「遺品整理を依頼したいけど業者の窃盗トラブルが多くて不安だ…」
「身内が遺品整理の手伝いに来てくれるけどネコババの被害が心配です…」
「窃盗やネコババの対策があるなら知っておきたい…!」
遺品整理の大変さから遺品整理業者に依頼する方は多くいらっしゃいます。
そこでよく「心配です」と話題に挙がるのが、業者による遺品の窃盗トラブルです。
業者でなくても、身内や友人が遺品整理の手伝いに乗じてネコババする被害も起こっています。
ただでさえ心身的な負担が大きい遺品整理で、窃盗やネコババのトラブルなんて起きてほしくないですよね。
そこで今回は、日ごろから遺品整理の業務をおこなっている私が、窃盗やネコババの対策を解説しつつ、悪質な業者の見分け方までご紹介します。
窃盗被害の不安を抱いている現状を解消できる内容です。遺品整理に悩んでいるあなたにも大変参考になるので、ぜひチェックしてくださいね。
同業者としてあまり信じたくはないですが、遺品整理業者のなかには悪質な業者も存在します。
悪質な遺品整理業者の主な手口は以下のようなものです。
・必要以上の高額な請求
・遺品の窃盗
・不法投棄
特に窃盗は相続人や遺族の方々の大切な遺品を奪う極めて悪質な行為ですので、注意深く対策をしていかないといけません。
まず知っておくべきこととしては、悪質な遺品整理業者が盗みやすいものがどんなものかを把握しておくべきです。
窃盗されやすいものが分かっておけば、事前に回収しておいたり遺品整理業者に触らせないよう伝えたりできます。
下記では、特に窃盗が起きやすい遺品をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
・現金/預金通帳
・ヘソクリ
・有価証券
・貴金属
・コンパクトな家電
・デジタル遺品のデータ
・個人情報が書かれたメモ
・故人の高価なコレクション
・骨董品
盗まれやすいものの他に、盗みやすい場所にも注意しておかなければいけません。
悪質な遺品整理業者は常習的に窃盗をおこなうケースがほとんどのため、どんな遺品がどこにあるのかをある程度把握している可能性が高いです。
特に目星をつけられやすい場所5カ所を以下にまとめましたので、こちらも合わせてご参考ください。
・タンスの引き出し
・仏壇の引き出し
・本棚や書籍の中
・衣類のポケット
・押し入れ
上記は、ヘソクリや故人が放置してしまっている遺品がよくある場所なので遺品整理業者を依頼する前に一度確認しておきましょう。
遺品整理業者の作業中は、ずっと立ち会えない場合が多いため作業がどのようにおこなわれているのか確認するのが難しいのが現状です。
そのため、業者に依頼する際は前もって窃盗が起きないように対策をこうじておく必要があります。
とはいえ、複雑な対策をする必要はなく、誰でもできる簡単な対策だけでも大きな効果が得られるため、遺品整理業者の私がおすすめする窃盗対策をご紹介しましょう。
業者に全ての作業を任せるのではなく、大事な遺品や確実に捨ててはいけない遺品は自分たちで事前に遺品整理しておきましょう。
現金や通帳のほかにも「形見分けするもの」は、確実に自分たちで遺品整理すると安心できます。
大事なものだけ先に回収するだけでも、窃盗トラブルを回避しやすくなります。
物が溢れて自分たちでの遺品整理が思うように進まない場合は、以下のコラムが参考になりますので読んでおくと良いでしょう。
物が多くて進まない!遺品整理をどうしていいか分からないときの対処法
遺品整理をおこなう際に必ずやっておくべき対策が遺品整理のリストアップです。
遺品のなかには何があるのか、どんな遺品を残すべきでどの遺品であれば捨てて良いのかを明確にすると、窃盗対策にもなり業者側も効率的に遺品整理をおこなえます。
また、遺品整理のリストアップは窃盗対策だけでなく、自分たちで遺品整理をおこなう場合にも大変効果的な対策ですのでぜひ試してみてください。
参考までに私のいるクリーンケアでの窃盗対策をご紹介します。
クリーンケアでは窃盗やネコババが現場で起こらないよう、お客様に下記のヒアリングシートを記載していただいています。
事前にヒアリングをすることで、遺品をリストアップして窃盗などのトラブル防止や作業の効率化を図る取り組みを実施中です。
