「心の整理が付かなかない」
「遺品整理するにしても、物が多過ぎる」
「遺品整理で捨てられない」
今この記事を読んでいるあなたは、このようなことでお悩みではないでしょうか?
遺品整理で迷いや負担があると、思うように遺品整理が進まないもの。
そこで今回は、日頃から遺品整理に携わる私が、遺品整理で捨てられない理由や、対処方法、捨てる物や残す物のコツをお伝えします!
目次
まず、遺品整理で捨てられない理由は、「精神的な負担」と「肉体的な負担」が混ざっています。
そこから4つに分けて、理由を解説していきましょう。
1.「悲しい」「罪悪感」など、故人の死を受け入れられず心の整理ができない
2.「どれを捨てたらいいのかわからない」という迷い
3.遺族が高齢や病気、女性一人などの体力的な問題
4.遠方に住んでいるため、故人の家に通うのが難しい
順番に見ていきましょう。
遺品整理の捨てられない理由で最も考えられるのが、故人の死を受け入れられず、心の整理ができないケースです。
恐らく、「遺品整理をしていても、手が止まってしまう」「遺品を処分するのに、罪悪感を覚える」方が多いでしょう。
また、遺品整理を業者に依頼しようにも、「雑に扱われたらどうしよう」「思い出に踏み入られたくない」という思いがある方も。
故人への悲しみや罪悪感が、精神的な負担となっている代表例といえるでしょう。
「遺品整理をしなければならないけど、どれを捨てたらいいのかわからない」という方も多いでしょう。
これは、先ほどの「故人への悲しみ」が原因というより、「心の整理はできているが、遺品の多さに悩んでいる」という、物理的な理由からきています。
実際に、遺品整理をしていて、こんなふうに思ったことはありませんか?
・「何から手をつけたらいいのかわからない」
・「どのように処分すればいいのかわからなくなってしまった」
・「自分が遺品整理をしなければ」
こういった場合、普段の生活との兼ね合いで、どんどん面倒になっていく可能性があります。
四十九日が過ぎた後も、なかなか遺品整理に手をつけられない方もいるのではないでしょうか?
肉体的な負担を想像してしまい、「先延ばしで捨てられない状態になっている」と、いえるでしょう。
遺品整理をする方の中には、「高齢や病気がち」「遺品整理できる者が女性一人しかいない」というケースがあります。
この場合、「高齢や病気で思うように体を動かせない」「女性一人で重たい家具を運べない」という理由があります。
捨て方を調べるのもおっくうになるでしょう。
「捨てなくては」という意思があっても、体力的な問題から、「遺品整理を捨てる」に行き着くのが難しくなります。
物理的な距離も、遺品整理で捨てられなくなってしまう原因です。
よくあるのが、「親・親族は地方に住んでおり、子どもは都心に住んでいる」というケース。
「隣の町に住んでいる」「車で10分くらいしか離れていない」といった場合は、まだ行動に移すハードルが低くてすみます。
しかし、遠距離だと「行動に移しにくい」「家の様子を見に行くのが難しい」などの、心の弊害が出てくる可能性も。
こういった場合、まとまった休みを取って一気に片付ける方法があります。
しかし、計画的にしないと、長期化する可能性もあるので注意が必要です。
遺品整理で捨てられない理由をお伝えしてきましたが、では、どうすれば遺品整理で捨てられるようになるになるのでしょう?
この章では、対処方法をお伝えします。
まず、遺品整理は状況が許すなら、決して急いでする必要ありません。
深い悲しみを抱えている方が無理に遺品整理をすると、つらいだけの作業に終わってしまいます。
また、夫婦・親族間でも、悲しみの度合いは異なります。
よくあるのが、一方は悲しんでいるのに、一方は心の整理ができている状態。
この状態で遺品整理を進めた結果、仲がこじれてしまうケースも珍しくありません。
まずはゆっくり、「心の整理」をおこなうことを心掛けてください。
難しいなら、一気に進めようとせず「とりあえず、棚から片付けてみよう」と、少しずつしていくのもおすすめです。
ただし、相続税や空き家問題、賃貸である場合は気を付けよう
ただし、気を付けたいのが、相続税の申告・納税や空き家問題、賃貸物件である場合。
これらの場合、どうしても遺品整理に期限が生じます。
・相続税:相続した財産が非課税対象外なら、10カ月以内に申告・納税
・空き家:特定空家に指定されると、固定資産税が6倍になる可能性
・賃貸物件:退去する1カ月前までに管理会社に連絡
思い当たる方は、どうしても期限に合わせて遺品整理をする必要があります。
難しい方は、後ほど紹介する「遺品整理業者への依頼」も念頭に置いてみてください。
参考・参照:「No.4205 相続税の申告と納税|国税庁」
「地方税法第349条の3の2|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ」
次に、遺品整理は「一人ではおこなわないこと」です。
部屋の片付けでアルバムや書物を見つけて、手が止まってしまい、作業が進まなかった経験はありませんか?
