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お役立ちコラム
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2024.01.12
生前整理のお役立ちコラム
 

終活で戸籍謄本はなぜ必要?取得しておくべき理由を解説

「終活を始めるなら戸籍謄本を取っておいた方がいい」とよく言われますが、なぜ終活に戸籍謄本が必要なのでしょうか?


理由は、戸籍謄本を取得しておくことで「様々なで続きをスムーズに進めることができるから」です。


本記事では、


・終活で戸籍謄本が必要な理由
・戸籍謄本の取得方法


こちらを解説していきます。

 

戸籍謄本とは

 

 

戸籍謄本は、個人の基本的な身元情報や家族関係などが記録された公的な文書です。

 

日本では、戸籍法に基づき、出生、結婚、死亡などの重要な出来事が記録され、それらの情報が集約されたものが戸籍謄本として発行されます。

 

戸籍謄本には、個人の氏名、生年月日、配偶者や親族との関係、住所などが記載されており、法的な手続きや身元確認、公的な手続きに必要な重要な文書として利用されます。

 

似たような文書で、「戸籍謄本(こせきとうほん)」「戸籍抄本(こせきしょうほん)」があります。

 

戸籍謄本には、同じ戸籍上の全員の身分事項が記載されていますが、戸籍抄本には、同じ戸籍上の人のうち、特定の個人の身分事項のみが記載され、それ以外の人の身分事項などの情報は省かれています。

 

例えば、自分の戸籍情報だけが載っていれば十分な場合は、戸籍抄本をとれば事足りるということになります。

 

生前整理には戸籍謄本が必要?理由と取得方法を解説!

戸籍謄本の種類

 

戸籍関連の書類には、以下の3種類あります。

 

・戸籍謄本(戸籍抄本)
・除籍謄本
・原戸籍(改定前戸籍)

 

それぞれ記載されている内容が違うので、しっかり覚えておきましょう。

 

では、一つずつ順番に解説していきます。

戸籍謄本(戸籍抄本)

戸籍謄本(戸籍抄本)とは、現在の戸籍情報を書き写した文書のことです。

除籍謄本

除籍謄本とは、最新の戸籍情報に書き換えられた戸籍ではなく、それ以前の戸籍情報を書き写した文書のことです。

 

例えば、現在の戸籍に記載された人のうち、死亡した人や、離婚した妻、婚姻した子などは、その現在戸籍から除かれます。

原戸籍(改定前戸籍)

原戸籍(改定前戸籍)とは、すでに除籍された戸籍の情報を書き写した文書のことです。

 

その時点で戸籍に在籍している人の情報だけが記載されています。

終活に戸籍謄本が必要な理由

 

では、なぜ終活に戸籍謄本が必要なのかを見ていきましょう。

相続手続きをスムーズに進めるため

終活に戸籍謄本が必要な理由の一つ目は、「相続手続きをスムーズに進めるため」です。

 

相続手続きの際には、遺された遺産の相続人を決めるために戸籍が必要になります。

 

相続では、本人の死亡の記載がある戸籍が必要になるので再度取得する手間はあります。

 

しかし、事前に取得しておくことでどこの市区町村にどの戸籍があるか把握することができ、素早く戸籍を集めることができることができます。

 

また、戸籍を取得しておくと相続人をある程度把握することができるので、事前に計画が立てやすくなります。

正確な遺言書の作成

終活に戸籍謄本が必要な理由の二つ目は、「正確な遺言書を作成するため」です。

 

遺言書を作成するときに戸籍謄本があると自分の家族構成や相続人を正確に把握することができ、正しい情報を記載することができます。

 

遺言書の作成を公証役場で依頼する場合も、必要書類として戸籍を求められる場合が多いです。

遺族のため

終活に戸籍謄本が必要な理由の三つ目は、「遺族のため」です。

 

相続手続きなど、戸籍が必要になることが多くありますが、事前に戸籍謄本を取得しておくことで様々な手続きがスムーズに進みます。

戸籍謄本の取得方法

 

戸籍謄本は、本籍地の役場で取得できます。

 

本籍地が遠方の場合や本人が直接出向くことが困難な場合は、郵送での手続きや代理人による取得も可能です。

 

また、マイナンバーカードや住民基本台帳カードを利用してコンビニで取得することもできます。

 

本人が直接出向いて戸籍謄本を取得する場合は、印鑑、本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)、手数料が必要になります。

 

代理人が代わりに戸籍謄本を取得する場合は、上記の必要なものに加えて本人からの委任状、代理人の本人確認書類が必要になります。

 

コンビニで取得するには、マイナンバーカードや住民基本台帳カードが必要になります。

 

市区町村によってはコンビニ取得を実施していない自治体もあるので、事前に確認しておきましょう。

終活で戸籍謄本を取得するときの注意点

 

終活の一環として戸籍謄本を取得される人も多いですが、いくつかの注意点があります。

 

では、戸籍謄本を取得する際の注意点を3つ解説していきます。

取得期間が異なる

戸籍謄本の取得するときの申請方法によって、取得に要する期間が異なるというところです。

 

本人が直接出向いて申請する場合は、早ければ当日に取得することが可能です。

 

しかし、郵送による申請の場合は早くても数日かかります。

 

特に繁忙期や大型の連休の場合は、1~2週間ほどかかることもあります。

 

郵送にて戸籍謄本を申請する場合は、期間に余裕をもって申請しましょう。

取得時に必要なもの

戸籍謄本の申請に必要なものは、以下の通りです。

 

・身分証明書(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)
・印鑑
・手数料
・委任状(代理人による申請の場合)

 

申請の際は、事前に必ず持っていることを確認してからいきましょう。

取り扱い方

戸籍謄本には、自分の戸籍情報などの詳細な情報が記載されているため、取り扱いの際には十分に注意しましょう。

 

もし戸籍謄本が不要になった場合は、個人情報の漏洩や悪用を防ぐために必ずシュレッターなどを使い確実に破棄するようにしましょう。

 

保管する場合は、紛失や盗難を避けるために金庫など他人がアクセスできない場所で保管するようにしましょう。

まとめ

 

ここまで、戸籍謄本の種類や取得方法、終活に戸籍謄本が必要な理由などを話してきました。

本記事の内容をまとめると、

 

・戸籍謄本とは、「個人の基本的な身元情報や家族関係などが記録された公的な文書」のことです。
・戸籍関連の書類には、3種類あります。それぞれの特徴は、以下の通りです。
戸籍謄本(戸籍抄本):現在の戸籍情報を書き写した文書のこと。
除籍謄本:最新の戸籍情報に書き換えられた戸籍ではなく、それ以前の戸籍情報を書き写した文書のこと。
原戸籍(改定前戸籍):すでに除籍された戸籍の情報を書き写した文書のこと。
・戸籍謄本の取得方法には、「直接出向いて申請」「郵送での申請」「代理人による申請」「コンビニでの申請」があり、それぞれ必要なものや取得期間が異なるので注意が必要です。
・終活に戸籍謄本が必要な理由は、「相続手続きをスムーズに進めるため」「正確な遺言書の作成」「遺族のため」の3つです。

 

戸籍謄本は、終活において重要な役割を果たしますが詳細な個人情報が記載された文書です。

 

取り扱いには十分注意をして保管しておきましょう。

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