「親が亡くなってしまった。発見が遅れたために虫が発生している。遺品整理とあわせて業者にお願いしたいけど、対応してくれるのだろうか?」
「実家がごみ屋敷になっている。虫まで発生しているけど、対応できなくて困っている」
など、虫の発生によって困っていることはありませんか?
虫が発生している現場は、特殊清掃が必要なケースもあり、見た目の不快さや臭いなどから、一般の人が対応できる状態ではありません。
対応可能な業者に依頼する必要があります。
そこで今回は、「虫が発生している現場でも対応できる業者がいること」「なぜ業者への依頼が必要なのか」などについてお伝えしていきましょう。
目次
まず遺品整理が必要かつ虫が発生している現場でも、対応できる業者はいるので依頼しましょう。
遺品整理と一緒に特殊清掃を受け持ってくれる業者は多いため、まとめて依頼するのが効率的です。
また後ほど詳しくお伝えしますが、虫の発生している現場を知識のない方が清掃するのは危険。
虫の発生している現場は、見た目の不快さがあるだけでなく、精神的なショックも大きいため、遺品整理どころではありません。
必ず信頼できるプロの手を頼り、現場を元の状態にしてもらいましょう。
「虫の発生している現場は危険」とお伝えしていますが、それは「感染のリスク」があるためです。
虫の生態とともに、詳しく解説していきましょう。
特殊清掃が必要な現場で発生している虫といえば、ハエです。
「虫の知らせ」とはいいますが、孤独死や自殺のあった部屋は、窓に貼り付いたハエから発見されることも多いです。
まさに本物の虫が人の死を知らせるのです。
そんなハエは、疫病を運ぶ存在としてご存じでしょうか?
ハエが媒介する病原菌には、大腸菌・黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌・赤痢菌・腸炎菌などがあります。
さらにハエは、卵から成虫までわずか2週間足らずで爆発的に増える虫。
ハエが卵から成虫になるまでのサイクルをまとめました。
1.遺体が腐敗すると腐敗臭が発生、臭いにつられてハエが体に卵を産み付けにやってくる
2.1回に50~150個、一生のうちに500個の卵を産む
3.1日足らずで卵がうじ虫になる
4.うじ虫がさなぎになる
5.さなぎが成虫になる
6.以後、2から繰り返し
ハエは大小さまざまな種類が発生するので、駆除するのが大変な虫。
見た目の不快さだけでなく、病原菌をうつされる可能性もあるため、専門業者に依頼する必要があるのです。
ごみ屋敷だと、「掃除をしない」「通気性が悪い」「食べ物が放置されている」ため、ゴキブリが好む環境ができあがっています。
ゴキブリは食べかすはもちろんのこと、壁紙や本などあらゆるものを食べる虫。
ハエ同様、繁殖能力も高く病原菌を運びますし、フンや死体がアレルゲンとなるため、害の大きな虫なのです。
虫の発生している現場は、ハエやゴキブリに限らず、死体を食べるハサミ虫や、畳の上で亡くなるとダンゴムシが出てくることもあるほど。
そんな虫が飛び回ったり動き回ったりすれば、当然汚れは広がりますし、フンをすればさらにひどくなります。
現場に発生する虫を放置するのは、百害あって一利ありません。
見た目の不快さもあわせて、いち早く駆除することが先決です。
遺品整理が必要な場合、遺品整理の前に虫の駆除と清掃が同時進行でおこなわれます。
実際のところ、虫の駆除はどのようにおこなわれるのでしょうか?