ヒアリングシートは個人での遺品整理のリストアップにも効果的なので、ぜひご自身の遺品理のヒントとしてもご活用ください。
先ほどもお伝えしましたが、業者の遺品整理中に立ち合いができない場合は現場の状況を確認できません。
そこで、もっともシンプルな確認方法として有効なのが事前に現場の様子を写真や動画に納めておく対策です。
特に、冒頭でも紹介した盗まれやすい場所は写真や動画に残しておくとあとで証拠として残せます。
そのほかにも、物が壊れたり建物が破損したりするケースもあるため、事前に写真や動画で様子を残しておけば遺品整理後に業者に対して申し立てもできます。
遺品整理業者のなかには、悪質な業者がいることは間違いありません。
では、悪質な業者を見分ける方法としてどのような見分け方があるのかを解説していきます。
主な見分け方は以下の5つです。
・見積もり額が明瞭に記載されてあるか
・ホームページがあるか
・現場見積もりをしてくれるか
・遺品の廃棄方法を知っているか
・電話などの対応に違和感はないか
・料金が安すぎないか
上記の内容をそれぞれ分かりやすく解説していきます。
悪質な業者の手口として多いのが、見積もりが分かりづらく作業の範囲と料金が見えにくいのが特徴です。
どんな作業をおこない、各作業に対していくら料金が発生しているのかが明瞭でない見積もりを出す業者は怪しいと思ってください。
特に『こみこみプラン』などのセット料金を設置している業者であれば、作業と各作業の料金内訳を出した明細をもらうようにしましょう。
一般的な遺品整理業者は、一企業としてホームページを設置しています。
しかし、悪質な業者はあまり目立ってしまうと違法な組織とバレてしまう可能性が高まるため、ホームページを設置していないところも多いです。
仮に設置してあったとしてもサイト内の情報が不確かだったり、会社の住所が存在しないもしくは違和感を感じる場所にあったりすることも。
そういう場合は、悪質な業者の可能性が高いと思いましょう。
遺品整理の見積もりは、現地の状況を確認しないと判断できません。
料金は部屋の広さで変動するのではなく、物量の多さや作業員の人数で決まるからです。
そのため、現地での下見をおこなわずに見積もりを出してくる業者は、遺品整理後に不当な高額請求をしてくる可能性が高くなります。
下見や見積もりをする上で現場に来ない業者は避けた方が良いでしょう。
遺品は通常の廃棄方法では処理できないため、地方自治体が定めた一般廃棄物の処理方法に沿って処分しなければいけません。
遺品を一般廃棄物として処理する際は料金が発生するため、悪質業者が不法投棄をして費用を抑えようとするのです。
また、一般廃棄物収集運搬業許可証の資格を持っているか資格を所持しているところと提携をしていないと遺品の廃棄ができないことも覚えておきましょう。
電話やメールでの応対に違和感を感じたり、雑な対応をしてくる業者は悪質な業者である可能性が高いでしょう。
遺品整理の作業は、残された遺族や身内には心身ともに負担の重い作業です。
遺品整理をする遺族の気持ちを汲み取れるプロの業者であれば、雑な対応はまずしません。
あなたに寄り添ってくれる遺品整理業者であれば、見積もりや無料相談をしてみてから判断しましょう。
あまりにも見積もりの料金が安いのは注意が必要です。
遺品整理後に多額の請求をされる可能性が高いと言えます。
料金は業者によってさまざまですので、ご自分の遺品整理の状況にどれくらいの金額が必要なのかを知るには2.3の業者に見積もり取ってもらうのが一番早いです。
業者からもらった見積もりを照らし合わせながら、あまりにも金額の安い業者には依頼しないようにしましょう。
近年では、業者だけでなく身内や親戚によるネコババの被害も増えているのが現状です。
信頼を置いている身内や親戚が、遺品の窃盗をされると考えると胸が苦しくなりますよね。
しかし、実際に遺品整理の現場でネコババが起こっているのも事実ですので、身内や親戚からネコババされないための対策方法を解説していきます。
身内が遺品整理の協力を申し出たときは、少し警戒した方が良いです。
特に遺品整理のお手伝いに見返りを求めてくるような身内には注意が必要です。
