核家族化が進む中、日本の高齢化はますます急速に進展しています。そんな中、もし身内が突然孤独死してしまった場合、どのように対応すべきかご存じですか?悲しみや後悔の気持ちに押しつぶされそうになる中でも、残された家族はさまざまな手続きを行い、故人を見送るための準備を進めなければなりません。ここでは、身内が孤独死した際の対応や手続きの流れについて詳しくご紹介します。
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孤独死の場合、発見が遅れることがよくあります。近所や大家さんが異臭や虫の発生に気付き、警察に通報して遺体が発見されるケースが多いです。では、ご遺体が発見された後の流れを見ていきましょう。
孤独死の場合、まずは事故として現場検証が行われます。これは事件性を確認するためのもので、貴重品などが没収されることもありますが、事件性がないと確認されれば返還されます。その後、検死が行われ、死因が特定されます。本人確認が困難な場合はDNA鑑定が行われることもあり、自治体によっては公費で行われる場合もありますが、冷蔵庫での保管に別途料金が発生することがあります。
現場検証時に身内の情報も調査され、親族や連帯保証人などに警察から遺体発見の連絡が届きます。連絡がついたら警察や大家、管理会社と一緒にご遺体の確認が必要です。腐敗が進んでいる場合は衛生上の理由で連絡が入る前に火葬されることもありますが、その場合は後日費用が請求されます。
身元確認が完了した後、現場検証で回収された貴重品などの遺品を受け取ります。この時、事件性の有無や部屋の状況についても説明されます。また、遺体の保管場所や葬儀社、故人の賃貸物件の管理会社などの情報も提供されます。
故人の身元確認が完了したら、次に葬儀の手配を行います。孤独死の場合、身内が葬儀社を探す必要があるため、インターネットを活用したり、ご近所の葬儀社に依頼したりしましょう。葬儀は、故人が住んでいた地域で行われることが一般的です。例えば、大阪に住んでいた故人なら大阪、奈良に住んでいた故人なら奈良での火葬が一般的です。
火葬の搬送も可能ですが、遺体の搬送は霊柩車しか認められていないため、火葬場が住民票から離れた地域だと費用が高くなることに注意が必要です。葬儀社や葬儀の内容によって費用は異なるため、故人の住んでいた地域で葬儀を行うか、それとも身内が住む地域まで搬送するかは家族で話し合って決めることが重要です。
葬儀の後には初七日や四十九日などの法要が続き、忙しさはしばらく続きます。同時に、故人が住んでいた家や部屋の片付けも行わなければなりません。孤独死で発見が遅れた場合、腐敗や体液の漏れによる悪臭、床や壁の汚染、害虫の発生など、部屋は深刻な被害を受けていることが多いです。特に賃貸住宅の場合、新たに入居者を募集するために原状回復が求められ、費用が請求されることもあります。
持ち家の場合も、不動産を引き継いで住む、賃貸として貸し出す、中古住宅として売るなどの選択肢がありますが、いずれにしても部屋をきれいな状態に戻す必要があります。そこで行われるのが特殊清掃です。遺体が発見された家は一般的なハウスクリーニングでは対応できないため、専門業者に依頼して行います。死臭や腐敗臭は簡単には消えず、感染症を引き起こす細菌も空気中に漂っている可能性があるため、特殊な薬品を用いた除菌・消臭作業が必要です。
汚染された家財にも細菌が付着している可能性があるため、適切に処分しなければなりません。素人では対応できないため、近所への迷惑が拡大しないうちに特殊清掃を依頼しましょう。汚染がひどい場合、特殊清掃だけでは解決せず、壁紙の張り替えや床板の交換などの軽いリフォームが必要な場合もあります。リフォームには別途費用がかかることを理解しておきましょう。
特殊清掃だけでなく、故人の遺品整理も大切です。遺品の中には貴重な物や故人が大切にしていた物が含まれています。不要な物を処分し、形見として身内が所持する物を分けることを遺品整理と呼びます。現場の環境が悪い場合は、業者に依頼して特殊清掃と同時に遺品整理を行うことが一般的です。希望があれば、特殊清掃後に身内で遺品整理を行うことも可能です。
