「親・親族が亡くなってしまい、特殊清掃が必要になってしまった。どうしよう」
「そもそも特殊清掃ってどんなときに対応してくれる?」
「特殊清掃を依頼する業者のポイントって?」
特殊清掃を依頼するにあたって、こういった疑問が浮かぶのではないでしょうか?
特殊清掃は、遺品整理と一緒に受け持ってくれる業者に依頼するのが効率的です。
この記事では、遺品整理で特殊清掃が必要なケースとやり方、特殊清掃の業者の選び方ポイントをお伝えしていきましょう。
目次
まず、特殊清掃は遺品整理の前に必要です。「特殊清掃と遺品整理はセット」と、捉えましょう。その際、特殊清掃は必ず専門業者に依頼しましょう。
では、特殊清掃が必要なケースとやり方などをお伝えしていきます。
特殊清掃とは、一言でいえば「遺体が腐敗した特殊な現場を清掃、本来の状態に戻す」場合に必要な作業です。
数日間、数ヵ月間と、発見されなかった遺体は、「死臭や体液の汚れ」「ハエやうじ虫が発生している」状態です。
この状態で、「ハウスクリーニングのみで対処」「遺品整理だけをおこなう」のは非常に困難。
そのため、必ず遺品整理の前に特殊清掃が必要となり、方法を熟知した専門業者がその役割を担います。
特殊清掃の現場で出た遺品は残念ながら売れない
ちなみに、特殊清掃での遺品は、臭いがついているため、残念ながらリサイクルショップなどの買い取りはできません。
遺族が遺品を受け取りたい場合は、臭いがついていることもご了承いただいたうえでお渡しします。
特殊清掃と通常の遺品整理では、かなり状況が変わってくるのだと、知っておきましょう。
では、特殊清掃のやり方を解説しましょう。はじめに、専用の防護服を身に付けた状態から開始します。
大まかに、こういった流れです。
1.汚染箇所の臭いを物理的に取る
2.臭いの染み込んだ箇所を薬品やオゾン脱臭機などで取り除く
特殊清掃は、近所の苦情にも配慮することが大事。そのため、臭いを外に漏らさぬよう、部屋を締め切った状態でおこないます。
1.汚染箇所の臭いを取り除く
臭いのもととなっている、体液や血液が染み込んだ箇所を取り除けば、死臭の8割は取り除けます。
そこで、まずは体液の染み込んでいる日用品や、ゴミの撤去から開始。その際、「まずは臭いを取ることを優先」しながら、作業スペースの確保をしつつ進めていきます。
実際は、現場の状況から作業効率を考えて動くため、その都度、作業の流れが変わります。
2.臭いの染み込んだ箇所を薬品やオゾン脱臭機などで取り除く
臭いもととなっている日用品やゴミの撤去が終われば、体液が染み込んで黒くなってしまった箇所にも対処が必要です。
黒くなっている箇所の汚れをオキシドールなどで浮かび上がらせ、うじ虫などを退治する薬剤も散布。
さらに、臭いが染み込んでいる箇所にも、このように物理的に対処していきます。
・床部分や壁紙を剥がす
・天井のクロス部分を剥がす
・窓ガラスを拭く
・木枠を外す
こうして、部屋全体の臭いを取り除いていきます。
最後は、オゾン脱臭機で部屋全体の臭いを除去。(業者にもよりますが、大体の特殊清掃業者が導入しています。)
ちなみに、体液の染みついた箇所を物理的に取るのか?薬品を使って取るのか?など、現場によってやり方が変わってきます。
さて、冒頭にもお伝えしていますが、こういった特殊清掃は、必ずプロの業者の力が必要。そして、遺族が立ち入るのはとても危険です。
なぜ遺族が立ち入るのが危険なのか、まとめました。
・心身ともに体調を崩す
・フラッシュバックで食欲をなくす
・精神的ショックが大きいため、冷静に対処できない
・故人がC型肝炎などのウイルスを持っていた場合、体液に触れて二次感染する
ちなみに特殊清掃は、夏場でも閉め切った状態でおこなわれます。室内は40度以上になることも。
繰り返しお伝えしていますが、こういった理由から、必ずプロの特殊清掃の業者に依頼しましょう。
ところで近年、「孤独死が増えてきている」と、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
東京都23区内の例ですが、「一人暮らしで65歳以上の自宅での死亡者数」を見ると、10年足らずで、1,000人以上増加しています。
・平成21年には2,194人
・平成30年には3,882人
こうした背景は、近年の核家族化など、家族の在り方の変化が手伝っています。
どんどん、「親族に見つかる可能性が低く」なっており、遺品整理と特殊清掃は切り離せない関係になってきている、といえるでしょう。
特殊清掃は、誰にとっても他人事ではなくなってきています。
参照・参考:「令和2年版高齢社会白書(全体版の「生活環境」)(PDF版) - 内閣府」
ここまで、特殊清掃が必要なケースややり方をお伝えしてきました。この章では、特殊清掃業者の選び方のポイントをお伝えしましょう。
なぜ、特殊清掃業者の選び方が大事なのかというと、良くない業者だと「臭いが残っている」などのトラブルにもつながるからです。
そうならないためにも、特殊清掃の業者選びは大事です!
