「部屋を片付けても、リバウンドして元に戻ってしまう」
「片付けるのには時間かかったのに、気づいたらリバウンドしている…」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
リバウンドするのには、必ず原因があります。
この原因を理解した上で、お片付けの方法を見直さないと、なかなかリバウンドから脱却することはできません。
実際、私たちクリーンケアにお片付けをご依頼されるお客様の中にも、「片付けても片付けても、何回もリバウンドしてしまって…」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
ここでは、日頃から汚部屋の清掃やお片付けに従事する私が「片付けてもリバウンドしてしまう理由」についてしっかり解説。
合わせて、リバウンドを防止する片付け方のコツもご紹介します。
目次
まずは、片付けてもリバウンドしてしまう原因を理解しましょう。
片付けた後にリバウンドする原因は、次の4つです。
・家全体でなく、「一部」しか片付けていない
・「プライベート」の空間があいまいになっている
・収納を細かく分けすぎている
・「後でやろう」が習慣になっている
1つずつ具体的に見ていきましょう。
家のお片付けをするとき、「家全体」ではなく、「一部だけ」しか片付けていないとリバウンドの原因となってしまいます。
モノとは、流動的なもの。
一部だけ綺麗にしても、結局、他の場所からそこへモノが押し寄せてきてしまいます。
いわば応急処置のような片付けになっているため、またすぐにモノであふれることになるのです。
片付けてもリバウンドしてしまう原因の2つ目は、「プライベート」の空間があいまいになっていることです。
プライベートとは、「個人」のこと。
すぐリバウンドしてしまう家では、個人のモノが家中のいろんな場所に置けるようになっていることが多いです。
例えば、リビングやキッチン、洗面所やお風呂、玄関など、ご家族全員が使う場所で個人が思い思いのままモノを置くと、あっという間に収納が崩壊します。
共有のスペースに「自分しか使わないもの」を置いてしまうことで、綺麗だった部屋も再び散らかりやすくなるのです。
収納を細かく分けすぎているのも、リバウンドする原因の1つです。
お片付けのテクニックの1つに、「収納を分けてラベルを貼る(ラベリング)」というモノがあります。
収納場所を見ただけで、すぐに「何が」「どこに」入っているか把握できる、とても優れたテクニックです。
ただし、あまりに細かすぎると、元に戻す作業が面倒に感じてしまいます。
「もうここは一緒でいいや」と自分でせっかく作ったルールを壊してしまうことで、リバウンドに繋がるのです。
片付けた後リバウンドしてしまう最後の原因は、「後でやろう」が習慣になっていること。
「後でまとめて片付ける」というと、効率が良い方法に見えるかもしれません。
しかし、実は日常的に行うことはおすすめできません。
「めんどくさい、量が多い、でもやらなきゃ…」という心理状態は、心にかなりストレスを与えてしまいます。
ストレスから逃げるために「後で、後で…」と先延ばしにしてしまうことで、取り返しのつかないところまで散らかることになります。
ここまで、片付けた後リバウンドしてしまう原因について紹介してきました。
これらの原因を踏まえて、ここからは「リバウンドしない片付け方」について見ていきましょう。
片付け後のリバウンドを予防するには、部屋を片付ける段階で次の3つに気をつけることが大切です。
・片付けの正しい順番を知る
・習慣化、ルール作り
・収納スペースの活かし方(工夫)
それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
リバウンド予防策の1つ目は、「正しい順番で片付けをする」ことです。
正しい順番で片付けができていると、家全体を整理できるため、リバウンドを予防できます。
片付けの正しい順番は次の通りです。
①事前準備
・どんな家にするか、頭の中で考える
・家族で「どんな家にしたいか」理想を話し合う
・家具の写真を撮り、必要かどうか見直す
②家の収納の中身を全て出す
③キッチン、洗面所、リビング、玄関など、みんなが使う場所を片付ける
まずは、事前準備として「どんな家に住みたいか」シュミレーションをしましょう。
ご家族がいる方は、家族とも必ず話し合っておきます。
お家で生活する全員が住みやすい家を一緒に考えていきましょう。
次は、収納の中身を全て出すことです。
最初に説明したように、リバウンドしてしまう方の多くは「家全体」を片付けていないことがほとんど。
片付けのとき、モノを「不要か、必要か」で分けるのですが、全て出さずに分けていくと、1番奥に眠っている「本当に使わないもの」を捨てずに置いておくことになってしまいます。
家の収納を全て出して「自分は何を持っているか」種類や量を確認しましょう。
片付け中にモノの処分を決めるときは、こちらの記事を参考にしてみてください。
断捨離のすごい効果7つ!簡単にできるコツ・物の処分ルールも紹介!
