現代における深刻な問題の一つに「孤独死」があります。
これは、遺品整理の際にも問題となるため、遺品整理について知っておく際にはこの問題についても知っておく必要があるでしょう。
また、孤独死の際には、特殊清掃という特殊な業務が発生することが多くあります。
この特殊清掃に関しても合わせてご案内いたします。
現代において孤独死は以前と比較し多くなっています。
核家族化に伴い、単身で居住されている高齢者の方が増加したことで誰にも看取られぬままお亡くなりになるケースが増えているのです。
孤独死と切り離せない内容として特殊清掃があります。
突然起こることにより、それに誰かが気付くのには時間がかかることが通常です。
そのため、その現場では、特殊清掃を行う必要があります。
特殊清掃とは、特殊清掃員と呼ばれる専門の人員によって行われるものです。
故人が亡くなって数日たっているようなその部屋では、ご遺体から流れた体液や場合によっては腐敗した肉体などがあり、それが接触した箇所やそのニオイが染みついたものへの対応が必要になります。
そういった作業をするのが、特殊清掃員なのです。
特殊清掃の現場に立ち会ったことのない方にはなかなか想像することの難しいものですが、特殊清掃の現場は見たことがない方が想像することができないほどの現場であることも多いのです。
特殊清掃員も入室に際しては、防護服を着用します。
防護服を着用せずに、一般の方が入室した場合、後にうつ病や幻覚などの症状を発症してしまうこともあるため、特殊清掃が無事完了し、特殊清掃員の許可がおりるまでは孤独死のあった部屋には絶対に立ち入らないようにしましょう。
孤独死のあった部屋とは、つまり故人が居住されていた部屋ですので、連絡を受けた親族の方はその部屋に入りたいと考えることも多いでしょう。
しかし、その部屋には親族が入ることのできない場合も少なくありません。
先述しました通り、その部屋は特殊清掃が必要であることが少なくありません。
そのような部屋にそのままの状態で遺族の方が入るわけにはいきません。
人によっては体調を崩してしまうことも少なくないからです。
専門の業者が特殊清掃を行い、遺族の方が入ることのできる状態にしてから、遺族の方はその部屋に入ることが出来るようになります。
孤独死の在った部屋の遺品整理で注意するべきことは、遺品のうちの多くは処分することになるということです。
というのも、孤独死の在った部屋の遺品は多くの場合、その際のニオイが遺品にこびりついてしまっています。
そのニオイは強烈であるため、簡単には取れません。
そういった遺品はいくら価値のあるものでもなかなか買い手がつかないため売ることができないことがほとんどですし、仮に売れた場合でも本来の価格よりも非常に安い価格で売却することになることが多いです。
売却以外にも、故人との大事な思い出の品で取っておきたいと考える場合もニオイが強すぎて手放さざるを得ないということも少なくありません。
孤独死について、また、孤独死と特殊清掃の関係、遺品整理にどのように関わるのかなどについてご説明してまいりました。
故人との付き合いが深ければ、故人が孤独死されたことへの衝撃も大きいことでしょう。
cまた、そこからの遺品整理について考えるのもなかなか頭がうまく働かなかったり気が重くなったりするものです。
そのような時に遺品整理に関しては、業者に依頼する。
それは、こういった場合の対策でもあるのです。