特殊清掃を例に、虫の発生している現場を元の状態に戻す手順をまとめました。
1.虫を殺虫スプレーで駆除、死んだ虫を掃除機で吸い取る
2.さらに殺菌効果の高い薬品で虫を駆除していく
3.臭いのもと(血液や体液の染みついている箇所)になっている部分を剥がすなど物理的に除去する
4.臭いの染み込んでいる箇所を、薬品やオゾン脱臭機で除菌・消臭していく
5.部屋を原状回復(本来の状態に戻すこと)、リフォームする
特殊清掃の依頼が多いのは、遺体の腐敗が進みやすい7月~8月。
とても暑い時期ですが、近隣住民に迷惑をかけないよう、部屋を閉め切った状態でおこないます。
殺虫スプレーは業務用を使う業者もあれば、市販のスプレーを使う業者もいるなどさまざま。
オゾン脱臭機は導入している業者が多く、有害な細菌を取り除いたり、臭いの原因となる物質の分子を破壊したりするなど便利な機械です。
中には、オゾン脱臭機の代わりに二酸化塩素で除菌・消臭を試みようとしている業者もあります。
ところで、残念ながら虫が発生している特殊清掃が必要になった現場の物は、売れません。
人間の体液と血液、死臭の染みついた現場は、通常の消臭剤や洗剤、水拭き程度では取れないためです。
物にも汚れや死臭が染みついており、とても売れる状態ではありません。
特殊清掃の現場では、必ず専用の道具を使い、除菌と消臭をしていく必要があります。
特殊清掃に関する記事もありますので、ぜひ参考になさってください。
遺品整理で特殊清掃もお願いしたい…!一緒にできる業者に依頼しよう!内容も解説
ここまで虫の発生している現場の恐ろしさや、清掃についてお伝えしてきました。
実際に業者に依頼する際は、必ず実績があり、良心的な業者に依頼しましょう。
良心的な業者のポイントをまとめました。
・実績数を掲載しているか?
・口コミは良いか?
・料金の提示をしているか?
・実際の現場の写真を公式ホームページに載せているか?
・事件現場特殊清掃士の資格を持っているか?
・感染のリスクを考えて防護服・ゴーグル・ゴム手袋はしているか?
虫の発生する現場は、薬品の専門知識や清掃範囲も広くなります。
そのため通常の遺品整理とは異なり、特殊清掃は料金も変動しやすくなるのが特徴。
2、3社から見積もりを取るなどして、相場を確認しておきましょう。
また特殊清掃をおこなう業者は、知識と経験が大事。
細菌は口・鼻・目などの粘膜や傷口から侵入してくるため、虫が病原菌を媒介する特殊清掃の現場は危険です。
長時間放置された死体は、得体の知れない病原菌が発生しているかもしれませんし、故人がエイズならHIVに感染する可能性があります。
実際に特殊清掃業者の中には、甘く見ていたために、現場に行った後は「大体おなかを壊していた」という人もいるほど。
必ず、知識があり適切な対処ができる業者に依頼しましょう。
中には、清掃・廃棄物処理業者をうたっているのに、素人仕事をする悪徳業者がいます。
その現場では自殺があり、依頼を受けた清掃・廃棄物処理業者は、きれいに清掃しリフォームもすんでいる状態でした。
しかしその業者は、床下に染み込んだ体液まできれいに取り除いていませんでした。
本来なら床下の汚れも取り除くために、床も剥がすべきだったのです。
この悪徳業者は遺族からすでにリフォーム代90万円をもらっているだけでなく、「臭いを取り除く契約まではしていない」と主張する始末。
しかもこの悪徳業者は、リフォームのやり直しに応じることなく、連絡をしても連絡がつかなくなった経緯もありました。
結局、この現場は別の良心的な特殊清掃業者がやり直しをして、なんとか一件落着しています。
悪徳業者につかまると、賃貸の管理会社に迷惑がかかるだけでなく、残された遺族の心の傷にもなります。
お伝えした良心的な業者のポイントを参考に、くれぐれも知識と経験のある業者に依頼しましょう。
虫が発生している現場についてお伝えしてきました。
最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
・遺品整理が必要かつ虫が発生している現場でも、対応できる業者はいるので依頼しよう!
・虫が発生している現場は危険!絶対に専門業者に依頼すべき理由は「感染のリスク」があるから
・遺品整理の前に、虫の駆除と清掃が同時進行でおこなわれる
・虫が発生している現場は、必ず実績があり良心的な業者に依頼しよう!
虫の発生している現場は危険です。
虫が発生していたら、必ず虫の駆除も清掃も受け持ってくれる業者に依頼しましょう。
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