「親が亡くなり、実家の仏壇を持って来ようとしたが、今住んでいる家(マンション)に合わない。コンパクトでおしゃれな仏壇がいいけど、どんなのがいいの?」
「仏壇を買い替えようとしているけど、購入と処分の注意点ってある?」
など、今住んでいる家に合わせてコンパクトな仏壇の購入を考えている方は多いはず。
私も遺品整理のお仕事をしていると、仏壇の処分方法や移動について相談されることがよくあります。
仏壇は現代のニーズに合わせて、従来の伝統的なタイプよりもコンパクトになっているのが特徴。
そこで今回は「コンパクトでおしゃれな仏壇とはどんな仏壇か?」「買い替える前に知っておきたいこと」をお伝えしていきましょう。
目次
近年「仏壇をコンパクトにしたい!」方向けに、リビングやマンション向けのおしゃれでモダンな小さい仏壇が登場しています。
仏壇のタイプは、大きく分けて以下の2つに分かれます。
・従来の伝統的な仏壇:「床置き型」「塗り仏壇(金仏壇)」「唐木仏壇」
・現代風の仏壇:「上置き型」「家具調仏壇」
「コンパクト」「おしゃれでモダン」な仏壇なら、ぜひ「家具調仏壇」「上置き型仏壇」を選びましょう。
ではそんな現代風の仏壇である、「家具調仏壇」「上置き型仏壇」についてお伝えしていきましょう。
まず「家具調仏壇」とは、現代の住まいに合わせてさまざまな材質で作られた仏壇です。
伝統的な仏壇には「塗り仏壇(金仏壇)」と「唐木仏壇」の2つのタイプがあります。
・塗り仏壇(金仏壇):木材はヒノキやスギなど、製法は表面に漆塗り、内側は金箔(きんぱく)などを施す
・唐木仏壇:木材は黒壇や紫壇など、木目の美しさを生かした製法
実家の仏壇といえば、この2つを思い浮かべる方も多いでしょう。
対して家具調仏壇は、スッキリしたデザインや材質で、現代の部屋になじむように作られているのが特徴。
家具調仏壇の特徴をまとめました。
・机やいすの部屋に合うように作られており、台座が高い
・ナラやウォールナット、タモ材、メープルなどの材質で作られている
家具調仏壇は、台座が高いため座って拝む必要がありません。
また木によって色が異なるので、白い仏壇や扉の部分が緑やピンクといった、好みに合わせて選ぶこともできます。
もう一つ、「コンパクト」「おしゃれでモダン」な仏壇といえば「上置き型仏壇(卓上仏壇)」があります。
上置き型仏壇とは、従来の伝統的な形の「床置き型」に対して、高さがコンパクトに作られている仏壇のこと。
床置き型仏壇の特徴をまとめました。
・高さは30cm~90cm
・台付き、スツール付きもある
・リビングに置かれているサイドボードの上や、半間押し入れの上にも置ける
従来の仏壇は、上部部分が高さ120cm~180cmある「床置き型(台付き型、重ね型ともいう)」が主流でした。
しかし現代の住まいは畳の間が少なくなってきていることもあり、座って拝む形も少なくなってきています。
対して上置き型仏壇は、「洋間しかない」「部屋が狭い」といった、大きな仏壇を置くスペースがない部屋におすすめです。
ただし上置き型仏壇は、本尊を見下ろす形にならないよう拝む際の目線に注意しましょう。
仏壇のサイズは「号」で表されており、号(1号につき約3cm)は高さを表しています。
コンパクトなサイズの上置き仏壇は、高さのみでサイズが表示されているため、同じ号数でも実は横幅が違うことも。
横幅はデザインによって異なりますが、一般的に上置き仏壇の号と横幅は以下のようになっています。
・13号:高さ39cm・横幅約28cm
・14号:高さ42cm・横幅約32cm
・16号:高さ48cm・横幅約34cm
・18号:高さ54cm・横幅約38cm
・20号:高さ60cm・横幅約45cm
・28号:高さ84cm・横幅約72cm
どれくらいの大きさだと、部屋にちょうど合うのか確認しておきましょう。
コンパクトな仏壇は、使っているうちにすすけて汚れる可能性があります。
というのも現代のコンパクトな仏壇は、従来の「床置き型」の仏壇よりも小さめに作られているもの。
そのためろうそくや香炉を置くと、すすけやすくなり、汚れが目立ちやすくなってしまうのです。
コンパクトな仏壇は、できれば手前に小さな机を置いて、そこにろうそくや香炉などのすすが発生しやすい物を置くといいでしょう。