「家中全部なんて、そんな時間ない…」という方は、1番気になる収納から始めて大丈夫です。
ただし、その収納もまずは全て出してくださいね。
同じ要領で、キッチンやお風呂場、リビングや玄関、洗面所など、ご家族の皆さまが使う場所も片付けていきましょう。
リバウンド予防策の2つ目は、「習慣化・ルール作り」をすることです。
リバウンドとは、一気に起こるものではありません。
散らかる習慣を少しずつ行っているからこそ、起こります。
散らからないための習慣を作り、その習慣を継続しやすくするためのルールを作ることが大切です。
それでは、どのような習慣、そしてルールを作れば良いのか見ていきましょう。
まずは「出したらしまう」を徹底的に行いましょう。
「しまう」習慣ができないと、片付いた空間は維持できません。
例えば、次の「出したらしまうルール」を設定するのがおすすめです。
・家に帰ったら、上着はクローゼットに入れる(ソファに一旦置かない)
・靴は下駄箱に入れる
・飲み終えたコップは、キッチンに持っていき、その場で洗う
・洗濯物を畳んだら、元の場所に入れる
・本を読み終わったら、本棚の元の位置に戻す
行動は、3週間続ければ習慣になっていくと言います。
毎日のくり返しができるように、紙に書いて見えるところに貼ってみたり、1日の終わりに見返してみたりして慣れていきましょう。
こちらの記事では、他にもいくつかルールも紹介しています。
ぜひルール作りの参考になさってください。
なぜ、あなたは片付けられない?【3タイプ別】片付け上手になる方法
次は月に1回、不用品をチェックしましょう。
どんなに気をつけていても、モノは増えてしまうもの。
毎日「これはいる」「これはいらない」と仕分けするのは大変です。
そこで月に1回「不用品チェックの日」を作ってみましょう。
毎月1日、もしくは毎月末の日曜日など、区切りの良い日に行うのがおすすめです。
自分の部屋、クローゼット、キッチン、リビング、洗面所。
1ヶ所ずつ見ていき、不要なものと必要なモノを判別してみます。
いらないものは、この時点でゴミ箱に入れてしまいましょう。
とくに1ヶ月全く使わなかったもの、全く手に取らなかったものは、今後も使わない可能性があります。
また、どこが散らかりやすいかも分かってくるので「服が増えやすいな…」「食品置き場が崩れやすいな」など自分の癖にも気づけるようになってきます。
習慣化、ルール作りの最後のポイントは「家族のスペースに、個人のものを置かないこと」です。
家族のスペースとは、最初の方に紹介した玄関やキッチン、お風呂場や洗面所、リビングなど「ご家族全員が使う場所」のこと。
このような家族のスペースには、家族全員が使うものだけ置くようにしましょう。
どうしても、「部屋数上、リビングに仕事道具を置かないと厳しい…」という場合は、専用ボックスを作ることをおすすめします。
洗面所のように「それぞれで使うものがバラバラで…」という場合も、家族一人一人のプライベートゾーンを作り、「ここに全てしまえるようにする」というルールにすると管理しやすくなります。
個人のモノは個人で管理してもらうようにすると、誰か1人だけに大きな負担がかかることも減ってくるはずです。
家の片付けは「家族全員で取り組む」ことも大切なこと。
こちらの記事では、ご家族で家の片付けする際のポイントを紹介しています。
ぜひ参考になさってください。
実家が片付かないときの対処法!喧嘩にならず進めるコツは?どこから手を付ける?
リバウンド予防策3つ目は、「収納の工夫」です。
習慣化ができたとしても、「片付けが続けやすい収納」になっていないとリバウンドはしやすくなります。
綺麗な状態をキープするためにも、収納には次の工夫をしてみましょう。
ぎゅうぎゅうに詰め込んだ収納は、ゆとりがなく、崩壊してしまいがち。
余裕のある収納にするためにも、収納は平面部分ではなく「高さ」を意識しましょう。
例えば、クローゼットや押し入れに入れるときは、立てて入れると面積を有効に使えます。
引き出しに入れるときも、深さがあるのなら、衣服やタオルも立てて入れてみましょう。
平面だけ見ると、「うちの収納、狭いんだよな…」と思ってしまいがち。
高さを考慮して、ゆとりのある収納になるよう工夫しましょう。
収納の工夫の2つ目は、「少ないステップ」で片付けられるように工夫することです。
片付けるまでに動作が多いと、戻すのがめんどくさく感じてしまいます。
例えば、1日に何度も使うものや毎日必ず使うもの、外出するとき必ず持っていくものは、あえて「しまわない」という方法をとるのも1つの手。
散らばらないように、かごやトレイを使えば、立派な収納です。
他にも、吊るしたり、フックにかけたりするなど、工夫も考えてみましょう。
最後のポイントは、収納の配置。
収納の中のものの配置は、使用頻度で決めましょう。
「今」の使用頻度に合わせた収納にした方が、収納の維持も管理もしやすいからです。
例えば、使用頻度が高いものは前の方に、そこまで高くないモノは後ろの方におきましょう。
高さのあるたまに収納するときは、手の届きやすいところに使用頻度が高いものを。
低いものは上の方、もしくは下の方に置きます。
「今自分は、何を1番使っているのか」自分の生活を見直すことも大切です。
生活に合わせて収納の配置も変えられるように、「使用頻度」を意識しましょう。
片付けてもリバウンドしてしまう原因と、リバウンドを予防する方法について紹介してきました。
やる気や意志の力など、精神論で取り組むと、どうしても片付けはリバウンドしてしまうもの。
ここで紹介したルールや仕組みを試してみて、今より快適で楽しい暮らしを手に入れてくださいね。
もし「原因も予防策も分かったけど、家のものが多すぎて…体力も人手も足りないから無理だ…」という方は、片付けの専門の業者にお片付けを依頼するのも一つの手です。
私が所属するクリーンケアは、片付けの実施だけでなく、年中無休で無料相談も行っております。
クリーンケアは大阪、奈良を中心に、兵庫、京都、和歌山、滋賀など関西エリアに幅広く対応しています。
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