神棚のお札の正しい処分方法が分からなくて、困っている方は多いのではないでしょうか。
私は、遺品整理業者として多くの神棚の処分に立ち会ってきました。
その際、お札の処分について次のような質問をいただくこともあります。
「神棚のお札はどう処分するのが正解?」
「ゴミとして捨てたらバチがあたる?」
「手間のかからない処分方法は?」
やはり、神棚のお札をゴミとして捨てるのは気が引けるものです。
今回は、神棚のお札の処分について「適切な方法」や「選択肢」「手順」を紹介します。
自分で処分する場合のお清めの方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
神棚のお札の処分方法としてもっとも一般的なのは、神社への返納です。
その理由や具体的な方法は、次のとおりです。
そもそも神棚とは小さな神社のようなもので、そこにまつられるお札は神様が宿るご神体と言えます。
そのため神棚のお札は、神様を敬うという意味で頂いた神社に返す(返納する)のが一般的とされているのです。
お札を頂いた神社に「古札納所」(古いお札やお守りを返す場所)があれば、そこに古いお札を納めましょう。
古札納所の近くの賽銭箱に、お焚き上げ料としてお札と同額くらいの料金(1,000円ほど)を納めるのがマナーとされています。
もし古札納所がなければ、社務所に伺うと返納する方法を教えてくれる場合もあります。
なお、神社に返納されたお札は、最終的にはお焚き上げされる場合がほとんどです。
お焚き上げには、「物を炎の力で浄化して天へ還す」という意味があると言われています。
とはいえ先代から受け継いだなどの理由で、お札を頂いた神社が分からない場合もあるかもしれません。
そういった場合は、近くの神社を訪ねてみると良いでしょう。
現在では、古札納所に別の神社でもらったお札を返納できる場合も多いのです。
返納するときは、お札を頂いた神社で返すときと同じように、古札納所の近くにある賽銭箱にお焚き上げ料を納めましょう。
一部の神社では、郵送でお札の返納を受け付けています。
もしお札を頂いた神社が遠かったり、近所の神社に古札納所がなかったりする場合は、郵送で返納できないか確認してみましょう。
神社のホームページなどを見ても分からない場合は、郵送での返納が可能かどうか直接神社に問い合わせてみてください。
郵送するときは封筒に「お焚き上げ希望」と明記し、お札を白い紙で包んだうえで、返納料を同封します。
現金を同封するので、現金書留で送りましょう。
なお、神社によっては「返納料は要らない」と言われることもありますが、気持ちとしてお札と同額くらいの料金(1,000円ほど)を同封する方がほとんどです。
神棚のお札は神社に返納するのが一般的とはいえ、他にも適切な処分方法はあります。
事情や都合によっては、次のような選択肢も検討してみてください。
1月上旬くらいの時期であれば、近所の神社で「どんど焼き」が行われていないか確認してみましょう。
どんど焼きは、正月飾りやお守りなどをまとめてお焚き上げすることで招福や厄払いをする火祭りです。
地域によっては「左義長(さぎちょう)」や「道祖神祭」「鬼火たき」などとも呼ばれます。
神棚にまつっているお札も、どんど焼きでお焚き上げしてもらうことが可能です。
どんど焼きは基本的に1月15日に行われる場合が多いものの、地域によっては時期が前後することもあります。
事前にどんど焼き用の返納所を設置している神社も多いので、当日に行けない場合でもお札をお焚き上げしてもらえます。
神棚を新調する予定があるなら、神棚の販売店でお札を引き取ってもらうことも可能です。
一部の店舗では神棚を買い替えるときに、古い神棚を本体ごと下取りしてお焚き上げまで行ってくれます。
ただし、全ての販売店で下取りを行っているわけではないので、事前の確認が必要です。
また、お札だけではなく神棚の本体ごと下取りすることになるので、買い替える予定がある場合にのみ使える手段と言えるでしょう。
自宅の庭が広い場合は、神棚のお札を自分でお焚き上げできる場合もあります。
方法としては、お札を白い紙で包み、粗塩をかけて清めたあとに燃やすだけです。
ただし、条例などで焚き火が禁止されている地域もあるため、都市部の住宅ではできません。
十分に隣家との距離が離れていても、大量の煙が発生すると隣の敷地に煙が入る可能性もあるため、お札が少量の場合にのみ実行しましょう。
抵抗がなければ、神棚のお札をお清めしてからゴミとして出すこともできます。
お清めの際は、白い紙を広げてお札を置き、その上から塩をふりかけて手を合わせます。そして紙でお札を包み、ビニール袋などに入れてゴミとして出します。
ほとんどの自治体では、神棚のお札は可燃ゴミとして出すことが可能です。
神様へ失礼がないよう、生ゴミなど他の可燃ゴミと混ぜて出さないように気をつけましょう。
ただし、お札をゴミとして捨てることを良く思わない方も多くいます。
お札の処分方法に絶対の決まりはありませんが、もし気になるのであれば、他の手段でお焚き上げすることをおすすめします。
もし遺品整理や生前整理で神棚やお札の処分に困っているなら、遺品整理業者の利用も検討してみることをおすすめします。
その理由は、次のとおりです。
遺品整理業者の中には、引き取った品物のお焚き上げや供養を行っているところもあります。
そういった業者に任せれば、神棚や仏壇、お札なども適切な手段で処分してくれるでしょう。
また、経験豊富な遺品整理業者であれば遺品の取り扱いについて知識があるので、お札以外の品物についても適切な処分方法を提案してくれるはずです。
不用品回収業者もまとめて品物を処分してくれますが、供養やお焚き上げなどに対応している業者は少数です。
大切な品物を適切な方法で処分したい場合は、ぜひ遺品整理業者の利用も検討してみてください。
遺品整理と不用品回収の違いは?作業内容・サービス・業者の選び方
長年住んでいて物が多い家の場合、遺品整理や生前整理に数ヶ月以上かかることもあります。
そのような状況で神棚やお札の処分も手配するとなれば、手間がかかります。
しかし、お焚き上げや供養に対応している遺品整理業者に依頼すれば、遺品整理・生前整理を兼ねてお札の処分も任せられます。
プロの業者は複数スタッフで作業を行うため、品物の整理から処分まで1日~数日で完了します。
気持ちよく処分できるばかりか、時間的・肉体的な負担も軽減できるでしょう。
お札の処分だけを遺品整理業者に依頼することはできませんが、他にもたくさんの物を整理・処分したい場合は遺品整理業者の利用も検討してみてください。
遺品整理とは?費用相場・メリット・いつから始めるか解説|大阪の遺品整理業者クリーンケア
最後にもう一度、「神棚のお札の処分」についておさらいしましょう。
・神棚のお札は、神社に返納してお焚き上げするのが一般的
・神社によっては、別の神社で頂いたお札の返納や郵送での返納も可能
・古いお札は「どんど焼き」でお焚き上げしてもらうこともできる
・神棚を新調する予定があるなら、神棚の販売店で引き取ってもらえることも
・抵抗がなければ、お札をお清めしてから自分で燃やしたり、可燃ゴミとして捨てたりすることも可能
・お焚き上げをしてくれる遺品整理業者なら、遺品整理・生前整理を兼ねてお札の処分もできる
神棚のお札には神様が宿るとされています。
今回紹介した選択肢を参考に、ぜひ納得できる方法で処分していただければと思います。
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