コンパクトな仏壇は、ぜひ今の住まいに合わせた使い方をしましょう。
ここまでコンパクトな仏壇についてお伝えしてきました。
仏壇を新しく買い替える前には、「今まで使っていた仏具が新しい仏壇に入るか」「宗派に合った仏壇か」など確認しておく必要があります。
気になることは、菩提寺(ぼだいじ)のお坊さんに相談しましょう。
この章では、そんな仏壇を新しく買い替える前に、ぜひ知っておいていただきたいことをお伝えしましょう。
人が亡くなったのを機に新しく仏壇を買うのなら、四十九日か年忌法要に合わせましょう。
といっても仏壇の購入時期に決まりはありませんし、遺品整理などでバタバタすることもあるでしょうから、「難しい」という方も多いと思います。
ではなぜ時期を合わせたほうがいいのかというと、仏壇を購入するなら開眼供養、処分するなら閉眼供養と儀式が必要なためです。
そのため法要でお坊さんに来てもらった際に、まとめてしてもらうと効率がいいのです。
遺品整理などでバタバタして大変なら、四十九日は諦めて年忌法要にするといいでしょう。
仏壇を新しく買い替えたら開眼供養(魂入れ)が必要
開眼供養(魂入れ)とは、新しく仏壇や仏像を使う前に、お坊さんが魂を入れる儀式のことをいいます。
もちろん、家庭で新しく仏壇を迎え入れる場合も開眼供養が必要です。
仏壇は「小さなお寺」と考えられており、新しい仏壇の購入は「小さなお寺を家に入れるんだ」と考えましょう。
開眼供養の流れをまとめましたので、ぜひ参考になさってください。
1.菩提寺(ぼだいじ)や最寄りのお寺に相談(仏具店の紹介や宗派に合った仏壇を教えてもらう)
2.新しい仏壇を購入する(住まいや宗派に合った仏壇・仏具を購入、ついでに古い仏壇の引き取り処分も相談する)
3.新しい仏壇の搬入と古い仏壇の搬出(開眼供養と閉眼供養は同時におこなうのが一般的)
4.古い仏壇と新しい仏壇を並べて、開眼供養と閉眼供養をおこなう
5.古い仏壇を搬出してお焚き上げ供養をする(以前はお寺が引き取り、お焚き上げすることが多かったが、環境問題から業者がすることが増えてきた)
仏壇の購入は、ただの物の購入とは異なるため、事前にどんなことが必要なのか知っておきましょう。
開眼供養があるなら、古い仏壇の処分には閉眼供養(魂抜き)もあります。
仏壇は開眼供養によって魂が入っている状態。
そのため仏壇を処分する、引っ越しで移動するとなると、魂を抜くために閉眼供養をする必要があります。
閉眼供養後の処分方法は5種類
仏壇はお寺のお坊さんに閉眼供養をしてもらってから、お焚き上げなどで処分されます。
お坊さんに閉眼供養をしたもらった後の、処分方法の種類をまとめました。
・お寺に依頼する
・仏壇・仏具屋に依頼する
・ごみの日に出す
・不用品回収業者に回収依頼する
・遺品整理業者にまとめて依頼
中でも「ごみの日に出す」は安価ですが、遺品整理業者としましてもおすすめはしません。
仏壇をごみ捨て場まで持って行くのは大変ですし、何よりも先祖の魂が宿っていた物をごみとして処分されるのは悲しく感じます。
遺品整理業者としては、お寺や仏壇・仏具店など、仏壇に関係する方に処分を依頼されたほうが一番確実だと感じます。
仏壇の処分につきましては、参考記事もあるのでぜひ参考になさってください。
実家の仏壇の処分はまず閉眼供養(魂抜き)してから!5種類の処分方法を解説
コンパクトな仏壇と、仏壇の購入前に知っておきたいことをお伝えしてきました。
最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
・コンパクトでおしゃれな仏壇なら「家具調仏壇」「上置き型仏壇」を選ぼう
・人が亡くなったのを機に新しく仏壇を買うなら、四十九日か年忌法要に合わせよう
・仏壇を新しく買い替えたら開眼供養、仏壇を処分するなら閉眼供養が必要
現代の住まいに合わせて、仏壇はコンパクトでおしゃれな物が登場しています。
ぜひ住まいに合った仏壇を選びましょう。
遺品整理の傍ら「仏壇の処分も購入もするなんて大変」と、負担に感じる方も多いはず。
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