それと同じで、遺品整理をしていると、故人との思い出に浸ってしまい、作業が進まなくなることがあります。
さらに、一人でしようとすると、自分で背負い込んでしまう可能性も。
少しでも作業を進めるためにも、遺品整理はできるだけ協力者を仰ぎましょう。
「遺品を捨てることに罪悪感を覚える」という方も多いでしょう。
そこで、知っておいていただきたいのが、「物がなくなっても、思い出まで消えるわけではない」ということ。
当然、故人との思い出がある物を捨てるのは、つらいもの。
しかし、「物」から得た情報や感情というのは、心の中にあります。
つまり、考え方によって、思い出とは「物が主体」ではなく、「心の中の情報や感情が主体」ともいえます。
このように、切り離して考えてみるのも一つの手。
その際、「これさえがあれば、大事な思い出がよみがえる」という物を必要最低限、残しておくといいでしょう。
遺品整理を通じて、故人からの精神的な自立にもつながるはずです。
遺品整理は、決して「捨てて終わり」ではありません。
遺品は、リサイクルで誰かの役に立ったり、中には高値で売れたりするケースもあります。
例えば、ブランド品だと新品同様の場合70~80%で売れたり、中古品(良品)だと50~60%で売れたりします。
実際に、思わぬ貴重品が見つかり、「何百万円で売れた」といったケースも。
物を循環することで、遺族だけでなく、他の誰かの役に立つのだと気付くと、故人の供養にもなるでしょう。
この章では、遺品整理で捨てられるようになるイメージを持ってもらうための、遺品整理を進めるコツもお伝えしましょう。
遺品整理をする流れを大まかに分けると、このようになっています。
1.貴重品探し、選別
2.リサイクルショップに来てもらう
3.家庭で出せるゴミを捨てる(燃えるゴミや不燃ごみなど)
4.廃棄物処理業者に取りに来てもらう
こういった流れをもとに、予定を組み立てて少しずつはじめてみるといいでしょう。
遺品整理をする場合、まずは次の3つに物を分けましょう。
・残す物
・不用品(捨てる物)
・捨てるかどうか保留
この中の「残すもの」「捨てるかどうか保留」から、さらに次の3つに分けます。
・今すぐ使う物
・売れそうな物
・思い出の品
こうして物を分別してみると、捨てる物と残す物の区別が付きやすくなります。
さらに、遺品整理で代表的な「捨てられない物」の対処方法をまとめました。
・服:大事な物を2点だけ残す
・大量の写真:アルバム1,2枚に収める(実際に見返して選別する)
・大量の手紙やハガキ:どんな人(顔)なのか分かるものだけ残す
・トロフィーや賞状:一番良いものを残す
ちなみに、写真は写真屋にデータ化してもらう方法もあります。しかし、見返さなくなる可能性があるばかりか、大量だと何万円もすることも。
データ化をする際は、よく考えてから依頼しましょう。
遺品整理で「人形やぬいぐるみを捨てるのは、罪悪感がある」という方も少なくないでしょう。
そこでおすすめなのが、お焚き上げ供養です。
お焚き上げ供養とは、人形やぬいぐるみなどの思いのこもった物を焼いて供養すること。
単に捨ててしまうより、はるかに心の負担が軽くなるはず。
お焚き上げ供養を受け付けているお寺や神社があるので、問い合わせてみるといいでしょう。
お焚き上げ供養は、基本的にどんな物でも受け付けてくれます。例を一覧にしました。
・洋服、着物
・人形
・ぬいぐるみ
・写真
・手帳
・賞状
・日記
・メガネ
・印鑑
・絵画
・食器
・御札
・仏壇など仏具
・神棚など神具
捨てられずに悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。
ここまで、お伝えしてきて「それでもなかなか捨てられない……」と、感じた方もいるはず。
そこでおすすめなのが、遺品整理のプロに依頼すること。
プロにお任せすると、こういった点で負担が軽くなります。
・第三者なので、冷静に作業を進めてくれる
・遺品を大事に扱ってくれる
・重い物の処分もお任せできる
・捨て方を熟知しているので迷わなくてすむ
・長期化することなく、1日で終わる
ただ、中には「大事な遺品を捨てられた」といったトラブルも耳にします。
トラブルを防ぐためにも事前に、その業者の実績や態度などを、サイトや口コミで調べておきましょう。
また、遺品整理を熟知している業者は、事前に「残す物」を確認するなどのフォローができます。
大事な遺品を捨てられないよう、遺品整理を熟知している業者に依頼しましょう。
「遺品整理で捨てられない」についてお伝えしてきました。最後に、お伝えしてきた内容をまとめましょう。
・捨てられないのは「悲しみで心の整理が追い付かない」などの理由がある
・遺品整理は状況が許すなら急いでする必要はない
・遺品をリサイクルできたり、高値で売れたりすることもある
・遺品整理を進めるコツは事前に3つにわけること
・難しいなら業者に依頼するのもおすすめ
少しでも、心と肉体の負担を減らし、遺品整理で捨てられるようになりましょう!
ところで、「大阪で遺品整理ができる業者にお願いしたい」とお考えの方。
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