古物商許可をご存知でしょうか?
遺品整理業者は古物商許可を得ていることが多いです。
これを得ているかどうかは、いったいどのように違うのでしょうか?
また、古物商許可を得ていることでどのようなことができるのでしょうか?
ここでは、遺品整理に必要な古物商許可についてご説明いたします。
古物商許可とは何なのでしょうか?
古物商許可は、各都道府県の公安委員会が発行している中古品を売買するための許可のことです。
古物商許可を得ている業者は古物商許可証を必ず持っています。
遺品には価値のあるものや骨董品などが含まれていることがあります。
そういった価値ある遺品を遺族から買い取り、売却をしてくれる業者がいます。
業者に依頼する際には、この古物商許可を持っている業者に依頼するようにすると余計な手間もかかることがないでしょう。
古物商許可は、中古品の売買をしていることを国や各都道府県が知っておくために必要です。
これを持たずに遺品の購入をしようとする業者は違法性があるため避けた方がいいですし、違法性がなくとも証明するものをもっていないため遺品を購入することができず、処分するかリサイクルするしか選択肢のない業者には依頼したくないでしょう。
このような理由で、信頼できる遺品整理業者は許可証を持っていることが多いです。
これを得ている会社はそうでない会社に比べ、買取の面で信用することができる会社だということができるでしょう。
遺品整理に必要な資格には古物商許可以外にどのようなものがあるのでしょうか?
代表的な資格について下記でご説明いたします。
遺品整理には国家資格はありません。
そのため、誰でもやろうと思えばできることであるといえます。
そんな遺品整理ですが、しかし民間資格では遺品整理士という資格があります。
遺品整理士は、一般社団法人遺品整理士認定協会の認定を受けることでその資格を持つことができます。
この遺品整理士の資格をもつ業者は一定水準を上回るレベルの知識を持った業者ですので、信頼に値すると言えるでしょう。
一般廃棄物収集運搬業許可とは、遺品整理時の不要品を回収・運搬するための資格です。
この資格がなければ、遺品整理で回収した不用品を処理することが不可能です。
ただ、この資格は取得難易度が高いため、遺品整理業者が自らこの資格を取得していることは稀です。
多くの場合、この資格をもっている業者に遺品整理業者が不用品の運搬業務を委託しています。
高齢化に伴い、遺品整理の需要は急増しています。
急増する依頼数と合わせて業者の数もどんどん増えていっているのが現状です。
そういった業者の中には資格などをもっていない業者も多数あります。
必ずしもすべての資格をもっていないとならないというわけではありません。
ただ、良い業者を選定する時の基準として資格や許可証を持っているかどうかを確認するのは良い習慣だと言えるでしょう。
特に、許可証を持っていない業者の中にはそれでも買取を実施したり、時には市場平均と比べあまりにも安い金額で買取をしようとしたりする悪質な業者もあります。
許可証を持っていない業者には注意するようにしましょう。
遺品整理に必要な古物商許可についてお話しいたしました。
遺品整理をする上で必ず必要だというわけではありませんが、やはり古物商許可証を持っていて不用品の買取も行ってくれる業者のほうがそうでない業者よりも良いでしょう。
それ以外にも遺品整理に関わる資格は複数あります。
いずれも、良い業者を選定する時に気にしておいて損はない項目ですので、確認をしておくようにしましょう。