「四十九日法要って何を準備すればいいの?」
「準備や当日の流れって、どんな手順が必要なの?」
「自宅で四十九日法要するときって何か違うの?」
葬儀のあとにも遺品整理や四十九日法要など、やることがたくさん。
特に四十九日法要が初めてだと、上記のようにどんな準備が必要で、どんな手順で進めていいのかわからないですよね。
しかし、焦って準備してしまうとスムーズに準備が進められなかったり、大事な連絡が漏れていたりと、不備が起きてしまう可能性があります。
重要な法事だからこそ、しっかりとした手順での準備が必要です。
そこで今回は、遺品整理業に日頃から携わる私が、四十九日法要の準備の手順を時系列でわかりやすく解説していきます。
(実は、遺品整理という仕事柄、親族が亡くなった後の手続きややることについて相談受けることって多いんですよね。)
四十九日法要の費用や、自宅で法事をおこなう場合の準備まで解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただき参考にしてくださいね。
目次
施主(喪主)が四十九日法要で準備するものは全部で9つです。
上記9つを時系列順で解説していきますね。
葬儀後すぐに準備することは、以下の4つです。
それぞれどのように準備を進めれば良いのか解説していきます。
まずは、葬儀が終わったらすぐに四十九日法要の日程を決めましょう。
一般的には、四十九日前の土曜・日曜をおさえます。
六曜を気にする方もいますが、四十九日法要に関しては気にしなくて大丈夫です。
ただし、四十九日が過ぎる日程はNGですので注意しましょう。
日程が決まったら、四十九日法要をおこなう会場を決めます。
場所は主に以下のようなところが考えられます。
「どこの方が良い」というのはありませんが、自宅やお寺で四十九日法要をおこなうのが一般的です。
会場によって会食の段取りも変わってきますので、状況にあった会場を選びましょう。
自分の檀家のお寺さんや知り合いの僧侶に四十九日法要の依頼をします。
すぐに日程の相談をしないと予定が調整できない場合もありますので、早めに動いておいてください。
すでにお墓の準備がある場合は一緒に納骨式もおこなうので、このタイミングで併せて僧侶に依頼しておくのが良いでしょう。
四十九日法要後では、参列者や僧侶と「御斎(おとき)」と呼ばれる会食をおこないます。
お寺や葬儀式場で四十九日法要をおこなう場合ですと、会場近くの料亭で会食をおこなうなどできますが、お弁当を注文しておくでも問題ありません。
その際、四十九日法要であることをお弁当屋さんに事前に伝えておくと、法要に合った料理を提供してくれます。
法要であることを伝える理由は、紅白の容器などのめでたい色が使われないようにするためでもあるので、忘れずに伝えておきましょう。
四十九日法要1ヶ月前ごろに準備すべきものは以下の3つです。
それぞれどのように準備を進めていけば良いか解説していきます。
日程が決まったら、身内や親族だけで四十九日法要をおこなう場合でも案内状を出すのがマナーです。
会食や引き出物の手配のためにも出欠確認は1ヶ月前を目安にしておくのが良いでしょう。
案内状には以下の内容を書いておくと問題ありません。
案内状は、返信用封筒を同封して送るか、往復はがきを使うと良いでしょう。
ただし、二重封筒は不幸が重なることを意味するので使用しないよう注意が必要です。
納骨をするタイミングは事前に決めておく必要があります。
その理由として、墓地の管理事務所や石材店に連絡し、墓石に戒名を彫刻するなどの作業を含め、お墓の手配に1ヶ月ほどかかるからです。
手配が間に合えば事前に僧侶に依頼しておくことで、納骨までお願いできます。
ただ、お墓が間に合いそうになければムリに急がずとも、遅くても一周忌までに用意すれば問題ありません。
忘れがちなのが、納骨する際に埋葬許可証が必要ですので、四十九日法要の当日は忘れずに持参しましょう。
先祖代々使われている仏壇がある場合は、本位牌を飾るだけで良いので特に用意する必要はありません。
しかし、新しい仏壇を用意する場合であれば僧侶による開眼法要が必要です。
一般的には四十九日法要の日にあわせて開眼法要をおこなうのですが、仏壇が間に合わなければ後日でも大丈夫です。
お墓と同じで、遅くとも一周忌までに準備して開眼法要を終わらせておきましょう。
四十九日法要2週間前までに準備しておかなければいけないものが、以下2つあります。
どのように準備を進めれば良いのかを解説していきます。
通夜のときにいただく白位牌から本位牌に変更して、開眼法要をしなければいけません。
本位牌の準備には、仏具店で購入し、戒名や没年月日の記載をしてもらうなどして準備に1〜2週間ほど必要です。
お墓や仏壇の準備ができていれば、本位牌の準備も並行しておこなっておきましょう。
香典返しは一般的には四十九日後におこなうのですが、最近では葬儀の当日に渡す「当日返し」というのもあります。
当日返しでなければ四十九日法要の2週間前ほどからおこない、御品を決めておきましょう。
また、四十九日法要当日にお渡しする引き出物も一緒に用意すると効率的でおすすめです。
香典返し(当日返し)と法要当日の引き出物は別物扱いですので、混同しないよう注意しましょう。
