遺品整理をはじめて行う際は分からないことが色々あるものです。
専門の業者に遺品の整理を依頼する場合、予め知っておいた方が良い注意点はあるのでしょうか。
スムーズに遺品整理を行うために、遺品整理当日までに行っておくべきことや注意点などを詳しく解説します。
目次
遺品整理は当日だけでなく、それまでにやっておくべきことや注意すべきこともあります。
たとえば遺品を分類しておく作業です。
一口に遺品整理と言っても、廃棄処分するものもあれば、形見分けするものもあります。
また買取可能なものもあれば、きちんと供養すべきものもあります。
遺品整理の当日になって、業者から「この遺品はどうしますか」と尋ねられた時、慌ててどうしようかと考えているようでは、作業も中断してしまい時間がかかってしまいます。
慌てると誤った判断をしてしまいかねませんのでそこにも注意したいものです。
このようなミスを避けるためにも、当日までに遺品を、「廃棄処分するもの」「形見分けするもの」「買取してもらうもの」「供養してもらうもの」に分類しておくことが大切です。
ただ分類するといっても、当日までに紙にその分類が分かるようにしておけば良く、分類ごとに一か所に集めておく必要はありません。
良かれと思ってやったことでも、かえって業者のペースを乱してしまうこともありますので注意しましょう。
遺品整理当日に気にしておいたほうがいいこととして、まず見積もり書をもう一度確認しておき、お金を用意しておくことを忘れないように注意しましょう。
次に、希望する作業内容を注意深く確認しておくことも大切です。
口頭で説明するだけでなく、紙に書いてコピーもとっておき手渡すほうが万が一忘れたときにもお互いに見返すことができて助かります。
たとえば、故人が希望していたことや、形見分けとして取っておきたいものなどがあれば、それがはっきり分かるようにしておくことがミスを防ぐコツです。
さらに1軒まるごと遺品整理する場合は良いのですが、それ以外の場合は当日に整理をしない部屋があるときにはそれを明確にしておきましょう。
そうしないと間違って必要なものも一緒に回収されてしまうかもしれません。
立合いに関しては、必ずしもずっと一緒に居る必要はありません。
ただ色々と指示することがある場合は、一緒に居ても問題はないでしょう。
どうしても気になるようであれば、トラブルを回避する意味でもずっと一緒にいてもよいでしょう。
遺品整理当日に必ず行った方が良いことや、注意すべきことはあるでしょうか。
まずご近所へのあいさつ回りがあります。
余裕をみて数日前に挨拶するのも良いです。
工事をするわけではないのでそれほど騒がしくなるわけではありませんが、多少なりとも騒音は発生します。
またマンションの場合はエレベーターを何度も使うことになり、他の入居者に対して多少なりとも迷惑をかけることになります。
そのため黙って行うのではなく、一言挨拶しておいた方が良いことを忘れないように注意したいものです。
当日は、電気や水道は使える状態にしておきましょう。
これは遺品整理が終わった後に掃除を行うためです。
退去する場合でも慌てて電気や水道を止めてしまわないように注意しましょう。
完全に止めるのは、すべてが終了した後です。
この他に注意すべきこととして、お金の支払はすべての遺品整理が終了し、部屋を確認したあとにすることです。
回収し忘れたものがないか注意深くチェックしないと、後で思わぬところから不用品などが出てくることもあるかもしれません。
当日の遺品整理をスムーズに終わらせるためには以上のようなポイントを押さえたうえで行うようにしましょう。
事前に決めておくべきことの決め忘れがないか念入りに確認したうえで、業者・自分が何度でも見返すことができるように同じ内容のメモを共有しておくようにするとスムーズにいくでしょう。
また、どのような内容を事前に伝えておけばよいか業者に確認しておくこともよいでしょう。
プロである業者に聞くことで時には自分自身が想定していなかったハッとするような内容がでてくることもあるでしょう。
遺品整理を専門の業者に依頼する場合、当日までに準備すべき事や、注意すべき事などが色々とあります。
遺品整理は人生の中で何度も行うものではないです。
そのためにどこから手を付けたら良いのか分からないことも多いはずです。
当日になって慌てることのないように、前もって注意すべき事や、やっておくべきことなどを把握していることが重要なのです。
そうすれば、当日の作業も混乱することなくスムーズに進むことでしょう。