生前整理。
近頃よく聞くこの言葉。
どこかで耳にされたという方も少なくないのではないでしょうか?
ご自身が人生の最後を迎える前に終活として生前整理を行うようにしてみてはいかがでしょうか?
本記事では、生前整理のメリットやデメリット、目的についてご説明してまいります。
生前整理とは、自分が他界する前に、相続人になる方のために事前に財産の整理を行っておくことをいいます。
これをきちんと行っておくことで、相続人間のトラブルを防ぐことができ、公平性をもった財産の分配がしやすくなります。
また、行っていない場合は、遺品整理の際に遺族の負担は大きなものとなりますがそういった負担を大きく減らすことができるので恩恵を得られるのです。
生前整理は一体だれのためにするものなのでしょうか?
そこには、自分のためという側面と遺族のためという側面、両方の側面があります。
生前整理をしておかなかった場合、想定されるのはどのような問題でしょうか?
まずは、相続人間でトラブルが起こることです。
相続人は見知った人や仲の良い親族であるためそこにトラブルを持ち込みたくないというのは大多数の方の考えではないでしょうか?
きちんと行うことでそういったトラブルが起こる可能性を抑制・削減することができます。
また、自分の意向に沿った財産分配をきちんと行うことができます。
自分の生きてきた証である財産を、自分の意向通りに分配することは自分の人生において総決算の一つとしてやっておきたい仕事でもあるでしょう。
遺族にとって、生前整理された状態での遺品整理なのか、されていない状態での遺品整理なのかは非常に大きな違いを持ちます。
遺族のために行うことで、遺族が遺品整理をする際の心理的・物理的負担は削減されます。
生前整理にはどのようなメリットがあるでしょうか?
大まかなメリットに関しては、上記にて記載した内容と同様です。
それ以外に、最も大きなメリットもあります。
それは、「余生において、自身の精神的な安定をもつことができる」ということです。
生前整理というのは、いわばいつ人生の最後を迎えても大丈夫という準備をすることです。
この準備をするということは、その間に人生で起こった様々なことに思いを馳せることになります。
起こった出来事、出会った人々、本当に様々なことに思いを巡らせ、その上でこれからの人々に受け継ぐ財産の整理を行います。
その過程で、またその結果、心に平穏が訪れるという方は少なくありません。
デメリットとしては費用や労力がかかるということです。
遺品整理で業者や遺族がすることを事前に自ら行うわけですので、作業負担は単純に自らのものとしてのしかかります。
また、その負担を減らすために業者に依頼することも多いのですが、その際高齢者を狙う悪質な業者も少なからず存在することに注意しなければなりません。
生前整理をしておくことで、それからの人生をより豊かに生きていくことが可能になるのです。
そのため、自ら行われる方が増えています。
最後の準備として遺族のため、そしてほかならぬ自分自身のためにするものです。
悪質な業者に騙されないようにし、そしてじっくりと時間を取って腰を据えて行えるので自分の人生を振り返る一つのきっかけとしてもよいのではないでしょうか?
遺族の遺品整理をする負担を減らし、自らの人生を見つめなおすことができます。
必ずしもしなければならないものではありませんが、ご興味の沸かれた方は一度試してみても良いのではないでしょうか?