「遺品整理でよくあるトラブルって?」
「遺品整理に悪質業者がいるって本当?!」
「悪質な業者を見極めるポイントは?」
遺品整理を業者に依頼しようと考えているあなた。このような疑問が浮かんでいるのではないでしょうか?
遺品整理は良くない業者だとトラブルに遭う可能性があります。
しかし、実際に遺品整理でトラブルに遭った場合、消費生活センターに相談する方法があります!
・遺品整理トラブルにはどんな実例があるのか
・トラブルにあってしまった際、どのような対応をすればいいのか
・どうすれば良い業者なのか見極められるのか
この記事では、遺品整理の悪質な業者について、それぞれ解説します。
目次
まず、遺品整理でどんなトラブルがあるのか実例5つを解説します。
1.見積書と金額が異なる(最も多いトラブル)
2.現金や宝石など貴重品の盗難
3.大事な形見や貴重品まで回収、処分されていた
4.山や道端に捨てる不用品の不法投棄
5.賃貸物件での運び出し時、階段やエレベーター、廊下を傷つけた
順番に見ていきましょう。
遺品整理のトラブルで最も多いのが、見積書と実際の金額が異なるケースです。
見積もりを提示されたときに、思った以上に金額が少ない場合は注意しましょう。
業者から「思った以上に不用品が多かった」など言われ、追加請求で見積もりより倍近く請求されることがあります。
このトラブルの対処法として、こういった方法があります。
・1社のみならず、2、3社から見積もりを取り比較する
・事前に追加料金の有無を確認
遺品整理の中でも最も多いトラブルなので、見積書はよく確認しておきましょう。
遺品整理では、「スーツのポケットやタンスの引き出しから、現金や宝石が出てきた」ということも珍しくありません。
悪質な遺品整理業者だと、何も言わずにこれらの貴重品を懐に収めるところも。
本来なら、貴重品の出てきた場所を依頼者に説明、報告するものです。
まさに悪質なトラブルですが、対処としてこんな方法があります。
・評判・口コミはいいか確認
・見積書作成時、遺品整理の当日の態度はいいか確認
・遺品整理の日、依頼者は作業が終わるまで立ち会う
・いわゆる「便利屋」をうたっていないか?
こういった悪徳業者はあまり評判も良くありませんし、後から捕まるケースも。業者の見極めが大事です。
遺品整理では、大事な形見や貴重品まで回収され、処分されていたトラブルもよくあります。
これは、見積もりに来た人と、実際に回収に来た人が違っていたため、起こったといえるでしょう。
このトラブルの対処方法として、こんな方法があります。
・見積もりに来た人も現場に立ち会ってくれるか?
・処分する物、しない物の指示書があるか?
・作業前後で写真を撮っておく
・事前に貴重品や現金は取っておく
・依頼者も当日立ち会う
なお、「不用品を処分しようとしたら、中なら貴重品(現金など)が見つかった」となると、面倒になることがあります。
警察も出てくるので、遺族は取り調べを受けなくてはなりません。
大切な遺品の取り扱いは、依頼者もとくに気にかけておきたいところです。
遺品整理で出た不用品は、地域の決まりを守って処分します。
しかし、悪質な業者だと不用品をそのまま山や河原に捨てるトラブルも。物に応じた処分をしないと、不法投棄として罰せられます。
実際に、不法投棄された物の中に、故人の名前があったために、依頼者の元に警察から連絡が来た話もあります。
不法投棄する業者かどうかの判断は難しいところ。ただ、実際に被害に遭った方の話から、こういった業者だったようです。
・トラブル後に電話をすると、すでに使われていない電話番号だった
・見積もりも領収書も出さない業者だった
くれぐれも、地域の決まりを守って不用品を処分することが大切です。
遺品整理の運び出しで気を付けたいのが、持ち家ではなく賃貸物件のトラブルです。
重い家財道具を持ち出す際に、階段やエレベーター、廊下などに傷がつくと、業者だけでなく依頼者にも損害賠償請求が及びかねません。
このトラブルの対処方法として、こんな方法があります。
・損害保険に入っている業者か確認
・管理会社や管理人にも立ち合いを求める
故意ではなく、壁などを傷つけてしまう可能性は誰にでもあるでしょう。
にもかかわらず、損害保険に入っていない業者は要注意です。
すでに遺品整理のトラブルに遭ってしまっている方は、(※)消費生活センターもしくは国民生活センターに相談しましょう。
両センターでは、消費に関することを相談できます。
※消費生活センターは地方の管理、国民生活センターは国が管理する組織です。両方共、おこなっていることは同じ。情報の共有などで、つながりがあります。
ちなみに国民生活センターによると、遺品整理トラブルは2016年に114件、2017年に105件の相談が寄せられたそう。
トラブルの増加に合わせ、国民生活センターでも遺品整理のトラブルに注意喚起がされています。
それにしても、なぜ遺品整理のトラブルが増えているのでしょう?