四十九日法要当日の準備や当日の流れを解説していきます。
また、よく質問に挙がる、当日の施主の服装もここで解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
四十九日法要の当日の主な流れは以下の表のようになります。
四十九日法要の当日の流れ |
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1 |
開式の挨拶 |
2 |
読経 |
3 |
焼香 |
4 |
僧侶の説話 |
5 |
各位牌の閉眼供養・開眼供養 |
6 |
納骨式(お墓の準備ができている場合) |
7 |
お墓参り |
8 |
施主のあいさつ |
9 |
会食 |
10 |
引き出物渡し |
施主は、あいさつが2回あるので、それぞれのあいさつ内容を考えておきましょう。
よくある質問で「施主はどのような服装が良いか」という内容があります。
回答としては、正式な喪服であれば問題ありません。
また、最近では略礼服でもマナー違反とはならないため、四十九日法要の施主や遺族でも略礼服での参加をするケースも増えてきています。
四十九日法要をおこなう際の費用相場も気になるところですよね。
四十九日法要にかかる費用の内訳と費用相場を分かりやすく表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
四十九日法要の費用内訳と相場 |
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内訳 |
金額 |
補足 |
会場料 |
お寺:3,000〜20,000円程度 葬儀場:30,000〜100,000円程度 |
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僧侶 |
お布施(読経・戒名):30,000〜50,000円程度 納骨:30,000〜50,000円程度 お車代:5,000〜10,000円程度 御膳料:5,000〜10,000円程度 |
御膳料は、僧侶が会食に参加しなかった場合に 発生します。 |
会食費 |
一人:3,000〜10,000円程度 |
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納骨 |
彫刻・納骨作業料:50,000円程度 |
石材店に支払う金額です。 |
引き出物 |
一人:2,000〜3,000円程度 |
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香典返し |
いただいた香典の半額からさらに3分の1程度 |
香典をいただいた方のみです。 |
位牌 |
10,000〜30,000円程度 |
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お墓 |
2,000,000円程度 |
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仏壇 |
新規購入:10,000〜1,000,000円程度 |
自宅で四十九日法要をされる方も増えています。
お寺や葬儀場でおこなう四十九日法要とは準備するものが少し変わってきます。
自宅で準備すべきもの主なものは以下の7つです。
ご自宅で四十九日法要をおこなう際のご参考にお使いください。
お花を用意する際は、できれば白色のものを選ぶと良いでしょう。
具体的には、菊・百合・胡蝶蘭などが良いとされています。
四十九日法要に参列者としていく場合は、以下の3つを準備しておきましょう。
香典の金額相場は、親族であれば、5,000円〜30,000円が相場です。また、親族以外であれば、3,000円〜10,000円を相場としましょう。
参列者の服装は、準喪服や略礼服で問題ありません。
案内状に平服と書いてあれば平服でも良いでしょう。
故人が浄土真宗の場合は、亡くなったその時点で成仏するとされているので四十九日法要のやり方が異なります。
基本的な流れは、施主のあいさつから始まり、僧侶による読経のあと焼香をします。最後に説法を聞いて、会食後に終了です。
大きく異なるのは、位牌への開眼法要がないことです。
そのため、本位牌を飾る必要はないですが、最近では本位牌も用意するご遺族もいるため、用意してはいけないということではありません。
ここまで、四十九日法要の準備と当日の流れを解説してきましたので、最後にここまでの内容をまとめておきましょう。
四十九日法要で準備すべき内容は、以下の9つです。
葬儀後すぐに準備するもの
法要1ヶ月前に準備するもの
法要2週間前に準備するもの
上記のように、四十九日法要の準備は葬儀後から当日まで続きます。
四十九日法要は遺族にとって重要な法事ですので、集中してもらうために遺品整理は業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理も重要な作業ですが、大きな負担にもなり得る可能性があります。
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