遺品整理業者による詐欺被害を耳にして、依頼を迷っている方もいるのではないでしょうか。
たとえば、次のような不安がある方もいるかもしれません。
「悪質な遺品整理業者はどんな手口を使うの?」
「遺品整理で詐欺にあわないために気をつけることは?」
「もし遺品整理で詐欺にあったら、どうすればいい?」
残念ながら、一部の悪質な業者が詐欺まがいの行為を働いていることは事実です。
しかし彼らの手口を知り、気をつけるべき点を知っていれば詐欺にあう可能性は低くなります。
今回は「悪質な業者の手口」や「被害を防ぐ方法」はもちろん、「万が一被害にあった場合の対処法」までお伝えします。
長年、遺品整理業界で働いているプロが解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
法律上の詐欺行為にはあたらなくても、詐欺まがいの手口を使う悪質な業者は一部存在します。
ここでは、被害が多く報告されている5つの手口を紹介します。
遺品整理を業者に依頼した場合、作業前に見積りを出すのが一般的です。
しかし作業が終わったあとに、見積りの金額よりもはるかに高い料金を請求される被害が報告されています。
よくある手口としては最初に相場よりも安い料金を提示しておき、さまざまな理由をつけてあとから追加料金を上乗せするパターンです。
遺品整理を依頼する機会は頻繁にあるわけではないので、相場や料金システムを知らない方がほとんどです。
そんな依頼者との知識差を利用した、悪質な手口と言えます。
遺品整理中に出てきた、現金や貴金属などの金品を盗まれる被害も出ています。
故人がご高齢の場合は、家に現金や貴重な品物が隠れていることが多いものです。
作業中に貴重品が出てきた場合、一般的な遺品整理業者では、依頼者に発見した場所を含めて報告するのが普通です。
しかし悪質な業者であれば、報告せずにそのまま盗むことも考えられます。
故人と生活をともにしていなかった方が遺品整理を依頼する場合は、とくに注意が必要です。
衣服のポケットや書類の間など、意外な場所から金品が出てくることも珍しくありません。
悪質な遺品整理業者に、不当に安い価格で遺品を買い取られる被害も報告されています。
代表的な手口としては、「すぐに売らないと価値が下がる」などと言って安い価格での買い取りを迫るパターンがあげられます。
依頼者には価値が分からないと考え、当たり前かのように安い査定額を出す悪質業者もいます。
遺品整理業者は買い取りの専門業者ではないため、買い取り価格が相場より少し低くなることはあるかもしれません。
しかし違和感を覚えるほど安い価格を提示してきた場合は、注意が必要です。
査定額に納得できない場合は、即決しないようにしましょう。
遺品整理で出た不用品は、遺品整理業者が回収・処分するのが一般的です。
このとき大切な形見や思い出の品、貴重品まで回収・処分されてしまうトラブルも報告されています。
業者側のミスで捨ててしまうなど、故意でない場合もあるでしょう。
しかし一部の悪質な業者によって、市場価値のある遺品が勝手に回収・売却される被害も発生しています。
たとえ金銭的な価値がない物であっても、思い出の品がなくなると精神的ダメージも大きいため注意が必要です。
引き取った不用品を、山や川などに不法投棄する悪質な業者の例も報告されています。
物を処分するときは、法律や地域のルールによって決められた処分方法を守らないと、不法投棄として罰せられることになります。
面倒なことになるのは、不法投棄を行った業者だけではありません。
もし不法投棄された物の持ち主が特定されれば、警察から依頼者に連絡がくる可能性もあるのです。
そのときに業者側に連絡できなければ責任を追求できないので、身元の怪しい業者には注意が必要です。
【絶対にダメ】不法投棄は本当にバレる?バレる理由と罰則を解説
ここまでに紹介した被害の実例を見て、より不安になってしまった方もいるかもしれません。
しかし、悪質な手口を使って依頼者を騙す業者はほんの一部です。
次のようなポイントに気をつけることで、被害にあう可能性は限りなく低くできます。
悪質な業者は、身元がはっきりとしていない場合が多いものです。
なぜなら悪事を働いても、連絡がつかなければ逃げ切れる可能性があるからです。
そのため依頼する前に業者の連絡先・所在地・代表者の氏名などを必ず確認しておくことをおすすめします。
まともな業者であれば、これらの情報がホームページやパンフレット・名刺などに記載されているはずです。
身元が保証さているという点では、遺品整理士認定協会から「優良企業」に認定されている業者の中から選ぶのも一つの手です。
優良企業の認定は、会社として登記され、遺品整理業務を適正に行っている業者にしか与えられません。
もし認定を受けている業者の対応で問題があった場合は、協会が厳正に対処してくれます。
遺品整理業者として適正な仕事をするには、許可や資格が必要です。
依頼を考えたときは、業者が次のような資格を持っているか確認しておきましょう。
・廃棄物収集運搬許可
・古物商許可
・遺品整理士
廃棄物収集運搬許可などの不用品の処理に必要な資格を持っている業者であれば、不法投棄をする可能性は低いでしょう。
また、古物商許可を持っている業者に遺品の買い取りを依頼すれば、きちんと法律にのっとった取引をしてくれます。
なお、不用品の引き取りだけではなく遺品の仕分けも含めて作業を依頼する場合は、遺品整理士が在籍している業者をおすすめします。
遺品整理士は、関連する法律や遺品の扱い方などの知識がある人にしか与えられない資格です。そのため、トラブルがおこる可能性も低くなります。
遺品整理士ってどんなお仕事?資格を持っている業者に依頼するのがおすすめ!
