、故人を思う時間が生まれ、故人への供養にもつながるでしょう。
注意点として、遺品整理をしていると、片付けのやる気スイッチが入ってしまうことがあります。
そうなると、処分しなくても良かった写真までついつい捨ててしまうことも。
遺品整理での写真の処分は、くれぐれも吟味しながらおこないましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、遺品整理で大量のアルバムが出てくることはよくあります。
実家の物置の片隅で、段ボール箱にアルバムが山積みにされ、放置されていることも珍しくありません。
もしかすると、今この記事を読んでくださっている方の中にも、覚えのある方がいるのではないでしょうか?
そして、どんなに残そうとしても、遺品整理の写真は放置されてしまう可能性が高いです。
自分にとっては大事な写真でも、子どもや孫の代となると、故人の思い出や記憶は薄れていくもの。
写真への思い入れも徐々になくなっていくからこそ、遺品整理での写真を選ぶことは大事といえます。
遺品整理で大量に出た写真を整理するのは大変なことですが、写真をデータ化するサービスも登場しています。
データ化は紙の写真と比べると場所を取りませんし、経年劣化がないため、サービスを利用してみるのもいいでしょう。
しかし、あまりに大量だとかえって高額になるケースも。
紙の写真同様、やはりできれば厳選した写真をデータ化することをおすすめします。
データ化の主な方法はこのとおりです。
・自宅のコピー機を使ってスキャンする
・コンビニのコピー機でスキャンする
・カメラ屋に依頼する
カメラ屋だと、DVDなどに焼いてくれるなどのサービスがあります。
カメラ屋のデータ化の料金は、おおむねこういったところ。
・基本料金(アルバム焼き料):約500円~
・アルバム1冊のデータ化:約2,500~6,000円
・写真1枚:約10~50円
遺品整理の写真のデータ化は便利でもあるのですが、注意点もあります。
写真をいざデータ化をしても、見返さなくなることが多いため、あまりデータ化にいそしむのも注意が必要です。
これは恐らく、「写真を後から見返すため」というより、「データ化したこと」に満足してしまうのではないでしょうか?
写真の「目的」が途中から変わってしまっているのでしょう。
紙の写真でも、「捨てられないから」と保管したものの、「結局、見返さない」ことが多いです。
遺品整理の写真のデータ化でも、同じことが起こる可能性があるため、注意しましょう。
カメラ屋にデータ化を依頼する以外にも、アプリで写真を無料でデータ化できる方法があります。
例えば、「フォトスキャン by Google フォト」のアプリだと、こういったことが可能です。
・紙の写真を撮影
・トリミング
・Googleフォトに保管
こちらのアプリ、画質がとてもいいわけではありませんが、写真が少ない方や、無料でデータ化したい方にはおすすめ。
しかし、写真が大量にある方、労力を重視する方、画質を優先する方は、カメラ屋に依頼したほうがいいでしょう。
無料で写真をデータ化したい方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
遺品整理で写真をゴミとして処分するのは、あまりに忍びないもの。
そこで、写真の処分には、お焚き上げ供養がおすすめです。
お焚き上げ供養とは、魂の宿っている物や思いのこもっている物、例えば人形やぬいぐるみ、仏壇などを焼いて供養すること。
一般的に、人形などの思いがこもっている物の処分は、お焚き上げ供養されることが多いです。
きちんとしかるべき対処をしてから焼かれるので、ゴミとして出すよりも、精神的負担が軽くなります。
お焚き上げ供養は、お寺と神社でおこなわれているため、自分の菩提寺に問い合わせてみるといいでしょう。
また、菩提寺が遠い方や菩提寺がない方にも、お寺と神社と提携して、ネットでも受け付けているサービスがあります。
段ボール箱1箱につき5,000円ほどで、レターパックだと2,000~3,000円といったところです。
遺品整理で処分する写真を片付けたいときは、問い合わせてみるといいでしょう。
写真をお焚き上げ供養してもらうときの注意点として、アルバムのままの処分が可能か確認しておきましょう。
アルバムには、ビニールだけでなく金属も使われているものがあります。
そのため、1枚ずつ剥がさないと受け付けてくれないところもあります。
どういった形でお焚き上げ供養を受け付けてくれるのか、事前に確認しておきましょう。
お焚き上げ供養についてはこちらでも解説しております。
ここまで、遺品整理での写真の残し方や処分方法をお伝えしてきましたが、遺品整理業者にまとめて依頼するのもいかがでしょうか?
例えば、お焚き上げ供養にしても、自分たちで遺品整理をするなら、自分たちでお寺や神社に依頼する必要があります。
しかし、遺品整理業者に依頼すれば、依頼者に代わってお寺や神社に依頼してくれます。
写真の整理は「眺めていると、一日が終わってしまった」ということも珍しくなく、実は思った以上に悩ましい存在といえるでしょう。
肉体的、精神的な負担から解放されるためにも、ぜひプロの遺品整理業者に依頼してみるのもおすすめです。
遺品整理の写真についてお伝えしてきました。
最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
・遺品整理の写真は「アルバム1、2冊」にまとめるのがコツ
・写真をデータ化するのもおすすめだが、大量だと高額になることも
・写真の処分はお焚き上げ供養にしよう
・お焚き上げ供養は、遺品整理と一緒に業者に依頼するのもあり
遺品整理での写真は、残す写真と処分方法を把握して、後悔のないようにおこないましょう!
ここまでお読みいただいた方の中で、「大阪で遺品整理をお願いできるところはないかな?」と思われた方はいませんか?
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もちろん、処分に困った写真についてもご相談ください。
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