遺品を整理している際に、価値のわからない骨董品が出てくることがあります。
もしかしたら、すごい価値のある品物かも知れないと喜ぶかもしれませんし、ゴミだと思って捨てようとしてしまうかもしれないです。
しかし、この際一歩立ち止まって考えてみた方が良いでしょう。
遺品整理で骨董品がでてきた場合、どのようにすればよいのか。
本記事では、そちらについてご説明いたします。
改めて骨董品とは一体どんな品物のことを指すのでしょうか?
骨董品とは古美術品や小道具のことです。
いずれも「古」とつくだけあって骨董品は、かなり歴史のある品物で、一般的には製造から百年ほど経過した美術品などのことを骨董品と呼びます。
また、勘違いされやすいことですが、すべてが価値のあるものだということではありません。
骨董品の中にも価値のあるものとそうでないものがあります。
特に価値のある骨董品は様々な付加価値があったり、現代では再現することができなかったり、年を経ることで高い魅力や味わいを得たものがあります。
そういった現代ではすぐに再現することのできない価値をもつ品に魅力を感じ、様々な方が収集をされています。
骨董品は一見すると興味のない方にはガラクタのように見えてしまうこともあります。
興味の無いご遺族の方が、遺品整理の際に価値のあるものを誤って処分してしまったということは少なくありません。
その品がどれくらいの価値があるものなのかがわからないようであれば、処分せずに取っておき、鑑定に信頼のおける業者に依頼をするようにしたほうが良いでしょう。
遺品整理で誤って処分してしまったら戻ってくることはありません。
それは、いつまでも忘れることができないものですし、あの時あれを捨てずに売却していればと後々も後悔してしまうこともあるでしょう。
その価値が明確にわかるまで、必ず捨てずに持っておくようにしましょう。
遺品整理で見つけた遺品の中から価値のある骨董品が出てきたからと言って勝手に売却をしてはいけません。
売却以前の査定の前の段階から他の遺族に相談をするようにしましょう。
遺産は、遺族全員のものであるため、遺産分割協議が完了する前に勝手に査定したり売却したりすることで他の遺族の不興を買ってしまってはたまりません。
査定をするにしても、他の遺族の許可を得たうえで行い他の遺族にも査定金額は共有するようにしましょう。
査定金額の共有を行ったうえで、きちんと遺産分割協議を完了させ売却を行うようにしましょう。
それであれば、他の遺族からしても事前に理解しているため、不要な反感や不信を持つことがありません。
骨董品の鑑定は、必ず経験豊富な鑑定士に依頼するようにしましょう。
遺品整理業者であっても、鑑定専門の業者であっても構いませんが、経験が豊富な鑑定士でなければ鑑定はなかなか難しいものです。
その方の経験を聞き、信頼のおける鑑定士かどうかを判断したうえで依頼するようにしましょう。
また、鑑定士に見てもらう時に鑑定書があれば、必ず合わせて見てもらうようにしましょう。
遺品整理の際に骨董品が出てきたときには、上記のようなことを考えるようにしましょう。
特に、遺産分割協議後に買取査定・売却に出すことは非常に重要なことなので忘れないようにしましょう。
遺品整理の際はご家族が亡くなられたショックでなかなか普段通りの判断ができないということもありますが、それは他の遺族の方も同じです。
遺産分割協議完了前の行動は、他の遺族の方々の心に不要な波を起こす恐れがあるため十分に注意して行うようにしましょう。