家庭で使っていた家電の処分方法について、次のような疑問・悩みがある方は多いのではないでしょうか。
「正しい処分方法が分からない」
「なるべく手間をかけずに処分するには?」
「費用をかけずに処分する方法はある?」
実は、家電の処分方法はたくさんあります。
しかし家電の種類によっては正しく処分しないと、法律に触れる可能性もあるため注意が必要です。
また、それぞれの方法でメリット・デメリットも異なるので、事情に合った方法を選ぶことも大切といえます。
今回は、「家電の種類による処分方法の違い」や「具体的な処分方法7つ」を紹介します。
ゴミ屋敷清掃や遺品整理のプロとして働いている私の知見もまじえながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
冒頭でもお伝えしたとおり、家電は正しく処分しないと法律に触れる可能性があります。
不要なトラブルを避けるためにも、処分方法を考える前にまずは次の項目を確認しておきましょう。
最初に確認するのは、処分する家電が家電リサイクル法の対象品かどうかです。
次の家電は「家電4品目」と呼ばれ、家電リサイクル法で処分方法が決まっています。
・テレビ(液晶・プラズマ・ブラウン管)
・洗濯機・衣類乾燥機
・エアコン
・冷蔵庫・冷凍庫
これらの家電は、基本的に自治体では回収していないので注意しましょう。
処分方法としては、1,000~5,000円ほどのリサイクル料(場合によっては収集・運搬料金も)を支払って、メーカーや業者に引き取ってもらうのが一般的です。
家電などの不用品の処分を業者に依頼する予定の場合は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
ほんの一部ではありますが、不法投棄などを行う悪質な業者が存在するからです。
トラブルに巻き込まれないためにも、業者を選ぶときは最低限、次の項目はチェックしておいてください。
・連絡先や代表者氏名が明記されているか
・各種の許認可を得ているか(廃棄物収集運搬許可など
・料金体系が明確か
・良い口コミが多いか
これらの情報は業者のホームページを見たり、ネットで検索したりすれば確認できる場合が多いでしょう。
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ここからは、具体的な家電の処分方法を8つ紹介します。
それぞれ料金やかかる手間も異なるので、家電の種類や事情に合わせて方法を選んでください。
家電リサイクル法の対象ではない家電なら、自治体の粗大ごみ回収に出せる場合が多いでしょう。
この方法メリットは、費用が割安に済むことです。しかし、手続きや搬出などを全て自分でする必要があるため、手間はかかります。
粗大ごみ回収に出す場合の一般的な手続きの流れは、次のとおりです。
1. 各自治体のゴミ回収センターに連絡し、粗大ゴミの収集を依頼する
2. 粗大ごみシールを購入して、家電に貼り付ける(郵便局・コンビニなどで購入可能)
3. 決められた回収日に指定場所へ出す
粗大ごみシールの価格は自治体によって異なりますが、一枚1点あたり200円~1,500円くらいが相場です。
なお、自治体によっては、指定の処理施設に自分で持ち込めば、さらに割安に処分できることもあります。
自治体によって持ち込み先や料金なども異なるので、くわしくは自治体に確認しましょう。
家電リサイクル法の対象ではない家電で、なおかつ小型の物であれば、普通ゴミや不燃ゴミとして出せる可能性があります。
一辺30センチ以内であれば、粗大ゴミにあてはまらない自治体は多くあります。
この方法で家電を処分すると、自分で家電を搬出する必要はありますが、費用がかかりません。
ただし、ゴミの分別方法や粗大ごみに該当するかどうかの基準などが自治体によって異なるため、捨てる前に確認が必要です。
くわしくは自治体のホームページを見るか、問い合わせて確認しましょう。
自力での搬出が難しい場合は、家電を購入した店に引き取ってもらう方法もあります。
この方法であれば、派遣されたスタッフが家から運び出してくれるため、大型の家電の処分でも手間がかかりません。
ただし、費用面では自治体の収集に出すよりも、金額は上がります。
リサイクル料にくわえて、収集運搬料・訪問費などの諸費用を請求されるのが一般的です。大手家電量販店なら、諸費用は数千円程度が一般的でしょう。
なお、新しいものに買い替える場合は、配送時に古い家電を引き取ってくれる店舗もあります。
その場合は、引き取りだけを頼むより諸経費が安く済むこともあります。
なかには引き取りに対応していない店もあるので、くわしくは各店舗に確認しましょう。
家電を購入した店を思い出せない場合は、メーカーに処分を依頼することもできます。
大型家電を作っている有名メーカーなら、たいてい引き取ってくれるはずです。
費用面では、お店に引き取ってもらうのと同じように、リサイクル料にくわえて収集運搬料などがかかる場合が多いでしょう。
