「亡くなった親の手紙を処分したいけど処分しづらい。どうしたらいいんだろう?」
「遺品整理の手紙って、保管すべきものと処分すべきものが分からない」
など、遺品整理で出てくる手紙はどうしたらいいのか悩むところでしょう。
手紙は、写真と同様に遺品整理の処分で一番後悔が残る物。
私の働いているクリーンケアでも、手紙に関する相談をよく聞きます。
今回は、遺品整理で出てきた手紙を適切に対処するには?さらに、抵抗なく処分するにはどうしたらいいのか?についてお伝えしましょう。
まず遺品整理で出てきた手紙は、種類別に整理整頓することで対処しやすくなります。
手紙の種類をおおまかに3つに分けました。
1.プライベート関係(親せきや友人、知人)は差出人の顔が浮かぶものは保管しておく
2.仕事関係の手紙は基本的にすべて処分して大丈夫
3.公的機関や金融機関、賃貸物件の管理会社、光熱費などの通知は慎重に
実際に遺品整理で手紙を分けていくときは、段ボール箱を3つ構えて種類別に入れていくと便利です。
これら3つの手紙の対処方法について、順番に見ていきましょう。
まず「プライベート関係(親戚や友人、知人)」の手紙は、差出人の顔が浮かぶものは保管しておくといいでしょう。
家族や親戚同士で話し合い、形見として取っておくのもいいでしょう。
ただ「いずれは処分せねば」と、考えている方もいると思います。
その場合「1年間は保管しておこう」など期間を決めて保管してみてはいかがでしょう?
その間に少しずつ心の整理をしていくといいでしょう。
他にも、プライベート関係は年賀状などのあいさつ関係のものは処分しても構いません。
親戚関係の場合は、法事や親戚同士の付き合いがあるため、名前と住所を控えておくことをおすすめします。
なお、故人の友人や知人など訃報を知らない人から、故人あてに年賀状が届く可能性があります。
念のために年をまたぐまで待ってみたり、故人の死を知らせる喪中はがきのために残しておいたりするといいでしょう。
手紙はいずれ劣化する。保管しておきたい手紙はデータ化しておくのもあり
また、手紙は放っておくといずれ劣化します。
ずっと保管しておきたい大事な手紙は、以下の方法で保管しておくのもおすすめです。
・データ化して保管
・コピーを取っておく
・スキャンしてデータ化しておく
差出人の顔が思い浮かぶ手紙は、故人の生前のつながりを意識させるもの。
そういったつながりを感じる手紙を処分してしまうのは、あまりに悲しいものです。
もし、自分が亡くなったときに大事に取っておいた手紙をむげに処分されるのは、耐えられないはず。
だからこそ、保管しておきたい手紙は大事に取っておきましょう。
2つ目の「仕事関係の手紙」は、基本的にすべて処分しても大丈夫です。
その際、故人と生前付き合いのあった人に、すでに故人の死を知らせてあるのなら処分して構いません。
もし、故人の死を知らずに死亡後に年賀状などが届いた場合、すでに亡くなっていることを伝えましょう。
ただ、後ほどまた解説しますが、仕事関係の手紙を処分する際には、会社の情報や個人情報の漏えいにくれぐれも注意しましょう。
手紙を処分する際には、故人と差出人の情報の配慮も必要です。
3つ目の「公的機関や金融機関、賃貸物件の管理会社、光熱費などの通知」に関しては、慎重に処分する必要があります。
例えば、慎重に判断すべき通知には以下のようなものがあります。
・公共機関(役所や国から)のお知らせ
・税金や光熱費などの手続きやお知らせ関係
・年金支払いに関する通知
・未払いの税金の通知など
光熱費関係の通知は、きちんと確認してから処分しましょう。
その他の手紙に関しても、問い合わせをする可能性を考えて、念のため1年から2年は保管しておくと安心です。
ただこういった手紙の判断は、遺品整理中に判断するのは難しいはず。
後から確認するとして、遺品整理中は手紙の分別に集中しましょう。
また、写真やスキャンで取っておいたり、種類別に保管しておいたりしておくと、後から確認しやすいです。
仕事関係の手紙のところでも少し触れましたが、手紙や通知を処分する際には、必ず個人情報の漏えいを防ぎましょう。
もしかすると、手紙を他の書類と一緒に古紙回収に出してしまっている方もいるのではないでしょうか?