遺品整理の現場は、言わば財産の宝庫です。「手伝ってあげた」と思ってしまうような人が遺品整理を手伝うと勝手に遺品を取っていくケースもあります。
信頼できる友人などであれば胸が痛いと思いますが、遺品を盗まれてからでは遅いためネコババされないような対策を打っておきましょう。
遺品整理をする人員が少ないと、ついつい周りに頼んでしまいがちですが、あまり得策でないこともあります。
ただでさえ自分でも捨てて良いものかどうか分からない遺品を、他人に触らせることで誤って捨ててしまう可能性も考えられます。
人によってはいらないと思って勝手に遺品整理を処分してしまったり、売却して自分のお金にする人もいます。
このようなリスクを考えると、そもそも身内に頼まない方が良い場合もあるのです。
とはいえ、一人での作業だと大変なので以下のような対策をこうじてみましょう。
・自分の目の届く範囲のみ作業してもらう
・先に大事なものは遺品整理しておく
・片付けや搬出など作業を限定させる
・作業終わりに持ち物を確認させてもらう
身内によるネコババ被害で多い、盗まれやすい遺品を6つ紹介します。
まずは6つの遺品を事前に整理しておくことで、トラブルを未然に防止しましょう。
ヘソクリ
ヘソクリはもっとも盗まれやすい遺品の一つです。
また、ヘソクリの場所は相続人や遺族にも分かりづらいため、知らず知らずのうちに盗まれてしまいネコババされたことにも気づかない場合もあります。
高価なアクセサリー
アクセサリーも小物遺品でネコババされやすい遺品の一つです。
先に遺品整理しておいて対策をしておきましょう。
特にタンスの引き出しや三面鏡の引き出しはアクセサリーが入っている可能性が高いので、事前にチェックしておくと良いです。
価値が分かりづらい美術品/骨董品
価値が分かりづらい骨董品や美術品は鑑定士に見てもらうまで触らないようにしましょう。
よく分からず譲渡してしまったりすると、のちのちの相続税にも響いてくるため不用意に扱わず身内にも扱わせないようにするべきです。
有価証券
紙の有価証券だと小さいため管理が難しいので、先に遺品整理しておきましょう。
現金や通帳の近くに置いてあることが多いので、身内にその近辺には近づかないようにしてもらう方が良いです。
パソコンなどのコンパクトな電子機器
パソコンやスマートフォンは簡単にネコババされやすい上に、個人情報など貴重なデータも入っているため絶対に盗まれてはいけない遺品の一つです。
デジタル遺品も含め、電子機器は価値の高いものも多くあるため身内に遺品整理を手伝ってもらう際は注意しておきましょう。
パソコンやスマホ内のデータ
先ほども触れましたが、パソコンやスマートフォンのデータは個人情報の塊だと思ってください。
データを盗まれると大損失する可能性も大いにあり、そうでなくても銀行の暗証番号やネット銀行やSNSへの不正アクセス、FXやビットコインの盗難にもつながるので警戒すべき遺品です。
悪徳業者の窃盗や身内によるネコババのトラブルについて解説してきました。
業者からの窃盗トラブルを未然に防ぐための対策として、以下の施策を参考にしてみてください。
・遺品をリストアップしておく
・大事なものは先に遺品整理する
・写真や動画で作業前の現場の状況を残す
また、悪質な業者の見分け方も6つまとめました。
1:見積もりが明瞭か
2:ホームページがあるか
3:現場見積もりしてくれるか
4:遺品の廃棄方法を知っているか
5:電話などの対応に違和感はないか
6:料金が安すぎないか
近年では身内や親戚によるネコババ被害も増えているため、以下のような対策をこうじましょう。
・自分の目の届く範囲のみ作業してもらう
・先に大事なものは遺品整理しておく
・片付けや搬出など作業を限定させる
・作業終わりに持ち物を確認させてもらう
もし、身内に遺品整理のお手伝いを頼みづらく、業者にも不安を抱いているのであれば、私のいるクリーンケアにお気軽にご相談ください。
クリーンケアではヒアリングシートを活用して、未然にトラブルを防ぐよう努めています。
お客様を第一に考えた遺品整理をさせていただきますので、何かご不安なことやお悩みがありましたらお気兼ねなくご連絡ください。
TEL:0120-333-183
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