この方法は、メーカーに任せることになるので確実に処分できる安心感があります。
ただし、メーカーが他の業者に依頼して引き取りに行かせるので、手続きの関係で処分にある程度時間がかかってしまう点はデメリットといえます。
処分したい家電の状態が良く、まだまだ使えそうな場合は、リサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらうことが可能です。
その店舗の取り扱い品目にもよりますが、破損や目立つ汚れがなく、数年内の年式の家電なら売れる確率は高いといえます。
この方法であれば、処分費用が発生するどころか、お金がもらえる可能性があります。
ただし店舗まで家電を運ぶ必要があるので、手間はかかるでしょう。
もし買い取りが不可だった場合は、家に持ち帰る必要があるのでより手間がかさみます。
なお、一部のリサイクルショップでは出張買い取りも行っているので、自力で搬出できない場合は店舗に問い合わせてみるとよいかもしれません。
家電を売って現金化したいのなら、ネットオークションやフリマアプリに出品するのも一つの方法です。
年式が古かったり、傷があったりしても、この方法なら買い手が見つかる可能性があります。
ただし、出品作業や配送などを全て自分で行う必要があるので、手間や時間はかかります。
ネットオークションやフリマアプリでは、写真撮影や文章作成、落札者とのやりとり、梱包作業、発送手配など、やることが多くあります。
落札者とのトラブルがあった場合も、自分で対応する必要があります。
場合によっては、なかなか買い手がつかないケースもあるので、処分を急いでいない場合にのみおすすめの方法です。
処分したい家電の数が多い場合は、不用品回収業者に回収してもらう方法があります。
この方法であれば、自宅までまとめて引き取りに来てもらえるので、手間はかかりません。
業者のスタッフが家電をトラックまで搬出してくれるので、ただ見守っているだけでよいでしょう。
ただし楽なぶん、費用は割高になります。
一点あたりの処分費用は、自治体の粗大ゴミ回収の3~4倍程度で、そこに数千円の出張料金などがプラスされます。
不用品が多い場合はトラックでまとめて搬送するプランもあり、その場合はトラックの大きさによって数万円~10万円ほどが一般的です。
一部の引越し業者では、引越し時に不用品を買い取りまたは処分してくれるサービスを提供しています。
引っ越し日までに家電を処分する時間がない場合は、このサービスを利用すると効率的かもしれません。
引越し当日に不用品をまとめて処分できます。
ただし、引き取りの基準や処分費用などが各社で異なる点には注意が必要です。
回収できる品目が限られていたり、物の種類によっては有料処分になったりする場合もあるので、よく確認してから利用しましょう。
家電の処分を考えている方のなかには、「家電だけではなく他の不用品もまとめて整理・処分したい」「ついでに片付けや掃除もしたい」という方もいるのではないでしょうか。
こういった場合に便利なのが、私たちのようなゴミ屋敷清掃のノウハウを持つ清掃業者です。
そういった清掃業者であれば、次のような作業をまとめて依頼できます。
・不用品の仕分け
・不用品の処分(運搬なども含めて)
・物の整理
・部屋の掃除
作業期間も当日~数日と短く、全て任せられるので手間や時間もかかりません。
もちろん、実際にゴミ屋敷と呼ばれるような状態でなくても依頼できるのでご安心ください。
基本的には事前に打ち合わせをした後、見積もりを出す流れなので、状況や予算に合わせた提案をしてもらえます。
ちなみに、遺品整理や生前整理を兼ねて不用品を処分する場合は、遺品整理士の在籍している「遺品整理業者」に依頼することをおすすめします。
経験豊富な業者であれば、ご本人やご遺族の気持ちに配慮して物の整理・処分をしてくれるはずです。
当社のようにゴミ屋敷清掃と遺品整理を両方行っている業者ならば、状況に合わせて最適なプランを提案することも可能です。
相談料が無料の業者もありますので、迷った場合は、ぜひ気軽に相談してみてください。
遺品整理と不用品回収の違いは?作業内容・サービス・業者の選び方
最後にもう一度、家電の処分方法についておさらいしましょう。
・家電を処分するときは、まず家電リサイクル法の対象品かどうかを確認する
・家電リサイクル法の対象品でない場合は、自治体の回収に出すと費用が抑えられる
・家電販売店やメーカーによる回収は、諸費用はかかるが手間は少なめ
・リサイクルショップへ持ち込んだり、ネットオークションに出品したりすれば売れる可能性もある
・不用品回収業者や引越し業者は、費用は割高だが複数の不用品をまとめて処分できる
・不要品を大量に処分したい場合や片付けも一緒に頼みたい場合は、ゴミ屋敷清掃業者や遺品整理業者が便利
家電の処分方法は、費用・手間・時間がそれぞれ異なるので、自分に合った方法を見つけることが大切です。
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