テレビなどで遺品整理の際に、親族で大きなトラブルになっている構図を見たことがある方は多いと思います。
しかし、あくまでテレビ、フィクション、自分たちには関係ないと他人事だと思われているのではないでしょうか?
しかし、遺品整理の際に、親族間でトラブルが発生してしまうことは思われているよりも多くあります。
そこで本記事では、そういったトラブルがなるべく起きないように、事前に注意しておくべき事柄について解説してまいります。
遺品の整理を実際に行う前に遺族間でしっかりと話し合っておいた方が良いでしょう。
なぜなら、遺品整理の前にしっかりと意見交換をしておかないことで後々トラブルになってしまうことがあるからです。
トラブルを防ぐために、家族全員できちんと話し合っておくようにしましょう。
遺品整理で本当によくあるトラブルが、この「思い出の品を処分してしまう」ことです。
遺品の価値は人それぞれのため、他の誰から見てもガラクタにしか見えないものが、その方にとっては故人と自分をつなぐとても大事な品物であるかもしれません。
深く考えることなく整理してしまったり、金銭的価値のみを判断基準にしたりして、遺品を整理するとこのような特定の誰かの思い出や心に関する問題で躓くことになります。
どの品物が誰にとって思い出深い品なのかは本人にしかわかりません。
仮に本人であっても、その品物を見たり故人の部屋を見て思い出したりしなければ忘れていることもあります。
どんな品物も他の遺族の方の確認を取らずに捨ててしまうことの無いようにしましょう。
遺品の価値は誰にとっても明確に同じものから、人によって価値が違うものまで様々です。
どの遺品を誰に渡すかを事前に決めておくことで後々もめ事になってしまうリスクは大きく減らすことができます。
遺族同士で了承を得て、どの遺品を誰が所持するのかを決めておくようにしましょう。
金銭的価値による基準や思い出に関わる基準など価値基準は様々ですし、欲しい品物が必ず分かれるわけでもありません。
みんなで取り合いになるような品物があってもおかしくありません。
そのため、遺品を誰に渡すかは場合によっては時間をかけてでもしっかりと決めておくようにしましょう。
遺品を分ける順番には気を付けましょう。
たとえば、親、子、親族の親、親族の子に分かれる場合、最初に遺品を分けるのは親です。
必ずしもこうだというわけではありませんが、故人との関係がより深く、また年長者であるほど先に分配するようにすると揉め事になりにくいでしょう。
また、順番以外の注意点については、遺品を渡す際にはきちんとそれがその人に渡すものであるかを念入りに確認したうえで渡すようにして下さい。
というのも、仮に間違った遺品をその人に渡してしまった場合、それがどうでもいいものであればいいのですが、たとえば価値の高いもの等であった場合返してほしいとはなかなか言いづらいものです。
その場合、あなたとその遺族の方だけでなく他の遺族全員を巻き込んだ揉め事の種になりかねません。
気を付けるようにしておきましょう。
遺品整理の際に親族間でトラブルになってしまうことは思われているよりもよくあります。
そういったトラブルを防ぐためには、遺品を渡す順番を考えたり、全員で均等に遺品が分配できるようにしたりと色々と心を砕く必要があります。
トラブルになってしまうと、今後の親族関係も壊れてしまうことになりかねません。
トラブルにならないように細心の配慮をするように心がけましょう