遺品整理業者の利用を検討した場合、できれば2~3社の見積りを取って相場を把握すると良いでしょう。
見積りの段階で、相場よりも異常に安い価格を提示する業者には注意が必要です。
あとから法外な追加料金を取る前提で見積りを出している可能性があります。
同じように不用品の買い取りを依頼する場合も、あらかじめ相場を把握しておくと安心です。
だいたいの目安を知るだけで良いので、インターネットなどで市場価格を見ておきましょう。
業者から提示された見積りを確認するときは、具体的な作業内容やどの作業にいくらかかるのかを確認しましょう。
また、追加料金の有無を確認しておくことも大切です。
追加料金がある場合は、どんな場合に追加料金が発生するのかも確認しておきます。
見積書の形式や料金システムは、業者によって異なります。
もし分からないことがあれば、遠慮せずに業者へ質問することが大切です。
優良業者であれば、はっきりと説明してくれるはずです。
あいまいな答えが返ってきた場合は、依頼を考え直しても良いかもしれません。
遺品の盗難や勝手な処分は、依頼者の目が届かない場所で行われます。
そのため作業当日は現場に立ち会うことをおすすめします。
それでも不安な場合は、現金や貴重品はあらかじめ取っておいたり、残す形見のリストをつくっておいたりすると良いでしょう。
遺品整理の現場では、思いもしなかった物が見つかるケースも多々あります。
業者や現場によっては立ち会い不要な場合もありますが、依頼者がいたほうが作業もスムーズに進む可能性が高いでしょう。
万が一、悪質な遺品整理業者からの被害にあってしまった場合は、次の場所に相談することをおすすめします。
・国民生活センター
・消費生活センター
・弁護士
・警察
消費生活センターは地方、国民生活センターは国が管理する組織です。
両方とも消費者と事業者間のトラブルの相談を受け付けている組織で、対処法のアドバイスを受けることが可能です。
局番なしの「188」に電話すると消費者ホットラインにつながり、最寄りの消費者センターに電話をつないでくれます。
それでも解決せず、事態がこじれた場合は弁護士への相談も検討しましょう。
なお、声を荒げられたり、脅すようなことを言われたりした場合は警察への連絡も検討してください。
最後にもう一度、「遺品整理での詐欺」についておさらいしましょう。
・金銭的な被害の例として、「不当な追加請求」や「異常に安い価格での買い取り」などがある
・悪質な業者による「遺品の盗難」や「勝手な処分」の被害も報告されている
・廃棄物処理の許可を持っていない業者に不用品の処分を依頼する場合は「不法投棄」に注意
・身元が明らかで必要な許可を持っている業者から見積りを取ること
・見積り時に、作業内容や追加料金の有無をしっかりと確認すること
・当日は業者の作業に立ち会うと安心
ほとんどの遺品整理業者は依頼者や故人のお気持ちに配慮し、誠実な姿勢で作業にあたっています。
遺品整理を業者に依頼するときは、今回紹介したポイントを確認して信頼できる業者を選んでいただければと思います。
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