家族が亡くなった後には、葬儀をはじめ死亡届の提出やお墓の確保、遺産相続などすぐにやらなければならないことがたくさんあります。
その中でも大変なのが遺品整理です。
大量の遺品があると何から手を付けたら良いのか、わからなくなってしまうことも少なくありません。
そこで遺品整理にはコツがあります。
その方法を、以下にわかりやすく解説しますので、遺品整理の際の参考にしてください。
遺品整理を始める前に、まず遺品を分類することから始めることをおすすめします。
そうすることでやるべきことが整理され、作業がスムーズになります。
また、頭の中も整理されるので落ち着いて遺品整理にあたることができるでしょう。
遺品の分類方法については、紙を用意してそこに、「形見分けするもの」「売るもの」「供養するもの」「捨てるもの」と、主に4種類、遺品の項目を作成します。
次に、遺品一つ一つが、そのわけた4つの項目のどれに該当するのかを書き込んでいきます。
このような方法は少し手間がかかりますが、分類さえ終わればその後の遺品整理の作業がとてもスムーズになります。
逆に、もし遺品整理前に分類するという方法を取らなければ、遺品整理をしながら、「この遺品は処分するべきか、それとも形見分けするのか」などと考えるはめになり、その都度作業が中断してしまうことでしょう。
遺族の間で遺品の分類の意見に不一致があれば、余計に時間もかかってしまいます。
このようなことを避けるために、遺品整理前に遺品を分類するのが有効なのです。
遺品の分類の際に気をつけておくべきことも、しっかり押さえておくことが必須です。
たとえば、遺族間で遺品に対する考え方が違うことがあり得ます。
形見分けとして残す遺品に対して、遺族の間で取り合いが生じてしまうかもしれません。
特に、価値のある遺品の場合は問題が起こりやすいです。
そのため、形見分けをどのように行うのかを、予めしっかりと話し合う必要があるわけです。
その際には不公正のないように配慮することが大切です。
また、面倒だからといって遺品をまとめて全部処分してしまうという方法は避けたいものです。
中には、きちんと供養する必要があるものもあるかもしれませんし、買い取ってもらえそうな価値のあるものもあるかもしれないからです。
それなのに簡単に処分してしまうのは勿体ないことです。
買取価値のないものでも、後から形見として残しておけば良かったと思うことのないように、慎重かつ丁寧に遺品整理前の作業を行うことが大切となるのです。
具体的な遺品の分類方法については、特に決まった方法があるわけではありません。
しかし、一般的な遺品整理の分類方法として下記のような方法を知っておくと役立つでしょう。
まず、遺品を分類する際の基本的な方法は、先述したとおり「形見分けするもの」「売る物」「供養するもの」「処分するもの」に分けます。
供養に関しては宗教との兼ね合いから不要の場合もあります。
また、このどれにも当てはまらないものや、すぐに決められないものは「その他」に分類しておくと良いでしょう。
次に、形見分けの方法については、故人を身近に感じる物を選り分けていきます。
故人が普段よく身に着けていたものや、愛用していたものを形見として分ける方法が多いようです。
売る物の分類方法は、単純に売れるものを分ければ良いのですが、自分で判断することが難しい場合や別途買取してもらうことが大変な場合は、買取も行っている遺品整理業者に、売れるものと売れないものを選んでもらうのが簡単でおすすめの方法です。
ご遺族のお住まいになられていた部屋を解約する際に、気をつけておかなければならないことの中には原状回復も含まれています。
ご退去時の状況によっては、通常の片づけや掃除だけでは十分な原状回復とならない場合もあります。
原状回復については、国土交通省がガイドラインをつくっているため、そちらを確認して行うようにすると良いでしょう。
遺品整理はとても時間がかかります。
また思わぬ問題が発生することもあります。
遺品整理をスムーズに行っていくための方法として、まず遺品を分類することから始めると良いでしょう。