置き場所がない場合、全て捨てる選択をすることもありますが、後で後悔することもあるため、何を処分するのかじっくりと考えて整理することが望ましいです。遺品整理を行うタイミングに決まりはありませんが、賃貸の場合は早めに行うことが重要です。形見分けを行う際は、親族が集まる法要と合わせて行うとスムーズに進みます。
遺品整理は規模によっては1日では終わらないこともあります。葬儀の計画と共に、遺品整理の計画もしっかり立てておくことが大切です。
遺品整理は遺品の量や家の広さによって作業量が異なり、かなりの時間と労力がかかります。時間を短縮するために何でも捨ててしまうと、後から後悔することもあるでしょう。物によって処分方法が異なるため、適切な処分方法の知識も必要です。
もし大阪や奈良で遺品整理を行う場合、クリーンケアを利用することをおすすめします。クリーンケアは大阪・奈良全域で遺品整理を行っており、正しい知識を持ったプロがマニュアルに頼らず、故人やその身内の立場に立って対応します。遺品が多い部屋や悪臭が気になるゴミ屋敷など、多様な環境での経験と実績があるため、安心して任せることができます。
故人の住居と離れている場合や、整理当日に立ち会えない場合でも、クリーンケアは立会人なしでの作業も可能です。事前にヒアリングシートで形見分けや処分する物を記載してもらうことで、トラブルなく遺品整理を行います。大阪や奈良での遺品整理にお困りの方は、クリーンケアに気軽に見積もりを依頼し、相談してみてください。
遺品整理業者を選ぶ際には、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。インターネットで業者の評判や口コミを調べ、過去の実績や利用者の評価を確認しましょう。また、遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍している業者を選ぶと安心です。料金体系についても明確な設定がされている業者を選び、追加料金が発生する可能性がある場合は事前に確認しておくことが大切です。
また、見積もりを複数の業者から取り、比較検討することもおすすめです。料金が安いからといってサービスの質が低いわけではありませんが、あまりに安すぎる場合は注意が必要です。作業内容や対応範囲も確認し、希望する条件や特別なリクエストに対応してくれる業者を選びましょう。
遺品整理業者に依頼する際には、トラブルを避けるための対策を講じることが重要です。まず、業者との契約内容をしっかり確認しましょう。契約書に記載されている内容をよく読み、納得できるまで質問することが大切です。また、口頭での約束は記録に残しておくことをおすすめします。
次に、貴重品や重要書類の捜索に関する指示を明確に伝えましょう。どの物を探してほしいのか、どの物を優先的に捜索してほしいのかを具体的に伝えることで、業者が適切に対応できるようになります。また、捜索の際に見つかった貴重品や重要書類は、必ず報告を受けるようにしましょう。
さらに、作業の立ち合いが可能な場合は、できるだけ立ち会うことをおすすめします。作業の進捗を確認し、必要に応じて指示を出すことができます。また、立ち会うことで不正行為やトラブルを未然に防ぐことができます。
遺品整理のプロに依頼することで、多くのメリットがあります。まず、遺品整理のプロは効率的に作業を進めることができます。豊富な経験と知識を持つプロが、貴重品や重要書類を迅速に見つけ出し、適切に処理します。これにより、家族が遺品整理に費やす時間と労力を大幅に削減することができます。
また、遺品整理のプロは、遺品を適切に分類し、処分する方法を熟知しています。不要な物を廃棄するだけでなく、リサイクルや再利用可能な物を分別し、環境にも配慮した処理を行います。さらに、貴重品や重要書類が見つからない場合でも、プロの知識と経験を活かして適切な捜索を行うため、安心して依頼することができます。
身内が孤独死してしまった場合、悲しみや後悔の中で対応するのは容易ではありませんが、適切な手続きを行うことで故人を見送る準備を進めることができます。遺品整理や特殊清掃は、専門の業者に依頼することで効率的に行うことができ、家族の負担を軽減することができます。