「親・親族が亡くなってしまって、遺品整理をしなくてはならなくなったけど、悲しくてつらい」
「遺品整理をするにも、物が多すぎてどうしたらいいか分からず、つらい」
など、お悩みではないでしょうか?
実際、私が働くクリーンケアでもこのようなお悩みをよく聞きます。
思ったように遺品整理を進められないのには、「つらい」気持ちが隠されていることがあります。
しかし、人が亡くなれば遺品整理と向き合う必要が出てきます。
そこで今回は、遺品整理に携わる私が、遺品整理がつらい原因とその対策について解説しましょう。
目次
まず、遺品整理がつらい主な理由は、精神的、肉体的な負担からくる、「悲しい」「疲れる」があります。
「悲しい」「疲れる」の、代表的な原因3つをまとめました。
1.心の整理が追い付かず悲しい状態
2.物が多すぎて疲れる!残す物、捨てる物が分からない
3.一人で遺品整理をしようとしている?背負い込んでしまうとつらい
順番に見ていきましょう。
遺品整理がつらい原因で最もあるのが、「心の整理が追い付かず悲しい状態」です。
心の整理が追い付かない状態で遺品整理をしようとしても、物に故人の面影を見てしまい、ただ悲しい作業になってしまいます。
「遺品整理の不用品を、処分したり売ったりしないと」と、頭で分かっていても到底受け入れられないでしょう。
現代のシステムがさらに悲しい状態にさせているかも
この「心の整理が追い付かない」は、現代のシステムがさらに悲しくさせてしまっているのかもしれません。
人が亡くなった後には、お通夜に告別式、火葬と一連の流れがあり、現代では葬儀屋が中心となって執りおこなっています。
しかし、現代のように葬儀屋が中心となって葬儀を執り行う前は、「人が死んだらどうすべき」か、遺族がきちんと分かっていました。
そのため、故人が荼毘(だび)に付されるまで、遺族が故人と接することが多かったのです。
現代は、故人に触れる時間の少なさから、心の整理が追い付かない状態を招いているのかもしれません。
「物が多すぎて疲れる」というのも、遺品整理をつらくさせている可能性があります。
物が多すぎると、「何を残せばいいのか」など、分別の悩みが出てきます。
特に、物をため込む傾向にあった方は、押し入れいっぱいにため込んでいるもの。
遺品整理では、こうした「物への対処」にも頭を悩ませるでしょう。
「捨て方のルール」が負担になっているかも
ところで、物を捨てるにはその地域のルールに従って捨てなくてはなりません。
捨て方一つ取ってみても、指定のごみ袋、回収する場所、さらに粗大ごみだと自治体に回収を依頼することもあります。
遺品整理で出た不用品も、捨て方のルールを守らないと、罰せられる可能性があります。
こういった「捨て方のルール」への対応が、遺品整理に負担をかけている可能性があるでしょう。
遺品整理がつらい方は、もしかして一人で遺品整理をしようとしていませんか?
悲しみの残る中、一人での作業は故人の思い出に浸ってしまいますし、ごみを出すにも、大量だと何日にも分けて出さなくてはなりません。
特にこういった遺品整理の作業は、精神的にも肉体的にも、一人ですると余計に背負い込んでしまいます。
また後ほど対応策をお伝えしますが、遺品整理は親族と一緒にしたり、遺品整理業者に依頼したりするなど、人を巻き込むことが大事です。
こちらの記事では、「遺品整理で捨てられない」として、悲しみの罪悪感への対処方法について解説しています。
遺品整理で捨てられない…!悲しみと罪悪感への対処方法と残す物を解説
ここまで遺品整理でつらい原因をお伝えしてきましたが、遺品整理で悲しいのは当然のことです。
では、こんなつらい気持ちに対して、どうすれば遺品整理を進められるようになるのでしょうか?