参照・参考:「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル|国民生活センター」
遺品整理のトラブルの背景には、「遺品整理業者は増えているが、法律やガイドラインがまだ追い付いていない」があります。
現在、日本の65歳以上の人口割合は2019年で28.4%。世界で最も多い高齢化率です。この数字は今後も上昇し続けると考えられています。
さらに、孤独死や核家族化も重なり、遺品整理の需要は高まっていくでしょう。
同時に、「遺品整理のトラブルも増える可能性が高い」といえます。
こういった事情から、残念ながら悪事をはたらく業者がいるのも事実。トラブルに遭わないためにも、事例や回避ポイントを知っておくのは、とても賢明なことです。
参照・参考:「令和2年版高齢社会白書(全体版)(PDF版) - 内閣府」
なお、遺品整理のトラブルは特商法上の「訪問販売」に該当する場合、クーリングオフを適用できる可能性があります。
「請求書よりも倍近く請求された!」などトラブルに遭ったら、まずは消費生活センターに相談しましょう。
参照・参考:「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル|国民生活センター」
この章では、ここまでお伝えしてきた内容から「優良な遺品整理業者の見分け方」と「悪質業者を回避するポイント」をお伝えします。
まず、優良な遺品整理業者の見分け方からいきましょう。
優良な遺品整理業者は、必要な資格、許可証の保有や損害保険に入っています。代表的なものを一覧にしました。
・遺品整理士
・古物商許可
・産業廃棄物収集運搬許可
・貨物軽自動車運送業認可
・損害保険
また、特殊清掃も依頼したい場合、事件現場特殊清掃士の資格もあるか確認しておくといいでしょう。
ちなみに、遺品整理士とは遺品整理認定協会が認定している資格のこと。悪質とわかれば協会から資格剥奪の可能性もあります。遺品整理士も一つの目安にするといいでしょう。
遺品整理のトラブルで「見積書と金額が異なる」と、お伝えしました。
さらに、見積書で見ていただきたいのがこういった部分です。
・場所ごとに細かく料金が設定されており、料金の指標がわかりやすいか?
・運搬用トラックの台数、大きさ、作業をする家の広さ、作業員の人数、遺品の数、かかる日数など書かれているか?
確認できる点が多いことで、業者と依頼者間の認識のズレを防げます。
当たり前のことですが、優良な遺品整理業者は依頼者が尋ねたことにきちんと答えてくれます。
その業者にとって「遺品整理はいつものこと」であっても、大体の依頼者にとって遺品整理は、はじめてのこと。「わからない」のは当然です。
もし、きちんと答えない業者なら、実際の業務でもほころびが出ているかもしれません。
「当たり前」と思える質問にも、誠実に答えてくれるのか見ておきましょう。
こちらも当たり前のことですが、「遺品を大事に扱っているか?」も大事なポイント。遺品は、他の人には何でもない物であっても、依頼者にとって大事な物です。
遺族の心情を察することのできる業者は、当然、遺品を大事に扱います。しかし、察することのできない業者はこういったことをする可能性があるかもしれません。
・遺族の前で平気で大きな声で話す
・女性や高齢者に対して横柄な態度をとる
心で考えていることは表にも出ます。これらもよく見ておきましょう。
つづいて、悪質な遺品整理の業者を回避するポイントです。
繰り返しお伝えしていますが、遺品整理の見積もりは1社のみから取るのではなく、2、3社から取りましょう。
1社のみだと、他にも安くて好条件のところがあるにもかかわらず、知らずに依頼してしまう可能性があります。
また、産業廃棄物収集運搬業許可を持っている業者だと、間に別の業者を挟む必要がないため、その分金額も下がります。
トラブル回避のためにも、業者の比較検討はしておきましょう。
「貴重品を盗まれていた」「捨てられていた」というトラブルもお伝えしましたが、不安な方は遺品整理前に貴重品を取っておくといいでしょう。
もちろん、一番悪いのは盗みを働く業者。しかし、実際の現場で防ぐとなると、難しい面もあります。
貴重品だけは依頼者自身が保管しておき、直接お店に持ち込んで査定してもらうといいでしょう。
遺品整理の当日、現場に立ち会うのも一つの手。遺品がトラックに積まれるまでを見送ります。
もし、現場に立ち会っていないと、作業の状態がわかりませんし、部屋を傷つけられても気付かない可能性も。
他にも「お願いしたはずの不用品がきちんと取り除かれていなかった」トラブルも防げます。
ただ、業者によっては「当日の立ち合いがなくても対応可能」「代理人の立ち合いで大丈夫」としているところもあります。事前に相談してみるといいでしょう。
遺品整理のトラブルについてお伝えしてきました。最後にお伝えしてきた内容をまとめましょう。
・遺品整理のトラブルで最も多いのは「見積書と金額が異なる」
・遺品整理トラブルに遭った場合、消費生活センターもしくは国民生活センターに相談すること
・遺品整理士がいるか確認したり、2、3社から見積もりを取ったりするなどして、トラブルを回避しよう
遺品整理のトラブルを知っておけば事前に回避できます。安心安全な業者に依頼しましょう。
ところで、「大阪で、安心安全な遺品整理業者にお願いしたいなぁ……」とお考えの方。
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また、記事内でお伝えした、貨物軽自動車運送業認可も持っています。
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