自国の遺品整理事情を知るにあたり、海外での遺品整理はどのように行うのか気になる方も多いのではないでしょうか?
仏教や神道の教えが浸透している日本は、遺品には故人の魂が宿るという考え方が自然にあります。
そのため供養を行ったり遺品整理業者に依頼して遺品を丁寧に扱おうという気持ちも多いでしょう。
ここでは、各国の遺品整理事情がどのようになっているのか見ていきたいと思います。
一般的にアメリカでは、家具付きの賃貸借住宅に住んでいる方が多いのでタンスや本棚などの処分に困ることは少ないです。
しかし、不動産に関する法律上の決まりや、損害保険の契約内容も日本より厳密になっているので、建物の明け渡しを早急に求められることが多く、丁寧に遺品整理をする余裕がありません。
そのため遺品処理は、故人が生前に取り決めておくケースも珍しくないのです。
金銭的に余裕がある方は、成年後見制度によって早いうちから亡くなった後のことまで依頼しておく場合もあります。
国際化が加速している時代ですから、国際結婚して海外で暮らす世帯も増えてきているので、生前から死後のことについて考えておかなければなりません。
最近は、日本でも欧米のような生前整理やエンディングノートを書く傾向が主流になりつつあります。
そういった意味では、アメリカの方か遺品処理に向けてのスタンスが一歩進んでいると言えるでしょう。
日本では、遺品を親族や親交が深かった方たちとの間で形見分けをすることが一般的です。
これは、遺品をただの「もの」としてとらえているのではなく、故人の魂が宿っているという考え方を基本としているからです。
アメリカでもこれに似た習慣があり、古いものや良質なものを子孫に残し大切に使ってもらうという風習があります。
例えば女性の場合は、指輪やネックレスなどの遺品を代々の一族に受け継いでいくという伝統があげられます。
遺品整理業者については少し日本と考え方が違い、キリスト教により死後は天国行きか地獄行きか判定され、生からの断絶を余議なくされているのが大きな特徴です。
ですから、日本のように遺品を棺の中に入れることはなく「エステートセール」と言って故人の品を自宅で販売し世に流通されていくのが一般的となっています。
このエステートセールを親族の代理で行うのが、アメリカにおける遺品整理業者といった位置付けになるでしょう。
中国には日本のように「遺言」に似た制度があり、遺品を残す習慣があります。
故人が愛用していたものを、葬儀の際に一緒に燃やし「あの世で使ってください」といった儀式が行われます。
古代中国では死者を埋葬する時に、日用品だけでなくあの世で守ってもらえるよう兵士や馬の形をした人形を作り一緒に葬られていました。
秦の始皇帝陵が、現在まで約8,000体もの人形が発見されたのは有名な話です。
始皇帝の死後を守る軍隊だけでなく、文官、芸人、宮殿のレプリカなどの人形も発掘されています。
時代が変わっていくにつれて、そのスケールはどんどん小さくなっていくものの、副葬品の風習はそのまま今でも続いてきました。
このように、「人は死んだら終わり」ではなく、あの世で生き続けていくという考え方は日本と同じものであると言えるでしょう。
遺品に対する考え方は、国や宗教によって変わってくるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
日本の遺品整理は、古くから日本人が培ってきた精神の上で成り立ってきたものです。
しかし、今現在日本ではアメリカのように世にものを流通させる「フリーマーケット」が盛んになってきています。
中古品を買って使用することに抵抗のない人達が増えてきました。
もしかしたら日本も将来アメリカのような「エステートセール」という遺品処理が新たに導入されるかもしれません。
不要なものとして残ってしまった遺品を色々な形でリユースされれば、遺品整理や処分する人のコスト削減にもつながっていきます。
遺族としては大切に残しておきたいものでも、やはり置く場所に困ってしまったり、いつまでも残しておけない状況になってしまうことも考えられます。
特にまだ使えるものであれば、遺族としても他に大切に使ってもらえる人がいるなら、その人に譲ってリユースしてもらいたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、現在ではブランド品以外は遺品を他の人にリユースする仕組みが作られておらず、遺品をそのままリサイクルショップへ行って買い取ってもらうくらいしかリユースする方法がありません。
リサイクルショップとは別に遺品をリユースできる仕組みが誕生すれば、日本の遺品整理はまた違った環境を生み出す可能性は高いと言えるでしょう。
ゴミを減らすことによって地球環境への貢献にもつながります。
近い将来、遺品整理は依頼者の気持ちに寄り添うものだけにこだわらず、環境問題やコスト削減を視野に入れた活動が柱になっていくことでしょう。
遺品整理というのは、大切な人が亡くなってしまったという現実を受け入れることから始まります。
遺品を大切にとっておくことで自分自身が少しづつ前進していくことができれば、良いことかもしれませんが、思い出にしがみつきマイナスなことばかり考えていては亡くなった方も悲しむことでしょう。
遺品処分の判断は、遺族だけで決めていかなくてはならないアメリカと違って日本は、遺品整理業者に依頼して遺品処分を適切にできる環境があります。
遺品整理業者は、遺品をただの「もの」として扱うのではなく日本独自である「故人の大切なもの」という見解を持っているのです。
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