では、順番に見ていきましょう。
まず、一番大事なのは「遺品整理と特殊清掃を一緒に受け持っているか?」です。
大体の業者は遺品整理と特殊清掃も受け持っています。なぜなら、遺品整理をするにあたり、部屋を清掃しないことには、遺品整理も進みません。
また、特殊清掃が必要な状態でなくても、現場によっては清掃、消臭が必要なケースも。
そのため、遺品整理と一緒に特殊清掃も受け持ってくれる業者に頼んだほうが、お金も時間も効率がいいといえます。
ちなみに、リフォーム工事まで受け持ってくれる業者もあるため、できる限り、効率的なところに依頼するといいでしょう。
特殊清掃は、専門知識と専門道具、さらに経験豊富な業者に依頼しましょう。
単に清掃するだけでなく、「床や壁紙を剥がす作業」「薬品の知識」「作業の効率性」が求められます。さらに、特殊清掃には忍耐力も必要。
こうした業者の判断は、
・料金をきちんと提示しているか?
・過去の実績を写真付きでホームページに載せてあるか?
・口コミ・評判はいいか?
などから確認するといいでしょう。
「事件現場特殊清掃士」の資格を持っているか?
さらに、「事件現場特殊清掃士」の資格も持っているかも、確認しておくといいでしょう。
事件現場特殊清掃士の資格は、薬品の正しい知識や業務の把握、業務への責任感を得た人に与えられます。
「特殊清掃ができる業者」と、口で言うのは簡単ですが、「専門の資格を持っている」と聞くと、かなり説得力が増すはず。
ぜひ、事件現場特殊清掃士の資格を持っているかも確認しておくといいでしょう。
注意したいのが、特殊清掃の料金は遺品整理よりも高くなること。遺品整理の基本料金に、作業内容別に特殊清掃の料金が加算されます。
このように高くなる理由は、
・清掃範囲が広くなる
・かかる時間が長くなる
・ハウスクリーニングとは別物
・薬品など専門知識が必要
簡単にいえば、「難しくて大変」だから。
また、その場の状態や部屋の広さ、死後どれほどたっているか?にもよっても、料金は変化します。遺品整理と比べて、特殊清掃は料金が変動しやすいといえるでしょう。
こういった理由から、必ず見積もりを取って確認しておきましょう。その際、1社のみだけでなく、2、3社から見積もりを取り比較検討することがおすすめです。
遺品整理における特殊清掃について、お伝えしてきました。最後に、内容をまとめましょう。
・特殊清掃は遺品整理の前に必要
・特殊清掃は「遺体が腐敗した特殊な現場を清掃、本来の状態に戻す」場合に必要
・特殊清掃を依頼するなら、遺品整理と一緒に受け持っている業者に依頼しよう
・特殊清掃の料金は遺品整理よりも高い
少しでも効率よく、早く特殊清掃をおこなうためにも、特殊清掃は遺品整理と一緒に受け持つ専門業者に依頼しましょう。
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