古紙回収は基本的にひもで縛って出すことが多く、とても個人情報が漏えいしやすい状態です。
個人情報が書かれてある手紙は、以下のことを施して情報が漏れないようにしてから処分してください。
・目隠しスタンプや太めの黒いペンで宛名や住所、電話番号を塗りつぶす
・家庭用シュレッダーや、ハサミがシュレッダー状になったもので切る
・道具を使うのが面倒ならちぎるのもOK
何も施さずに手紙や通知を処分するのはとても危険です。
ぜひとも、配慮ある処分をしましょう。
ここまで種類別の対処方法についてお伝えしてきましたが、冒頭でもお伝えしたように、手紙や写真は遺品整理の処分で一番後悔が残るもの。
一番後悔が残るものだからこそ、じっくり考えてどの手紙を残すのか処分するのか、よく吟味しましょう。
また、その際、
「段ボールの中に1年間だけ保管しよう」
「母の友人からの手紙だからしばらく保管しておこう」
「なかなか捨てられない……どうしよう」
「もし私が母の立場なら、もらった手紙を燃やされたらどう思うだろうか?」
など、手紙に対して悩み考える時間も故人への供養の一つです。
故人の時代は手紙やはがきがもっと身近だったことを考えよう
遺品整理の手紙の処分で知っておいていただきたいのが「故人の時代は手紙やはがきがもっと身近だったこと」です。
今でこそメールやLINEなど、電話以外での文字や写真のやり取りが可能になりました。
しかし、年々年賀状の発行は少なくなり、スマートフォンの登場から手紙のやり取りも少なくなってきています。
時代が進めば、遺品整理で手紙の処分をすることは、さらに少なくなっていく可能性があります。
故人が若かったころ、スマートフォンはおろかメールも一般的ではありませんでした。
そう考えたとき、今の時代より手紙はもっと一般的で大事な存在だったといえます。
手紙を通じて、故人の時代背景をくみ取りながら遺品整理を進めていくことも、ぜひ胸に留めてみてください。
ここまで手紙の処分方法についてお伝えしてきましたが「手紙をごみとして捨てるのには抵抗がある」という方のほうが多いはずです。
そこでおすすめなのが、手紙をお焚き上げ供養すること。
お焚き上げ供養とは、思いや魂のこもったもの(写真や人形、ぬいぐるみなど)にお経を唱え、燃やして供養することです。
お焚き上げ供養は神社やお寺でおこなっているところや、近年ではネットで受け付けているところもあります。
料金は段ボールやレターパックなど大きさによりますが、大きめ段ボール1箱分につき5,000円、小さめだと1,000円~2,000円あたり。
中には葬儀社が無料でお焚き上げ供養をおこなっているところもあるため、一度問い合わせてみるといいでしょう。
お焚き上げに関しては、こちらの写真の記事も参考になさってください。
遺品整理で大量の写真!残すならアルバム1、2冊、処分はお焚き上げ供養にしよう
ところで「遺品整理と一緒に手紙のことを考えるのは大変」といった方は、遺品整理の業者にまとめて依頼するのもおすすめです。
私も遺品整理業者として、手紙など思いのこもっているものをごみとして処分するのには、あまりに抵抗があります。
ぜひ適切な対応をさせていただきますので、手紙の処分で困っている方は遺品整理の業者にご相談いただけたらと思います。
遺品整理で出てきた手紙の処分についてお伝えしてきました。
最後にお伝えしてきた内容をまとめましょう。
・手紙の種類は主に3つ!それぞれに合わせて対処することが大事
・手紙は遺品整理の処分で一番後悔が残るもの!よく考えてから対処しよう
・手紙の処分に抵抗を覚えるなら、お焚き上げ供養がおすすめ
手紙は、遺品整理の処分で一番後悔の残る物です。
種類別に対応することで、少しでも後悔が残らないようにしましょう。
手紙の遺品整理についてお伝えしてきましたが「大阪で遺品整理をお願いできるところはないかな?」と気になった方はいませんか?
私の働く『クリーンケア』だと、実績よし、ご利用者様からの満足度も高めと、おすすめです!
・お見積りご相談0円
・ご利用者満足度98.6%
・月間整理依頼100件
大阪に限らず、奈良、兵庫、京都、和歌山、滋賀と関西エリアを中心に幅広く対応中です。
手紙の処分方法についてもご相談に乗りますので、ぜひクリーンケアにお知らせください!