対応策を5つにまとめました。
1.まずはゆっくり自分の悲しみを見つめてみる
2.同じ悲しみを経験した人や話を聞いてくれる人と話をする
3.グリーフケア、心理カウンセラーなどの心の専門家に相談する
4.考え方の転換!遺品整理にはメリットが多い
5.思い切って第三者(遺品整理業者)に依頼すると精神的・肉体的にも楽になる
順番に見ていきましょう。
つらい気持ちへの対応策として、まずはゆっくり自分の悲しみを見つめることが大事です。
本当は悲しくて仕方がないのに、感情にふたをしてしまうと、心と体にさまざまな支障が出てきます。
無理して感情にふたをしてしまうと、何年にも渡って悪影響を与え、何らかの拍子に感情が爆発したり、病気になったりすることも。
それほど、悲しみへの対処は大事です。
「悲哀のプロセス」をきちんと踏もう
大切な人の死を乗り越える策として、「悲哀のプロセス」があります。
悲哀のプロセスとは、この3段階を踏むこと。
1.【否認】:亡くなってしまったことに「そんなはずがない」という反応
↓
2.【絶望】:「もういなくなってしまった」という絶望、悲しみを味わう
↓
3.【脱愛着(受容と回復)】:気持ちの整理作業。少しずついない現実を受け入れるようになり、心が回復していく
特に大事なのが、2の「絶望」をしっかり経験することです。
「絶望」と聞くと敬遠しがちですが、「絶望」をしっかり経験しないと、こういったことが起こる可能性も。
・日常生活をきちんと送れなくなる
・引きこもりがちになる
・最悪、精神疾患を起こすことがある
絶望をかみしめる方法として、こういった方法があります。
・とことん泣く
・ノートに自分の気持ちをしたためていく
・悲しい音楽や共感を呼ぶ音楽を聴く(明るい音楽は避ける)
悲しみの形は人それぞれ違うからこそ、自分のペースで悲しみを見つめましょう。
同じように家族を亡くした経験をした人や、話を聞いてくれる人と話をする方法があります。
このとき、自分の気持ちを吐露でき、ただただ体験談に共感をしてくれる人、寄り添ってくれる人と話をしましょう。
「思いを口に出す」行為は、気持ちを整頓していることにもなっています。
話を聞いてもらうことで気持ちを整理し、少しずつ悲しみを癒していくことが大事です。
故人へのつらい気持ちの対処として、グリーフケア、心理カウンセラーなどの心の専門家に相談するのもおすすめ。
「グリーフ」とは日本語で「死別による悲しみ」のこと、グリーフケアとは、悲しみの中にある人を支えて、寄り添って見守ってあげることをいいます。
日本ではなじみのない言葉ですが、過去には東日本大震災の被災地支援として、グリーフケアがおこなわれた例があります。
親や親族を亡くした悲しみは、言葉では言い表しがたいもの。
周囲になかなか気持ちを打ち明けられる人がいない方は、グリーフケアや心理カウンセラーなどプロに相談してみてはいかがでしょう?
「遺品整理にはメリットが多い」と考えるのもありです。
遺品整理のメリットをまとめました。
・故人からの精神的な自立と供養になる
・遺品の不用品を売ることで、誰かの役に立つ
・遺品によっては高く売れるものがあり、収入になる
・物を片付ける(体を動かす)ことでやる気が出てくる
・つらい感情も、遺品整理によって整理ができる
・物を片付けることで、運の流れが変わる
ちなみに、物を片付けることで、過去や人間関係への執着も手放せるようになり、運の流れが変わっていく可能性もあります。
遺品整理はつらいだけでなく、メリットもあると思うと、前向きに取り組めるのではないでしょうか?
最後の対応策として、思い切って第三者(遺品整理業者)に依頼するのもおすすめです。
「遺品整理業者に依頼するのは気が引ける」と思われる方もいるかもしれませんが、プロに依頼することで、精神的、肉体的に楽になれます。
第三者ゆえに感情に引っ張られることなく、冷静に対処してくれるほか、プロならではの遺族の気持ちに寄り添った対応ができます。
特に、「自分できちんとしなくちゃ」と思いがちな方は、遺品整理業者に頼ってみてはいかがでしょうか?
「無理だ」と思うことは、素直に他の人に頼って構わないのです。
ただし、悪徳業者もいるので気を付けて!遺族の気持ちに寄り添える業者を選ぼう
ただし、遺品整理業者で気を付けたいのが、中には悪徳業者もいること!
おすすめする遺品整理業者のポイントをまとめました。
・実績がある
・公式サイトに料金が記載されている
・必要な資格、許可を持っている
・口コミ・評判がいい
・電話対応がいい
ちなみに、遺品整理は1社のみでなく、2、3社から見積もりを取り、相場を知ることも大事です。
依頼者のつらい気持ちに寄り添ってくれる遺品整理業者を選びましょう。
遺品整理がつらい原因や対策についてお伝えしてきました。
最後にお伝えしてきた内容をまとめましょう。
・遺品整理でつらいのは「心の整理が追い付かず悲しい状態」
・遺品整理でつらいときは「まずはゆっくり自分の悲しみを見つめてみる」
・第三者(遺品整理業者)にお願いすると、精神的・肉体的にも楽になる
遺品整理のつらさは抱え込まず、まずは原因と対策を見つめるところからはじめましょう。
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