自分自身へのお世話をする意欲がなくなってしまう「セルフネグレクト」。
食事やお掃除、通院など、健康に過ごすために必要なことをやめてしまうため、命に関わることもあります。
セルフネグレクトになる原因は、身体機能の低下や社会的な孤立だけでなく、原因が分からないことも。
年齢や性別に関わらず、誰でもなる可能性があります。
実際、私たちもお仕事で家のお掃除をお手伝いさせていただいたとき、セルフネグレクト状態と思われる住人の方をたくさん見てきました。
セルフネグレクトは、放置しても良くなることはないと言われています。
また、ご本人が自分自身でSOSを出して行動することもほとんどないので、周囲の方からの支援がとても重要になります。
しかし「支援したいけど、どんなことをすればいいの?」と思っていらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、セルフネグレクトの方への支援方法をご紹介。
気をつけるポイントやセルフネグレクトの予防策なども紹介します。
目次
セルフネグレクトの方への支援方法には、次のような方法があります。
・1.本人の想い、話を聞く
・2.心療内科や精神科、カウンセリングに通う
・3.地域の支援センターに相談する
・4.民間サービス(介護、家事代行)を利用する
・5.部屋を片付けて、住環境を整える
注意点も合わせて見ていきましょう。
セルフネグレクトから抜け出すためには、本人とサポートをする人の間に「信頼関係」があることが大切です。
そこで、本人が今の状態をどう思っているのか、どんな気持ちなのか、しっかり話を聞くようにしましょう。
人は、自分の話や気持ちを聞いてくれる相手のことを信頼するもの。
信頼関係を作ることで、「セルフネグレクトから抜け出すための提案」も受け入れてくれるようになるはずです。
セルフネグレクト状態の人は、心を閉じてしまっていることで、サポートの支援を拒否することも少なくありません。
助けたいと思っているのに、本人からそのように言われると「何でそんなこと言うの?」と思ってしまいますよね。
なかなか難しいことなのですが、そう思っても、言葉には出さないようにしていただきたいと思います。
セルフネグレクトの方の視点から見ると、「支援を受け入れないのはおかしい」と言われるのは「自分の気持ちを否定された」と同じことになるからです。
大切なのは、サポートする人は「支援の拒否」を受け入れること。
その上で、「どうして拒否するのか」理由を探していってほしいと思います。
その「拒否する理由」を探していくことが本人の気持ちの理解につながり、結果として信頼関係の築きにつながります。
セルフネグレクトの方だけを対象にしたコツではありませんが、こちらの記事では、親子で実家を片付けるときのコツについて紹介しています。
声かけのコツについても紹介しているので、ぜひ参考になさってください。
実家が片付かないときの対処法!喧嘩にならず進めるコツは?どこから手を付ける?
2つ目の支援方法は、心療内科や精神科、カウンセリングなど治療を行うことです。
セルフネグレクトは、認知症や精神疾患などの病気が原因で引き起こされることがあります。
完治はしなくても、適切な治療を受けることで、進行を遅くしたり、緩和させることも可能と言われています。
また、カウンセリングによって、本人も気づいていなかった心の奥の気持ちが見えてくることもあります。
心理状態や思考の癖を変えることも、セルフネグレクト状態を改善するきっかけになります。
「サポートしたいけれど、どこの病院にいけばいいか分からない」という場合は、地域の支援センターに相談してみましょう。
例えば、高齢者の場合、地域包括支援センターに相談すれば、セルフネグレクトの支援だけでなく、介護サービスの提案や手続きもしてもらえます。
若い方や学生の方は、自治体の福祉課や学校のカウンセリングルームでも相談が可能です。
セルフネグレクトの方の中には、身体機能や判断力、気力の低下によって、身の回りの家事ができなくなってしまう方も多いです。
そんな方は、民間のサービスを利用することをおすすめします。
例えば、家事代行サービスを利用すれば、食事を作ってもらえたり、部屋の掃除もお願いすることができます。
清潔で健康的な環境に身を置くことで、セルフネグレクト状態から抜け出しやすくなります。
他にも、介護サービスを利用すれば、入浴の介助やレクリエーションで体を動かすことも可能です。
いろんなサービスを組み合わせて、本人にとって居心地が良い環境に整えていきましょう。
最後の支援方法は、部屋を片付けて、住環境を整えること。
セルフネグレクトの方は、お掃除ができない状態の方も多いです。
そのため、住まいがゴミ屋敷状態になっていることも少なくありません。
ものが多い空間は「目に入る情報」が多いため、脳への刺激が多くなります。
そのためリラックスできず、疲れやすくなると言われています。
衛生的にも精神的にも健やかに過ごせるように、散らかった部屋は綺麗に掃除することをおすすめします。
ご本人だけで片付けるのは難しいケースも多いので、できるだけ家族や友人の方と一緒に片付けるのが良いでしょう。
もし、ものが多すぎて「どうやって片付けたらいいか分からない」という場合は、掃除のプロである清掃業者に依頼するのも一つの手です。
面倒な不用品の仕分けから、体力の必要なゴミの処分、部屋の清掃まで丸ごとお願いできます。
また、近隣の方への配慮や効率的に終わらせるコツも熟知しているので、安心して依頼できます。
清掃業者は、遺品整理業や生前整理業も並行して行っているところも多いです。
こちらの記事では、業者を選ぶポイントについて紹介しているので、ぜひ参考になさってください。
関西エリアで清掃業者をお探しの方は、ぜひ私たちクリーンケアにご相談ください。
セルフネグレクトの方への支援方法を紹介してきました。
しかし、セルフネグレクトは短期間で治るわけではありません。
状態が良くなったと思っても、再発する可能性もあります。
再発を防ぐためにも、最後にセルフネグレクトを予防する対策について紹介します。
セルフネグレクトを予防するには、定期的に訪問して「一人にさせない」ことを心がけましょう。
人は孤独感を覚えると、「どうせ健康的な生活したって意味がない」と思ってしまいやすくなるからです。
人と会い、会話をすることで生活にハリが出て、生きがいを感じるもの。
長期間、一人にさせないように工夫しましょう。
ご家族の方が遠方に住んでいて、頻繁に会いにいくのが難しい場合もあるかもしれません。
そんなときは、地域のコミュニティへ参加するのもおすすめです。
趣味のサークル活動やボランティア活動、行きつけのお店を見つけて店員さんと話すなど、社会とのつながりを継続することはセルフネグレクトの予防に役立ちます。
セルフネグレクトの方への支援方法について紹介してきました。
セルフネグレクト状態では、本人が支援を拒否してしまうケースも少なくありません。
だからこそ、本人の気持ちを聞き取った上で、周りがサポートしていくことが大切です。
ご家族やご友人の力だけで難しいところは、ぜひ行政や民間サービスの力も検討してくださいね。
関西でセルフネグレクトの方のお部屋のお掃除を検討している方は、ぜひ私たちクリーンケアにご相談ください。
クリーンケアでは年中無休でご相談を受け付けています。
どんな事情も親身になって対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
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